最新作26
2007年6月9日より
注意: 等輝度に近い色刺激を用いた作品(「ドラゴンリング」)があります(オプ効果あり)。
「ガボールパッチドリフト錯視」
内側の正方形領域が動いて見える。ガーンセイ・モルガン錯視(Gurnsey-Morgan illusion)の並進型表現。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (August 6)
ガーンセイ・モルガン錯視・・・図の中心を見ながら目を図に近づけたり遠ざけたりするとリングが回転して見える。Morgan (2002) と Gurnsey, Sally, Potechin and Mancini (2002) が発表した。Gurnsey et al. (2002) は、この錯視図形はピンナ錯視(Pinna illusion)(ピンナ・ブレルスタッフ錯視(Pinna-Brelstaff illusion)と呼ばれていることが多い)の最適化図形であるとした。なお、上図は北岡による複製で、原画(MorganのExnerの図とGurnseyらの Figure 3)とは若干異なる(原画の方が錯視量が多い)。
Gurnsey, R., Sally, S. L., Potechin, C., and Mancini, S. (2002) Optimising the Pinna-Brelstaff illusion Perception, 31, 1275-1280.
Morgan M, 2002 ``Running rings around the brain'' The Guardian Thursday, 24 January 2002; http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,4341518,00.html; http://www.staff.city.ac.uk/~morgan/TheWheel.pdf
ピンナ錯視・・・図の中心を見ながら目を図に近づけたり遠ざけたりするとリングが回転して見える。Pinna and Brelstaff (2000) が発表した。なお、上図は彼らの Fig. 5 からの北岡による複製で、原画とは若干異なる。
Pinna, B. and Brelstaff, G. J. (2000) A new visual illusion of relative motion. Vision Research, 40, 2091-2096
「箱傾き錯視 2」
すべての箱は同じ絵であるが、Bの箱の奥はAの箱よりも右に振っているように見え、Cの箱の奥はBの箱よりも上に振っているように見える。しかし、Cの箱の奥はAの箱に比較して右上に振っているようには見えないから、この知覚は線型ではない。Cの箱がAの箱よりも大きく見える錯視もある。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (July 15)
ピサの斜塔傾き錯視と同じメカニズム?
「箱傾き錯視」
左右の箱は同じ絵であるが、右の箱の奥は左よりも右に振っているように見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (July 14)
ピサの斜塔傾き錯視と同じメカニズム?
「逆渦巻き錯視」
(「渦巻き錯視錯視」改め)
錯視ファンの方なら、同心円が左に回転して中心に向かう渦巻きに見える錯視図、と思うかもしれない。しかし、渦巻きに見えるのは同心円ではなく、右に回転して中心に向かう渦巻きなのである。すなわち、渦巻きの向きが逆転して見える渦巻き錯視というわけである。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 26)
今井四郎先生の年賀状のデザインに、本当は渦巻きなのに同心円に見えるフレーザー渦巻き錯視の図という画期的なものがあったらしい。今井先生が錯視の科学ハンドブック に執筆された章(pp. 152-163)には出てこない(渦巻き錯視図形を回転させると拡大・縮小運動が観察される、という実験の話題が載っている)。本人に伺えばよいのだが、どこかに発表されているというのを見かけた方は、こっそり北岡までご連絡下さい。
The spiral illusion of the Zöllner illusion:
Kitaoka, A., Pinna, B., and Brelstaff, G. (2001). New variations of spiral illusions. Perception, 30, 637-646.
「螺旋血管」
赤い同心円が、時計回りに回転して中心に向かう渦巻きに見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 26)
(野暮にも申しますと、この英語タイトルは、spinal cord (脊髄) のダジャレです)
The spiral illusion of the Fraser illusion (Fraser spiral):
Fraser, J. (1908) A new visual illusion of direction. British Journal of Psychology, 2, 307-320.
The Fraser illusion of this type:
Skillen, J., Whitaker, D., Popple, A., and McGraw, P. V. (2002) The importance of spatial scale in determining illusions of orientation. Vision Research, 42, 2447-2455.
