学特殊講義VIII文学部
学基礎V(演習)(文学研究科

前期開講・月曜3限・清心館546→有心館422

注・このページは大学の公式ページではありません。公式ページはオンラインシラバスです。

2007年4月7日より


錯視を講義します。できれば実習形式でやります。この講義を私が担当するのは多分今年だけなので、お見逃しなく。<2007年4月7日>


シラバス

時限 講義内容 配布資料 その他
1 ガイダンス
東京新聞のサイエンス記事

化学 2007年3月号(Vol. 62) 化学の本だな・著者インタビュー DOJIN選書『だまされる視覚―錯視の楽しみ方』 著者 北岡明佳教授に聞く pp. 52-53


受講予定人数の把握

少人数の場合、情報教室を借りる予定

本講義のオンラインシラバス

2
ドローソフト(Adobe Illustrator)に慣れる

1. グリッド線の使い方
2. 図形の描画
3. 線特性と塗りつぶし特性
4. コピー・ペースト
5. まとめて選択
6. グループ化

カフェウォール錯視を作ろう
今週から、教室は情報教室の有心館422 とします。今週に限り、北岡はまずは清心館546に迎えに行きますが、先に有心館422の前に行って、待っていてくれてもいいです(ただし、教員のカードキーがないと教室に入れない)。

3
ドローソフト(Adobe Illustrator)に慣れる

1. 上下配置の変更
2. 反転・回転
3. 色
4. グラデーション
5. べベル


-


加法混色と減法混色の図

4 ドローソフト(Adobe Illustrator)に慣れる

1. グラデーション
2. べベル

実習予定

クレーター錯視

ラヴァトリーウォール錯視(モンタルヴォ錯視)

ウインドウボタン

最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視・タイプI (グラデーションタイプ)


ラヴァトリーウォール錯視(モンタルヴォ錯視)

色の錯視(東北大学での講演)

5 作品作り演習
-


酒井の色対比

皆様からの錯視デザイン4
(2006年7月〜現在)

皆様からの錯視デザイン3
(2005年10月〜2006年5月)

皆様からの錯視デザイン2
(2004年11月〜2005年10月)

皆様からの錯視デザイン1

(2002年〜2004年10月)

6 文献購読1
-


購読用の論文の候補

フレーザー錯視渦巻き錯視
Fraser, J. (1908) A new visual illusion of direction. British Journal of Psychology, 2, 307-320.

カフェウォール錯視
Gregory, R. L. and Heard, P. (1979) Border locking and the Café Wall illusion. Perception, 8, 365-380.

きらめき格子錯視
Schrauf, M., Lingelbach, B., Wist, E.R. (1997) The scintillating grid illusion. Vision Research, 37, 1033-1038.

ジター錯視
Murakami, I. and Cavanagh, P. (1998) A jitter after-effect reveals motion-based stabilization of vision. Nature, 395, 798-801.

ログヴィネンコ錯視
Logvinenko, A. D. (1999) Lightness induction revisited. Perception, 28, 803-816.

水彩効果
Pinna, B., Brelstaff, G., and Spillmann, L. (2001) Surface color from boundaries: a new ‘watercolor’ illusion. Vision Research, 41, 2669-2676.

7
渦巻き錯視と

恒常性や空間視による錯視


錯視のデザイン学・渦巻き錯視

錯視の世界・「ヘビ」

月の錯視


フレーザー渦巻き錯視のページ

山が大きく見える錯視

錯覚の分類

図地反転の例

エイムズの部屋(内)
エイムズの部屋(外)

8 色の錯視
色の錯視


表面色にかかわる色の錯視


ロレアル賞連続ワークショップ2005

色の恒常性の例(1)

色の恒常性の例(2)

9 運動視の錯覚
立命館の錯視

錯視のデザイン学・動く錯視

静止画が動いて見える錯視

自分で作る動く錯視


仮現運動・運動残効など

静止画が動いて見える錯視の分類

YPSの発表原稿

視覚学会の発表原稿

10 立体視
両眼立体視


ステレオグラムは修行?

透明視


北岡作のステレオグラムのページ

お奨めステレオ本

ランダムドットステレオグラム作成ソフト

ランダムドットステレオグラム作成ソフト2

透明視作品のページ

11 明るさの錯覚 明るさの錯視
エーデルソン先生の有名な図

明るさの錯視の作品のページ

12 視覚的補完 視覚的補完
視覚的ファントムのECVP2005発表

視覚的ファントムと縞誘導

13 その他の錯視 -
錯視いろいろ

14 まとめ - -
15 作品発表会 - -

関連講義 放送大学・面接授業・錯覚の心理学(2005年度) 


教科書

北岡明佳 (2007) だまされる視覚―錯視の楽しみ方 化学同人

 B6・196頁・定価1470円(本体1400円+税)  ISBN978-4-7598-1301-2


よい参考書・・・後藤倬男・田中平八編 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会 2005 (ISBN 4-13-11115-9) 13000円

 もっと情報

日本の錯視研究の総力を結集して2005年に突然出版した快書。内容はやや幾何学的錯視に寄っている。

後藤先生のこの本のHP  田中先生のHP(実物はもっと男前)


よい参考書・・・北岡明佳著 トリック・アイズ グラフィックス カンゼン 2005年

錯視デザインの本であるが、幾何学的錯視、明るさの錯視、色の錯視、動く錯視のカタログがある。

もっと情報

拙著トリックアイズ  拙著トリックアイズ2


よい参考書・・・北岡明佳著 現代を読み解く心理学 丸善出版 2005 (ISBN4-621-07544-6) 定価2100円

もっと情報

通読できます。知覚心理学の内容は、知覚心理学(第6章)、感覚心理学(第7章)、心理統計学(第8章)、芸術心理学(第15章)に分かれて書かれています。ですから、この本は、心理学概論の仮面をかぶった知覚心理学の本と言えましょう。

インターネット購入


よい参考書・・・今井先生の錯視の本と椎名先生の錯視の本

なぜこのいい本が本屋で手に入らない??

