オープンキャンパス
2016年8月6日(土)14:15-15:00
 立命館大学大阪いばらきキャンパス

源氏物語絵巻の錯覚から、若冲、エッシャー、錯視まで

立命館大学総合心理学部 北岡 明佳 email

2016/8/1 より 配布物


<源氏物語と源氏物語絵巻で遊ぶ>

男性のイメージもほぼ同様である。


末摘花

(明け方、「雪景色を見ませんか」と誘って、とうとう姫の姿を見ることができた光源氏だったが・・・)


 
見ぬやうにて、外の方を眺めたまへれど、後目はただならず。「いかにぞ、うちとけまさりの、いささかもあらばうれしからむ」と思すも、あながちなる御心なりや。

 まづ、居丈の高く、を背長に見えたまふに、「さればよ」と、胸つぶれぬ。うちつぎて、あなかたはと見ゆるものは、鼻なりけり。ふと目ぞとまる。普賢菩薩 の乗物とおぼゆ。あさましう高うのびらかに、先の方すこし垂りて色づきたること、ことのほかにうたてあり。色は雪恥づかしく白うて真青に、額つきこよなう はれたるに、なほ下がちなる面やうは、おほかたおどろおどろしう長きなるべし。痩せたまへること、いとほしげにさらぼひて、肩のほどなどは、いたげなるま で衣の上まで見ゆ。「何に残りなう見あらはしつらむ」と思ふものから、めづらしきさまのしたれば、さすがに、うち見やられたまふ。

紫式部著 源氏物語 「末摘花」 より (テキストは、渋谷栄一著(C)「源氏物語の世界」のウェブ版より


紫式部の描写に従って末摘花を描くと (目と眉と口は普通に描いた)


(ガリガリにやせていて、しもぶくれの顔というのは難しいですよ、紫式部先生)


紫式部が不細工な顔立ちとして描写したものを反対にしてみた女性の顔

実に普通な感じになった。


平均顔(東京大学 原島・苗村研)

各国の女性の平均顔(著作権の問題があるかもしれないページへのリンクのため要注意)

平均顔作成ツール(東京大学 原島・苗村研)

顔画像合成システム「FUTON」(ATR-Promotions、心理学専攻にあります)


ダリ 「リンカーン地中海を見つめるガラ」(Lincoln in Dalivision)
( Gala looking at the Mediterranean Sea which at a distance of 20 meters is transformed into the portrait of Abraham Lincoln (Homage to Rothko))


ハイブリッド画像(Oliva先生のページ)



Livingstone先生のモナリザの微笑の研究 "The elusive quality of the Mona Lisa's smile can be explained by the fact that her smile is almost entirely in low spatial frequencies, and so is seen best by your peripheral vision (Science, 290, 1299)."



<伊藤若冲>
日本の視覚研究の祖?

伊藤若冲画 動植綵絵三十幅



<M. C. エッシャー>
不可能図形や歪み絵などを有名にした視覚研究の画家

エッシャーの『騙し絵』まとめ



杉原厚吉先生の「不可能運動」のデモ@岐阜市科学館(動画)

Gifushi_kagakukan_Sugihara-demo.mp4

<2014年8月4日>

Impossible motion: magnet-like slopes

2010 First prize
Kokichi Sugihara
Meiji Institute for Advanced Study of Mathematical Sciences, Japan

逆遠近法
(エームズの台形の発展版)




(30MB)


「金閣逆遠近法」

谷折りの金閣が山折りに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (August 22)

「逆遠近法」("reverspective")はアーテイスト Patrick Hugh の作品で有名。日本では、関西大学の Norman Cook 先生が研究している。


もちろん金閣は谷折り。しかし、この方向から見ても何か変に見える。




展開図 高解像度ファイル


シンプル版
高解像度ファイル

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (March 5)

短いところは山折りになっているが谷折りに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 5)


錯視工作


「ニセ立方体」

中央の頂点部分はへこんでいる立体物が頂点部分が出っ張って立方体のように見える。時々正しく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 1)


展開図

 → 高解像度ファイル


形の恒常性

北岡明佳(編著) (2011) いちばんはじめに読む心理学の本⑤ 知覚心理学 ―心の入り口を科学する― ミネルヴァ書房 amazon (2011年4月刊、総ページ数は297ページ) 北岡執筆部分の図一覧