「ドラゴンリング」
中心を見ながら図に目を近づけると、内側のリングは反時計回りに回転して見える。この時、外側のリングは時計回りに回転して見える人もいる。図から遠ざかるときには、内側のリングは時計回りに回転して見える。その時、外側のリングは反時計回りに回転して見える人もいる。そのほか、内側のリングは、反時計回りに回転して中心に向かう渦巻きの一部に見える。その反対に、外側のリングは、時計回りに回転して中心に向かう渦巻きの一部に見える。赤い部分が動いて見える錯視もある。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 25)
「雨の環」
中心を見ながら図に目を近づけると、内側の2つのリングは反時計回りに回転して見える。この時、外側のリングは時計回りに回転して見える人もいる。図から遠ざかるときには、内側の2つのリングは時計回りに回転して見える。その時、外側のリングは反時計回りに回転して見える人もいる。そのほか、内側の2つのリングは、時計回りに回転して中心に向かう渦巻きの一部に見える。その反対に、外側のリングは、反時計回りに回転して中心に向かう渦巻きの一部に見える人もいる。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 23)
cf. Ouchi illusion, Pinna-Brelstaff illusion, Fraser illusion, Popple illusion (phase-shift illusion)
「ネオン水彩効果」
正方形の回廊部分に絵には描かれていない青が波線部分から進出してきて、ほんのり青く染まって見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 22)
関連作品→ 視覚的補完
水彩効果(watercolor effect)あるいは水彩錯視(watercolor illusion):
Pinna, B., Brelstaff, G., and Spillmann, L. (2001) Surface color from boundaries: a new ‘watercolor’ illusion. Vision Research, 41, 2669-2676.
「箱入り娘」
(箱に入っているように見えるという意見があり、「箱入らず娘」改め)
(正式名称は 「蛇の回転入りシェパード錯視」)
左の人は右の人よりもスマートに見えるが、両者はまったく同じ形で同じ大きさの絵である。この錯視は、左の人が描かれている平行四辺形と右の人が描かれている平行四辺形は同じ形で同じ大きさであるという錯視(シェパード錯視)に同化した(キャプチャされた)ものと考えられる。そのほか、左の人は本を見ているように見えることがあるが、右の人はこちらを見ているように見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 20)
シェパード錯視(Shepard illusion or table-top illusion):
Shepard, R. N. (1990) Mind sights: original visual illusions, ambiguities, and other anomalies, with a commentary on the play of mind in perception and art. New York: Freeman. (R.N.シェパード著、鈴木光太郎・芳賀康朗訳 (1993) 視覚のトリック:だまし絵が語る「見る」しくみ 東京:新曜社)
「角張った円」
緑色のディスクは円なのであるが、八角形に見える。カーソルを図の上に置くと実際には円であることが確認できる。遠くから見た方が効果が大きい。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 9)
「ウルトラマンの回転」
左上と右下の円盤は反時計回りに回転して見え、右上と左下の円盤は時計回りに回転して見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (June 9)
最新作25 (2007年3月 - 2007年6月)
最新作24 (2007年3月 - 2007年3月)
最新作23 (2007年2月 - 2007年3月)
最新作22 (2006年12月 - 2007年1月)
最新作21 (2006年10月 - 2006年11月)
最新作20 (2006年8月 - 2006年10月)
最新作19 (2006年7月 - 2006年8月)
最新作18 (2006年6月 - 2006年7月)
最新作17 (2006年5月 - 2006年6月)
最新作16 (2006年5月 - 2006年5月)
最新作15 (2006年4月 - 2006年5月)
最新作14 (2006年3月 - 2006年4月)
最新作13 (2006年3月 - 2006年3月)
最新作12 (2006年2月 - 2006年2月)
最新作11 (2006年2月 - 2006年2月)
最新作10 (2006年1月 - 2006年2月)
最新作9 (2005年11月 - 2005年12月)
最新作8 (2005年10月 - 2005年10月)
最新作7 (2005年9月 - 2005年10月)
最新作6 (2005年6月 - 2005年8月)
最新作5 (2005年4月 - 2005年6月)
最新作4 (2005年3月 - 2005年4月)
最新作3 (2004年6月 - 2005年2月)
最新作2 (2004年4月 - 2004年6月)
最新作1 (2003年8月 - 2004年3月)
最新作0 (2002年6月 - 2003年7月)