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2007年12月19日より



(右の顔は手塚治虫のマンガによく出てくる脇役の顔に似ている。手塚先生に一歩近づいた?)


「顔下方過大視錯視」

目を上下に並べると、下の方が大きく見える。目の形による幾何学的錯視(ジャストロー錯視など)もあるが、それだけではないように見える。口にもそのような効果があるように見える。顔の輪郭によるポンゾ錯視とか?

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 7)


参考 ポンゾ錯視



幾何学的錯視(形の錯視)のカタログ


この図で上の方が大きく見えればポンゾ錯視かも。左図が手塚治虫のマンガに出てくる変な顔のようには見えないのは、サッチャー錯視


「瞳孔の位置による視線方向の錯視」

上の顔はこちらを見ているように見えるが、下の顔は向かって右よりを見ているように見える。2つの顔の違いは、黒目の中の瞳孔の位置だけである。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 6)

「瞳孔の位置による視線方向の錯視」は画像がかなり大きくないとほとんどわからない。


「顔ガクガク錯視は目と口の両方が開いている時に最大」

目と口が多い顔というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図が縦方向にガクガクして見える。目と口が両方に開いている顔の錯視量が多いようだ。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)



目と口の両方とも開いていないと、顔ガクガク錯視は比較的弱い?



こう微妙な差となると、心理量(錯視量)の測定が必要。



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「顔ガクガク錯視」については、double vision と呼んでいる充実したサイトがあるという報告がありました(Sさん、ありがとう)。double vision あるいは diplopia は日本語では複視と訳され、ものが二重に見える病気のことです。

しかし、顔ガクガク錯視は病気ではないので、複視ではありません。複視ではなく、複視的錯視(illusion of double vision)とか呼ぶのなら、OKと思います。複視的錯視は、オオウチ錯視や蛇の回転などと同様の静止画が動いて見える錯視の一種です。

いずれにしましても、だれが最初にこの現象を発見したのかを知りたいので、さらに情報を求めます。よろしくお願い致します。 <2008年1月12日>

オオウチ錯視

「蛇の回転」(一部)


「横顔の顔ガクガク錯視 2」

目と口が多い顔というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図が縦方向にガクガクして見える。口が開いている方が錯視量が多いようだ。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)


「横顔の顔ガクガク錯視」

目と口が多い顔というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図が縦方向にガクガクして見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 28)


「横顔輻輳錯視」

左右の画像で目の傾きが15度異なる以外はすべて同じであるが、左の人の目は近くのボールを見ているように見えるが、右の人の目はやや遠くを見ているように見える。横顔のため目の輻輳がわからないのに、見ている奥行きが違って見えるという点が錯視的である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 27)

ボールを描いてなくてもこの「錯視」は起こる。


「横方向の顔ガクガク錯視」

4つ目で口が2つの顔というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図が横方向にガクガクして見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 26)

さかさまにすると錯視量が少ないようなので、これも顔の錯視と考えられる。


「ウォラストン錯視・クリスマス2007版」

左の顔はこちらを見ているように見えるが、右の顔は向かって右の方向を見ているように見える。しかし、絵としては、両者とも同じ目である。この錯視を視線方向の錯視(Wollaston, 1824)という。なお、原画は若いお兄さん

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 21)

Wollaston, W. H. (1824) On the apparent direction of eye in a portrait. Philosophical Transactions of the Royal Society of London, B114, 247-256. (下記山口先生の解説から孫引き)

山口真美 (2006) 乳児に視線はどう見えるのか? 心理学ワールド, 34(特集・視線とコミュニケーション), 5-8.




「ウォラストン錯視の顔倒立効果」

ウォラストン錯視図をさかさまにしても効果は失われない。違いと言えば、左右の画像で目が同じであることに気づきやすいことがある。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 21)


「視線方向が変わって見えない画像変換」

顔画像を横長・縦長あるいは平行四辺形の形に変換しても、視線方向はあまり変わって見えない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 19)

「視線方向が変わって見える画像変換」

顔画像を平行四辺形以外の形(たとえば台形)に変換すると、視線方向はその奥行き手がかりが示す方向に変わって見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 19)

(下辺が上辺より短い台形の場合は例外かも)


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