今井先生のこの著書のHP  椎名先生のHP


知覚心理学の辞書

新編 感覚・知覚心理学ハンドブック
編者 大山 正・今井省吾・和氣典二
判型・頁数 菊判・1784頁・挿図1000葉
本体価格 50000円
刊行年月日 1994年1月20日
ISBNコード ISBN4-414-30503-9

立命館大学の図書館で見る


よい参考書・・・松田先生の「視知覚」と大山先生の「視覚心理学への招待」

このくらいは読みたい。

大山先生のHP


よい参考書・・・北岡の「トリックアイズ」

いきなり応用図形が並ぶので、基礎の勉強には向かないかも。


よい参考書・・・Gregory先生のベストセラーとNinio先生の錯視の本

外国では錯視の好きな人が多く、書物も多いです。

グレゴリー先生のHP  ニニオ先生の記事のあるページ


よい参考書・・・大山先生の色の本と金子先生の色の本

なぜこのいい本が本屋で手に入らない??

金子先生の記事のあるページ


よい参考書・・・下條先生の立体視の本と中溝先生の立体視の本

なんでこんな専門的な本が売れるのだかわからない。

下條先生のHP  中溝先生のHP


よい参考書・・・松田隆夫著 知覚心理学の基礎 培風館 2000 (ISBN4-563-05643-X) 定価3500円  正誤表


心理学の辞書

中島義明・子安増生・繁桝算男・箱田裕司・安藤清志・坂野雄二・立花政夫 心理学辞典 有斐閣 1999年 (ISBN4-641-00259-2)  定価7140円

最新の用語もしっかり網羅した心理学の辞典の定番です。心理学の辞書・辞典にはいろいろありますが、迷わずこれを選びましょう。できれば購入していつも手にしておくのが望ましいです。7000円を超える値段は決して高くない。パラパラと眺めるだけでも勉強になります。文献まで完備していて、将来専門家になるようなことがあっても使い続けられます。



 

 

参考書
著者 タイトル 出版社
北岡明佳 現代を読み解く心理学 丸善出版 2005
後藤倬男・田中平八(編) 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会 2005
北岡明佳 トリック・アイズ グラフィックス カンゼン 2005
北岡明佳 トリック・アイズ2 カンゼン 2003
北岡明佳 トリック・アイズ カンゼン 2002
北岡明佳(監修) 動く!作れる!マジカル・アイ (絶版?) 宝島社 2002
宮本敏夫 図解雑学・脳のはたらき・知覚と錯覚 ナツメ社 2002
リタ・L・アトキンソン、リチャード・C・アトキンソン、エドワード・E・スミス、ダリル・J・べム、スーザン・ノーレン=ホークセマ(著)、内山一成(監訳) ヒルガードの心理学 ブレーン出版 2002
リチャード・L・グレゴリー 脳と視覚・グレゴリーの視覚心理学(近藤倫明・中溝幸夫・三浦佳代訳)(Eye and Brain, the fifth edition) ブレーン出版 2001
松田隆夫 知覚心理学の基礎 培風館 2000
大山正 視覚心理学への招待・見えの世界へのアプローチ サイエンス社 2000
相場覚・鳥居修晃 知覚心理学(放送大学教材) 大蔵省印刷局 1997
Howard, I. P. & Rogers, B. J. Binocular vision and stereopsis Oxford 1995
松田隆夫 視知覚 培風館 1995
椎名健 錯覚の心理学 講談社現代新書 1995
下條信輔 視覚の冒険・イリュージョンから認知科学へ 産業図書 1995
Gilchrist, A. L. (ed.) Lightness, brightness, and transparency Lawrence Erlbaum Associates 1994
大山正 色彩心理学入門 中公新書 1994
乾敏郎 Q&Aでわかる脳と視覚・人間からロボットまで サイエンス社 1993
池田光男・芦澤昌子 どうして色は見えるのか・色彩の科学と異常 平凡社 1992
金子隆芳 色彩の心理学 岩波新書 1990
今井省吾 錯視図形・見え方の心理学 サイエンス社 1984
Robinson, J. O. The psychology of visual illusion Dover 1972, 1998

資料の印刷はエプソンのインクジェットプリンタで最も適正に仕上がります。欲を言いますと、スーパーファイン紙以上の上質の紙(スーパーファイン紙・マット紙・フォト紙・写真用紙等)を使いますと、きれいに印刷できます(紙に合った印刷モードで印刷しましょう)。白黒モードかカラーモードかで仕上がりが異なる場合があります。レーザープリンタはトナーのむらが出ますし、紙が反りますのであまり良くないです(昔はレーザープリンタと言えば最高品質の代名詞でしたのにね)。


2007年度の北岡の知覚心理学のページ


2007年度の北岡の講義のページ


北岡明佳の錯視のページ