「台形の場合の形の恒常性」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「台形の場合の形の恒常性 2」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「不等辺四辺形の場合の形の恒常性」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「長方形の場合の形の恒常性」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)



エイムズの部屋の内部

エイムズの部屋の外観




大きさの恒常性

エイムズの部屋

エイムズの部屋=「形の恒常性が大きさの恒常性に打ち勝つ現象」説を唱えている唯一の本



エイムズの台形窓

「逆遠近法」("reverspective")はアーテイスト Patrick Hugh の作品で有名。日本では、関西大学の Norman Cook 先生が研究している。


(再掲)

「エッシャー多義図形」



「平行四辺形は奥行反転図形」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 17)


「平行四辺形の場合の形の恒常性」
(平行四辺形は奥行反転図形の説明図 1)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「平行四辺形の場合の形の恒常性 2」
(平行四辺形は奥行反転図形の説明図 2)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)



不可能図形

ペンローズの三角形(Penrose's triangle)

この図形を最初に示したのは「不可能図形の父」オスカー・ロイテルスヴァルト(Oscar Reutersvärd)の可能性もある。 <2011/7/4>

ペンローズの三角形の基本構造


「不可能立方体列」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (November 16)



「2つの窓」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2006 (July 7)


無限階段


「無限無限階段」

上がり続けるか、下り続けるかの階段に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (March 13)



「無限無限階段 4」

上がり続けるか、下り続けるかの階段に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (March 15)



「最少の無限階段」

無限階段の簡略版。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (March 11)

この「最小の無限階段」は Kulpa (1987) のFig .7に先を越されていた。

Kulpa Z, 1987, "Putting order in the impossible" Perception 16(2) 201 – 214

<June 12, 2014>



「本当に最少の無限階段」

無限階段の簡略版。階段という感じではなくなるが。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (March 15)


「無限階段」

色のついたリングの幅はどこでも同じであるが、右回りに見ていくと先細りなっているように見える。ついでに、リングがゆっくり右に回転して見える。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (June 13)



「不可能円柱」

図と地が一貫しない不可能図形である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (August 12)


2012年
錯視コンテスト
入賞
キング・クィーン・ジャック錯視 森川和則 大阪大学 人間科学研究科 作品
(MPEG)
説明
(TXT)



「シャスターのU字かぎ」の模写

Drawn by Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 4)

Schuster, D. H. (1964) A new ambiguous figure: A three-stick clevis. American Journal of Psychology, 77, 673.

「悪魔のフォーク」という名称がネット上では散見されるが、オスカー・ロイテルスヴァルト(Oscar Reutersvärd)のフォーク型の不可能図形由来の名称のようである。シャスターとロイテルスヴァルトのどちらが先かは研究中である。どなたか教えて下さい。 <2011/7/4>

カニッツァ (1980, Grammatica del vedere) によれば, Penrose (1958) がこの図を示した。 <July 7, 2011>

立命館大学の図書館で調べたところ、ペンローズ論文(Penrose and Penrose, 1958)にはこの図はなかった。あったのは、ペンローズの三角形(Fig. 1)、2つのペンローズの三角形が結合した図形(Fig. 2)、無限階段(Fig. 3)、無限階段の模型の写真(Fig. 4)であった。エッシャーの1954年のカタログを引用している。 <July 8, 2011>

Penrose, L. S. and Penrose, R. (1958). Impossible objects: A special type of visual illusion. British Journal of Psychology, 49, 31-33.


「アモーダル補完タイプの不可能図形、シェパード錯視付き」

赤い平行四辺形は合同であるが、上の方が細長く見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (July 11)

杉原厚吉先生のページ



埋め尽くし(テセレーション)

「月明かりに照らされた生まれたばかりのカメ」

垂直・水平に描かれたカメの境界が傾いて見える(縁飾りエッジの錯視)*。また、カメの集団が波打って動いて見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2006 (June 17)



「タコ部屋」

灰色の縦横の線は垂直・水平だが外向きに曲がって見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 1999 (update December 14, 2015)



「千鳥」

内側の千鳥のブロックが右上に動いていくように見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (January 26)


メタモルフォーシス

「カメの昼と夜」

縦と横は垂直・水平であるカメが左に傾いて見える。図地反転図形でもある。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2005 (September 21)

