錯視デザイン

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2006年(平成18年)7月18日開設


「透明に見える山」

中央の山が透明に見える。

Copyright Midori Takashima 2007
高島翠さんより, 2007/5/1

(東京都町田市内の小山馬場谷戸公園付近から西の方角を望む)

北岡明佳のコメント: Adelson-Anandan-Andersonのモデルで言えば、bistable transparency (両義的透明視あるいは二値安定透明視あるいは反転可能透明視)である。

なお、「透明に見える山」の報告はこれが初めてではなく、池田(1993)(関西大学『社会学部紀要』第25巻第1号pp.165-168)によると、大阪府吹田市の一角から遠望した山に見えるとして、写真が載っている。その池田によると、Metzger (1953) に既に載っている。


透明視については、以下を参照されたい。

透明視講義用のプリント

Kitaoka, A. (2005) A new explanation of perceptual transparency connecting the X-junction contrast-polarity model with the luminance-based arithmetic model. Japanese Psychological Research, 47, 175-187. Reprint or PDF request to me


関連した錯視写真

「透明に見えるビル」

中央のビル(クリスタルタワー)が透明に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (May 1)

大阪城の天守閣からの眺めなので、いつでも見ることができる。大阪城にはエレベーターがあるので、登るのは楽である。なお天守閣は8階が最上階であるが、エレベーターは5階までである。なぜ途中までかというと、「大阪夏の陣の後、徳川家が再建した当時の技術では、エレベーターは5階までが限界だったから」と言っている人がいた。(オレや)



大阪城の天守閣
(2007年4月30日撮影)


「透明に見える川」

川が透明に見える。(実際に透明ぢゃー)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (May 1)

鴨川の上流の高野川です。清流とまでは言えませんが。


Heads of bolds
(ハゲ頭とボルトの頭をひっかけたタイトル)

円がひずんで見える。下記は作者の説明。

You will see that the perfect red circles become deformed as ellipses; the white areas seem to push the circles that are out of your focus. Furthermore, there seems to emerge a gray bridge (phantom?) within each red circle, trying to connect the black areas. In effect, the circles out of focus start resembling heads of bolts.

Copyright Bruno Curfs 2007
from Bruno Curfs, Netherland (?), March 3, 2007

北岡明佳のコメント: 下記の錯視の仲間かな。いえ、何とか錯視という名前はまだないと思います。 

「学士会館の錯視」

小さい楕円の長軸は水平なのだが、大きい楕円の方に変位して見える。

Produced by Akiyoshi Kitaoka 2005 (October 12)

東京大学の安形康先生学士会館にて発見

動く錯視も感じるなあ・・・

「コーヒー豆」

コーヒー豆はどれも同じ円なのであるが、歪んで見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2005 (2/12)


「魚の親子」

動いて見える。

Copyright KuIchitaro 2007
東芝の「くー太郎」さんより, 2007/2/15

北岡明佳のコメント: 「だまされる視覚 錯視の楽しみ方」を見て作って、送って頂いた第一号。


「廊下が長く見える錯視」

この廊下は、水戸駅南口の新しいホテルの廊下だそうで、実際よりも長く見えるという。

Copyright Atsuko Hasegawa 2007
from Atsuko Hasegawa, January 25, 2007

北岡明佳のコメント: 廊下の実際の長さがわからないので、後日、現地調査が必要だなあ・・・ 龍安寺の石庭錯視、上賀茂神社の参道錯視、鶴岡八幡宮の参道錯視の仲間かな。そうすると、遠くほど天井が低いとか、廊下の幅が狭くなるとかの仕掛けが必要であるが、ホテルでそれをするかあ? ところで、水戸と言えば偕楽園。梅のシーズンには臨時駅に電車が停まります(北岡は筑波大学出身)。


「色立体視で顔が立体的に見える図」

顔が立体的に見える。

Copyright Robert Caron 2006
from Bob Caron, October 11, 2006

北岡明佳のコメント: ホローマスク錯視(お面を裏側から見たりすると実際にひっこんでいる顔をみることになるが、それにもかかわらず出っ張って見えやすい錯視)もあるから、色立体視の効果だけ、とは言いにくい。赤が青より手前に見える多数派(6〜7割)に有効。


「みつばちの巣箱」

動いて見える。

Copyright Bennett Foddy 2006
Bennettより, 2006/8/1

北岡明佳のコメント: 中心ドリフト錯視かな?


「渦潮」

真ん中の白い円がピンク色に見える。近づいて見るほどピンク色に見える。

Copyright Ryota Sato 2006
佐藤諒太さんより, 2006/7/18

北岡明佳のコメント: 色の対比かな?


皆様からの錯視デザイン3

皆様からの錯視デザイン2

皆様からの錯視デザイン1


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