カメの作品のページ

縁飾りエッジの錯視のページ



アナモルフォーシス

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2016 (June 12)




反転図形・多義図形

「ルビンの盃」
(北岡2008年版)

produced by Akiyoshi Kitaoka 2008 (March 21)



「あひるとうさぎ」

左のカランはあひるに見え、右のカランはうさぎに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (November 17)

元の写真は山口県のAY様より頂きました。



「五重塔」

下から見上げた五重塔と上から見おろした五重塔の知覚が反転する。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (January 22)


<作者の許諾を得て掲載: September 28, 2010>

Created by Nobuyuki Kayahara (茅原伸幸), Hiroshima/Tokyo, Japan in 2003

シルエット錯視

人物が右に回転しているようにも左に回転しているようにも見える。右に回転して見える時は、右足を上げているように見える。この場合、上げている手は右手に見える。一方、左に回転して見える時は、左足を上げているように見える。この場合、上げている手は左手に見える。

(c) Nobuyuki Kayahara 2003

ダウンロード
(through Visiome)

これはすごい!




「ネッカーの立方体の回転」

ネッカーの立方体が上から見て時計回りに回転して見えている時もあれば、反時計回りに回転して見えている時もある。

produced by Tadamasa Sawada: requested by Akiyoshi Kitaoka 2014 (June 25)



「ネッカーの立方体の回転 2」

ネッカーの立方体は向かって時計回りに回転して見えるが、軸が右手前・左奥の時と、左手前・右奥の場合とが反転する。

produced by Tadamasa Sawada: requested by Akiyoshi Kitaoka 2014 (June 25)

以上2つは Tadamasa Sawada, PhD (Graduate Center for Vision Research, State University of New York College of Optometry) さんに作ってもらいました。






「骨組み図形の回転」

骨組み図形が上から見て時計回りに回転して見えている時もあれば、反時計回りに回転して見えている時もある。

produced by Tadamasa Sawada
with permission on June 26, 2014

This animation was originally made for showing 3D shape recovery in Pizlo et al. ( 2010, 2014 ).





「カマキリの回転」

カマキリが横から見て時計回りに回転して見えている時もあれば、反時計回りに回転して見えている時もある。

produced by Tadamasa Sawada
with permission on June 26, 2014

This animation was originally made for showing 3D shape recovery in Pizlo et al. ( 2010, 2014 ).


Pizlo Z, Li Y, Sawada T, Kropatsch W & Steinman R M, 2010, "New Approach to the Perception of 3D Shape Based on Veridicality, Complexity, Symmetry and Volume" Vision Research 50(1) 1 – 11
Pizlo Z, Li Y, Sawada T & Steinman R M, 2014, "Making a Machine That Sees Like Us" Oxford University Press



「凹凸反転」

紫が凸に見える場合もあれば、黄緑が凸に見える場合もある。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (November 2)

全体が右に動いて見える。


最もシンプルなクレーター錯視図

ベベル(標準型)

それぞれ左は真ん中が凸、外に向けて凹・凸・凹に見える。右は真ん中が凹、外に向けて凸・凹・凸に見える。唇と舌に見えることもある。さかさまにしても同じ。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (January 29)


「図地分離による明るさ錯視」・・・左右の円内は同じ縞模様であるが、左は白い円、右は黒い円が見える。


「RGB白黒反転」

赤・緑・青の同じ縞模様なのに、髪と服が白あるいは黒に交替して見える。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2016 (June 12)



さかさ絵

「笑うカブと上を見上げる人」

逆さ絵である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (August 19)


「飴を食べようとして失敗した双子のおにいさん」

180度回転させても同じ図となる。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (August 10)



伊藤文人作 「自転車逆走防止用さかさ絵 A」

Copyright Fumito Ito 2015

大学コンソーシアム京都・2015年度「未来の京都創造研究事業」 (研究代表者・北岡明佳) 「自転車の走行環境整備における知覚心理学の活用についての研究」 (平成27年度:直接経費:200万円) (研究分担者 林勇吾・對梨成一)

北岡明佳・對梨成一・林勇吾 (2016) 自転車の走行環境整備における知覚心理学の活用についての研究 2015年度未来の京都創造事業・成果報告会・キャンパスプラザ京都・2016年3月22日 18:05-18:30 Presentation (pptx) (口頭発表) 


伊藤文人作 「自転車逆走防止用さかさ絵 B」

Copyright Fumito Ito 2015


伊藤文人作 「自転車逆走防止用さかさ絵 C」

Copyright Fumito Ito 2015



北岡明佳作 「自転車逆走防止用さかさ絵」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015)



隠し絵


「6 はどこ?」

6 がどこかに1つある。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (April 24)

簡単すぎたか・・・



「十字隠し電球」

右の図に左の図のような十字形が隠れているが、気づくのに時間がかかる。「よい連続の要因」というゲシュタルト心理学の法則を用いた隠し絵。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (April 25)




「クイズ式隠し絵」

この種のクイズは結合探索課題タイプの隠し絵です。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (April 29)


ハイブリッド画像


「高知城と金閣」

この図を近くで見ると高知城が見え、遠くから見ると金閣が見える。視力が低くてメガネで矯正している人は、メガネを取ると、近くでも金閣が見える。このような画像を、ハイブリッド画像(hybrid image)という(Oliva, Torralba and Schyns, 2006)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (October 25)

Oliva, A., Torralba, A., and Schyns, P. G. (2006) Hybrid Images. ACM Transactions on Graphics, ACM Siggraph, 25(3), 527-532.




図が小さければ、近くで見ても金閣が見える。




 

金閣さんと高知城さん


+



Hybrid images @ MIT


「北岡」

北岡が見えるかも。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (October 10)


「わかりにくい北岡」

北岡が見えるかも。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (October 11)

ぼかせばわかる。


「なかなかわからない北岡」

北岡が見えるかも。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (October 7)



白の側にはこれだけの信号あり。結構わかる。


黒の側にはこれだけの信号あり。あまりよくわからない。ディスプレーの特性によっては真っ黒に見える。


変化の見落とし








「変わったのはどこ?」

2枚の画像が切り替わるたびに、1箇所だけ変化する。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (May 24)




ステレオフューズすれば一発でわかる(該当部分が視野闘争する)。




それでもわからない人向けの動画


「不変化」の見落とし







「変わらないのはどこ?」

Only one image does not change. Which is it?

2枚の画像が切り替わるたびに、8つのうち1つだけ変化しない。それはどこ?

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (May 26)










ブランクなしならすぐわかる。
No change is readily detected without blank.





色の錯視


左のハートと物理的に同じ色は(1)(2)(3)のうちどれでしょう。


問1

解答



問2

解答



問3

解答



問4

解答


2012/8/17


ムンカー錯視を用いた作品「赤の渦巻き」↓

赤紫がかった赤い螺旋とオレンジ色がっかった赤い螺旋があるように見えるが、どちらも同じ赤である。

Copyright A.Kitaoka 2002


ムンカー錯視を用いた作品「緑の渦巻き」↓

黄緑の螺旋と青緑の螺旋があるように見えるが、どちらも同じ緑である。

Copyright A.Kitaoka 2002


ムンカー錯視を用いた作品「水色と黄緑の渦巻き」↓

水色の螺旋と黄緑の螺旋があるように見えるが、どちらも同じ色(r = 0, g = 255, b = 150)である。この色の錯視はモニエ・シェベル錯視に近いと思うが、彼らの理論には合わないのかもしれない。

Copyright A.Kitaoka 2003


ムンカー錯視(Munker illusion)

黄と青の縞の青部分に赤を乗せるとオレンジ色に見え、黄部分に赤を乗せると赤紫がかって見える。緑を乗せるとそれぞれ黄緑と青緑に見える。高空間周波数図形で錯視量が多い。

Munker, H. (1970) Farbige Gitter, Abbildung auf der Netzhaut und übertragungstheoretische Beschreibung der Farbwahrnehmung. München: Habilitationsschrift.

ムンカー錯視のページ


ムンカー錯視の作り方



「レモン色の渦巻きとクリーム色の渦巻き」

渦巻きにはレモン色のとクリーム色のと2種類あるように見えるが、どちらも同じ黄色(R255, G255, B0)である。

Copyright A.Kitaoka 2005 (May 22)


「武田信玄」

薄い黄色と濃い青色の渦巻きがあるように見えるが、左半分は白(R=255, G=255, B=255)と黒(R=0, G=0, B=0)であるのに対し、右半分は黄(R=255, G=255, B=0)と青(R=0, G=0, B=255)である。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (March 12)

「風林火山」

「武田信玄」の白黒黄青と同じであるが、この図では違いがはっきりわかる。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (March 12)


「小家族」

左の鳩も右の鳩も同じ色なのだが、左の方は黄味がかって見える。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (March 12)


Left: Green (assimilation) + Red (contrast of cyan) = Yellow induction; Right: Cyan (assimilation) + Magenta (contrast of Green) = Blue induction

OK?


Left: Blue (assimilation) + Blue (contrast of yellow) = Blue induction; Right: Yellow (assimilation) + Yellow (contrast of blue) = Yellow induction


色の土牢錯視 (Chromatic dungeon illusion)

「犬」

赤い犬は2種類、緑の犬も2種類いるように見えるが、それぞれ同じ赤と緑である。色の土牢錯視である。
別バージョン  別バージョン2

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (January 5)

土牢錯視(dungeon illusion)(Bressan, 2001)とは?

左の「牢屋」の灰色のダイヤモンド形は右のよりも明るく見えるが、物理的には同じ明るさである。

Bressan, P. (2001) Explaining lightness illusions. Perception, 30, 1031-1046.


色の土牢錯視とは?

左の「牢屋」のダイヤモンド形はオレンジ色に、右のは少し紫がかった赤に見えるが、物理的には同じ色である。

引用文献は調査中(ないかもしれない)

色の土牢錯視は雰囲気はムンカー錯視だが、普通に色の同化で説明することも可能だし、ゲシュタルト要因を考えて色の対比というのもあるのかもしれない。



「4種類の色の錯視の作り方」

物理的に同じ色(R=255, G=0, B=127)のハートが錯視によってピンクとオレンジのハートに見える。左から、ムンカー錯視(Munker illusion)、色の土牢錯視(chromatic dungeon illusion)、ドット色錯視(dotted color illusion)、デヴァロイス・デヴァロイス錯視(De Valois-De Valois illusion)である。 上図の高解像度ファイルはこちら(8000 x 3262 pixel, 10MB)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 1)

References

Munker illusion Munker, H. (1970) Farbige Gitter, Abbildung auf der Netzhaut und übertragungstheoretische Beschreibung der Farbwahrnehmung. Habilitationsschrift, Ludwig-Maximilians-Universität, München.
chromatic dungeon illusion For the dungeon illusion: Bressan, P. (2001) Explaining lightness illusions. Perception, 30, 1031-1046.
Kitaoka (2007) http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/saishin22e.html
dotted color illusion For the dotted brightness illusion: White, M. (1982) The assimilation-enhancing effect of a dotted surround upon a dotted test region. Perception, 11, 103-106.
Kitaoka (2008) http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/color10e.html
De Valois-De Valois illusion De Valois, R. L. and De Valois, K. K. (1988) Spatial Vision. New York: Oxford University Press.


北岡明佳 (2012) 色の錯視いろいろ (4) 簡単で錯視量の多い色相の錯視図形の作り方 日本色彩学会誌, 36(1), 45-46. PDF(スキャンコピー) <配布資料>




色の恒常性錯視



問: 下記のような色から金色を作る方法はあるか?








答: ある。




「青い金閣」

青フィルターがかかっていやな感じではあるが金閣は金色に見える。金色は黄色系統でなければならないという前提があるなら、この合成画像で金閣が金色に見えることは錯視であり、知覚される金色は物理的には青系統の色である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 14)





黄色系統でなくても金色に見える。


この種の色の恒常性の文献

北岡明佳 (2011) 色の錯視いろいろ (2)色の恒常性と2つの色フィルタ 日本色彩学会誌, 35(3), 234-236. PDF(スキャンコピー), PDF(高解像度スキャンコピー)

北岡明佳 (2011) 色の錯視いろいろ (1)「目の色の恒常性」という錯視の絵 日本色彩学会誌, 35(2), 118-119. PDF(スキャンコピー)


問: 下記のような色から、オレンジ色と赤紫色を同時に作る方法はあるか?










答: ある。



Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (September 16)








いろいろな組み合わせでできる。


Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (September 16)


Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (September 16)



「ムンカー錯視と色の恒常性の色材研究」

左の「色材」は赤が赤紫とオレンジに見え、「研究」は水色と黄緑色に見える。右の「色材」は灰色が赤紫とオレンジに見え、「研究」は青緑色が水色と黄緑色に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (September 16)



「静脈錯視」

青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、せいぜい灰色であり、色の錯視(色の対比)だった!

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

写真は北岡の右足です。




「静脈錯視:腕」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低いオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)

Thanks to MK for your tremendous contribution!



「静脈錯視:腕 2」

青白く撮れた写真の場合でも、この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低い黄色かオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)


「静脈錯視:手の甲」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、ほぼ灰色あるいは彩度の低い黄色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 29)

立命館大学リサーチオフィス衣笠の柚木一さんの静脈


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 30)



「錯視的青のリング」

本図はすべて少し赤みの入った黄色の色相の画素でできているが、青みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)




「錯視的青のリング 2」

本図はすべて少し赤みの入った黄色の色相の画素でできているが、青みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)

< 誘導色の彩度が低くても効果がある。>




「錯視的水色のリング」

本図はすべて赤の色相の画素でできているが、水色を帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)




「錯視的赤みのリング 2」

本図はすべて水色(シアン)色の色相の画素でできているが、赤みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)


色の恒常性2 1


「静脈錯視を応用した静脈可視化ツール」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (上) After (下)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)




トゲトゲドリフト錯視

「トゲトゲドリフト錯視」

内側の正方形領域が動いて見える。内側の正方形領域が菱形に(垂直は右に、水平は左に傾いて)見える。

"Drifting spines illusion"

The inset appears to move. The inset is a square but verticals appear to tilt clockwise and horizontals appear to tilt clockwise.

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (July 6)

なぜ動いて見えるかの説明

Kitaoka, A. (2010) The Fraser illusion family and the corresponding motion illusions. 33rd European Conference on Visual Perception (ECVP 2010), EPFL, Lausanne, Switzerland, 2010/8/22-26, 8/26 poster publication. Poster (Kitaoka, A. (2010) The Fraser illusion family and the corresponding motion illusions. Perception, 39, Supplement, #61, p. 178)



「エンボスドリフト錯視」
(サイン波型)

内側の正方形領域が動いて見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (February 15)



シマシマガクガク錯視


Kitaoka, A. (2014). Visual illusion in ARTPOP and pop art. Japanese Journal of Psychonomic Science, 32(2), 232-234. PDF, PDF (scanned copy)

「ガンガゼ」

ガクガクして見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (March 11)

「ピンクのガンガゼ」

ガクガクして見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (February 5)






『ヴィーナスの誕生』 サンドロ・ボッティチェリ作 1483年頃

レディー・ガガのアルバム「アートポップ」と錯視のデザイン


Richard Hamilton: Just what is it that makes today's homes so different, so appealing? (1956)


  

"Fractal Illusion" and "Fractal Zap"

Copyright Jeff Berkeley 1993 (Fractal Illusion), 1994 (Fractal Zap)

((c) 2000 Lifesmith Classic Fractals, Palmdale, CA, USA; 16-045 Published by AQUAIUS; Printed in the UK. www.aquariusimages.com; 福井県こども歴史文化館による情報)

"These are two of my fractal posters still sold at stores like Spencer's Gifts... "


シマシマドリフト錯視・シマシマガクガク錯視



静止画が動いて見える錯視 フレーザー・ウィルコックス錯視群



「蛇の回転」

円盤が回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003

2015年版


黒→濃い灰色→白→薄い灰色→黒 の方向に動いて見える。

Direction: black → dark-gray → white → light-gray → black


「蛇の回転」の作り方


この錯視のわかりやすい説明のある本

北岡明佳著 人はなぜ錯視にだまされるのか? トリック・アイズ メカニズム カンゼン刊

(定価:1,600円(税別) ISBN 978-4-86255-020-0) アマゾンのページ

錯視のメカニズムの解説多し!


新刊!



北岡明佳著 錯視入門 朝倉書店 (2010年7月)  new! 

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北岡明佳(監修) ニュートン別冊 脳はなぜだまされるのか? 錯視 完全図解 (2007年10月刊行)

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北岡明佳の著書一覧


上方の白黒縞模様リングパターンにマイタックラベルを貼るだけで、下方のように最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視による回転錯視図形を作ることができる。

白黒縞模様リングパターンの高解像度ファイル(A4横) ( 直径8mmの円形ラベルに合うように設計してあります)

使用したラベル: ニチバン マイタック(R)ラベル カラーラベル 直径8mm ML-120

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 30)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 31)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 30)


「最適化型」フレーザー・ウィルコックス錯視・タイプ IIa
Optimized Fraser-Wilcox illusion, Type IIa


「ティラノサウルスの回転」

ティラノサウルスのリングが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (March 6)



「からしれんこんの回転」

れんこんが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (December 11)


「からしれんこんの回転」(最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視・タイプIIa)の作り方


Kitaoka, A. (2010). Introduction to visual illusion. Tokyo: Asakura-shoten (in Japanese). Book

Kitaoka, A. (2012a). Designs using the red Fraser-Wilcox illusion. Journal of the Color Science Association of Japan, 36, Supplement, 188-189. PDF (color manuscript) Talk

Kitaoka, A. (2012b) The Fraser-Wilcox illusion and its extension. Perception 41 ECVP Abstract Supplement, page 91 (Poster September 3, 2012). Poster PDF


"Rotating red disks"

Each disk appears to rotate clockwise when this image is presented on a bright PC display or on a print with a bright environment.

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (January 17)



明るさの恒常性


「着物の明るさ恒常性」

左の図の着物(紋付)は白く見えるが、実際には右の図の着物の灰色と同じ輝度である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 15)



「本物の床のチェッカーシャドー錯視」

AのタイルはBのタイルより暗く見える(中央の図)が、輝度はAの方が高い(右図)。元の写真(左図)は前橋市で撮影。

Copyright hisa and Akiyoshi Kitaoka 2009 (May 27)
Original photo from hisa, Japan, May 26, 2009

MITのエーデルソン先生の有名なチェッカーシャドー錯視のページ



図地分離による色の錯視


「黄色の九州と青色の九州」

九州部分はどちらも同じパターンなのに、左は黄色い九州に見え、右は青い九州に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (November 23)

Anderson, B. L. and Winawer, J. (2005) Image segmentation and lightness perception. Nature, 434, 79-83.

Wollschläger, D. and Anderson, B.L. (2009) The role of layered scene representations in color appearance. Current Biology, 19, 430-435.

北岡明佳 (2012) 色の錯視いろいろ (6) 「図地分離による錯視」 日本色彩学会誌, 36(3), 237-238.


"Australia seen from space and dust storm over Australia"

The two Australia shapes are physically the same color and texture, but the left Australia appears to be reddish while the right one appears to be bluish with red dust storm blanketing it. This effect depends on the chromatic version of Anderson's illusion.

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2009 (September 25)



「満月と夕日」

円内は左右で同じパターンであるが、左は満月に見え、右は夕日に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (August 21)


「『九州の錯視』の作り方」



並置混色による明るさの錯視


Spatial color mixture: additive color mixture (left) and subtractive one (right)


Spatial color mixture: additive color mixture (left) and subtractive one (right)


Spatial color mixture: additive color mixture (left) and subtractive one (right)


Spatial color mixture with three colors: additive color mixture (top) and subtractive one (bottom)


Spatial color mixture with two colors (red and cyan): additive color mixture (left) and subtractive one (right)


オリジナル図
 


 

「黒い髪と服のおねえさんと白い髪と服のおねえさん」

髪と服はどちらも赤色とシアン色の縞模様でできていて同じであるが、減法混色か加法混色かの違いによってぞぞれ黒と白に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (July 15)



拡大画像






さらなる拡大画像







あしゅら男爵化




早変わり
(GIF アニメ)



加法混色                        減法混色

 

 

↓↑ 類似                        ↓↑ 類似

 

↑ 乗法的色変換(黒50% sRGB)             ↑ 加法的色変換(白50% sRGB)

 

 


図地分離錯視との関係


(再掲)
 

↓ 等間隔に黒線を乗せる             ↓ 等間隔に白線を乗せる

 

左右とも髪と服は白と黒の縞模様でできていて全く同じであるが、左は白く見え、右は黒く見える。



 

↓ 等間隔に黒線を乗せる             ↓ 等間隔に白線を乗せる

 

左右とも髪と服は白と黒の縞模様でできていて全く同じであるが、左は白く見え、右は黒く見える。


「図地分離による明るさ錯視」・・・左右の円内は同じ縞模様であるが、左は白い円、右は黒い円が見える。


北岡明佳 (2012) 色の錯視いろいろ (6) 図地分離による錯視 日本色彩学会誌, 36(3), 237-238. PDF(スキャンコピー)


 

↓ 等間隔に黒線を乗せる             ↓ 等間隔に白線を乗せる

 

左右とも髪と服は黄と青の縞模様でできていて全く同じであるが、左は黄に見え、右は青に見える。



あしゅら男爵化




早変わり
(GIF アニメ)



アンダーソン錯視との関係


 

↓ グレースケールパターンで乗法的色変換   ↓ グレースケールパターンで加法的色変換

 

左右とも髪と服はグレースケールの雲模様でできていて全く同じであるが、左は白く見え、右は黒く見える。



 

↓                            ↓

 


運動残効

「視野の波打ち・誘導図形が大きいバージョン」

この動画の真ん中をしばらく見て、別のところに目を移すと、視野が波打って見える。この動画は下記の図形を回転させたものであるから、下記の図形を印刷して切り取って、真ん中に棒を通して回しても同じ効果が得られる。リング部分が図となって(手前に見えるオブジェクトとなって)手前に近寄ってくるように見える場合と、リング部分は地となって、図となった内 側と外側が奥に遠ざかるように見える場合とか交替する。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2006 (September 25)
May 11, 2012 改変



顔の錯視




ホロウマスクのデモを作るためにインターネット販売(日本装飾造花)で手に入れたお面達




お面を裏返すだけでホロウマスク錯視



「サッチャー錯視のイラスト版」

左の図は笑顔の女性を描いたイラストをさかさまにしたもので、右の図は左の図の目と口をそれぞれ上下反転させたものである。右の図を見るとあまり奇妙な感じは受けないが、図をさかさまにして見る(下図)と、かなり奇妙な顔になっていることがわかる。この錯視はサッチャー錯視と呼ばれ、Peter Thompson先生が1980年(サッチャーが首相になった次の年)に発表した。Peterは自分自身の顔でもやっているが、ヒゲまでさかさまにするのは反則では(笑)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (November 15)


1. アイシャドーによる視線方向の錯視

1.1 暗いアイシャドーによる視線方向の錯視(対比的効果)


すっぴんの顔がこうだとする。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010

左上の顔は上向きの視線に、右上は下向き、左下は向かって左向きの視線に、右下は向かって右向きの視線に相対的に変位して見える。すなわち、視線方向は付けたアイシャドーとは反対の方向に変位して見える。



Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010

この錯視を起こすためにはベタ塗りでよい。グラデーションに描かなくてもよい。





Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010

両眼にそれぞれ上下にアイシャドーを付けると、どこを見ているかわからない顔になる。一方、両眼の耳側にアイシャドーを付けると寄り目に見え、鼻側に付けると開散した目に見える。目の相対的位置が変わって見える幾何学的錯視も起きる。


1.2 明るいアイシャドーによる視線方向の錯視(同化的効果)


すっぴんの顔がこうだとする。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010

左上の顔は上向きの視線に、右上は下向き、左下は向かって左向きの視線に、右下は向かって右向きの視線に相対的に変位して見える。すなわち、視線方向は付けたアイシャドーの方向に変位して見える。


1.3 暗いアイシャドーと明るいアイシャドーによる視線方向の錯視の合成

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010

左上の顔は上向きの視線に、右上は下向き、左下は向かって左向きの視線に、右下は向かって右向きの視線に相対的に変位して見える。すなわち、視線方向は暗いアイシャドーとは反対方向に、明るいアイシャドーとは同方向に変位して見える。

肌と白目の間の輝度コントラストが相対的に低い側に視線方向が変位して見える錯視であるとも言える。


視線方向の錯視のページ


「モナリザご機嫌錯視・不機嫌錯視」

モナリザの目の上に白いアイシャドーを付けると機嫌がよく見え、目の下に付けると不機嫌に見える。

Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (June 2)

就職活動の面接で人柄を明朗に見せたい時は、白いアイシャドーを目の上に付けるとよい。 (「おもろいやつだ」と即採用されるかも)



 

い 

北岡明佳の錯視のページ