2008年度 前期開講・金曜3限・敬学館250

注・このページは大学の公式ページではありません。公式ページはオンラインシラバスです。

2008年1月17日より

2008年7月25日(金)3限、暑い中、研心館641号教室にて定期試験が行なわれた。受験者数は、なんと 280名! 私が担当した「知覚心理学」の史上最高記録を樹立!


シラバス

講義内容 ダウンロード資料 その他
1 ガイダンス
-


「ビーバップ!ハイヒール」に出てきた錯視デザイン

錯視
反転図形
ホロウマスク錯視
べクション

2 恒常性(constancy) 1
北岡明佳 (2005) 目の冒険・錯視の話10 地表の月、大きいような… 朝日新聞, 2005年9月11日発行 be on Sunday, p7. PDF

山が大きく見える錯視



大きさの恒常性

エイムズの部屋


エイムズの部屋=「形の恒常性が大きさの恒常性に打ち勝つ現象」説を唱えている唯一の本



月の錯視と運動残効のデモ
(北岡明佳 (2008) 第3回今井賞の賞状のデザインができるまで (第3回今井章授賞式にて・第41回知覚コロキウム・ウェルサンピア千葉・2008年3月30日(日)) HTML(発表用)


形の恒常性(シアー変換とパース変換)


明るさの恒常性の例(北岡の錯視クイズ)

明るさの恒常性の例(Adelson先生のページ)

錯視的階段状ゲルプ効果


色の恒常性の例(Purves先生のページ)

色の恒常性の例?(酒井の色対比)

色の恒常性の例?(北岡作「ドラゴン」)

色の恒常性の例?(北岡作「馬」)



位置の恒常性→比較相殺説の説明用の陰性残像図

3
恒常性 2

幾何学的錯視(形の錯視)



錯視いろいろ


眼球運動と位置の恒常性などを講義した。




錯視の科学ハンドブック (2005)


今井(1984)


ニュートン 錯視完全図解 (2007)

4
幾何学的錯視(形の錯視) 2

幾何学的錯視(形の錯視)一覧
(配布プリント)


Robinson (1972, 1998)


Coren and Girgus (1978)


ミュラ・ーリヤー錯視におよぼすぼかし(blur)の効果


頭髪と錯視の関係


配布プリント 北岡明佳 (2001) 錯視のデザイン学 2 ・直線を湾曲させるトリック 日経サイエンス, 31(3), 96-97.


錯視のカタログのページ


DoCoMoのフィック錯視を考える。

お墓錯視

電柱に隠れるとやせて見える錯視

Vezzani, S. (1999) Shrinkage and expansion by amodal completion: a critical review. Perception, 28, 935-947.

5
幾何学的錯視(形の錯視) 3


-


錯視のカタログのページ

Kitaoka, A. (2007) Tilt illusions after Oyama (1960): A review. Japanese Psychological Research, 49, 7-19. PDF (傾き錯視のレビュー)

渦巻き錯視の例


メツガーの錯視の考察


回廊錯視の考察

ブルドン錯視の実例

太った人は背が低く見える錯視

ウェーバーの法則

おばけ坂は幾何学的錯視ではない。

6
ゲシュタルト心理学 1


-


野口薫(編) 美と感性の心理学−ゲシュタルト心理学の新しい地平 日本大学文理学部 (2007年6月刊行)

よい連続の要因の例

配布プリント

pp. 104-107

配布プリント
松田先生の「視知覚」 pp. 88-91

7
ゲシュタルト心理学 2

図と地


明るさの錯視の一覧


コフカの環
(上の2つがコフカの環で、下のはエーデルソンのコフカの環)


ホワイト効果(White, 1979)


土牢錯視(Bressan, 2001)


山が透明に見える錯視(高島翠先生撮影)


透明視の分類

Noguchi, K., Kitaoka, A., and Takashima, M. (2008) Gestalt-oriented perceptual research in Japan: Past and present. Gestalt Theory, 30, 11-28. Figures PDF

Kitaoka, A. (2005) A new explanation of perceptual transparency connecting the X-junction contrast-polarity model with the luminance-based arithmetic model. Japanese Psychological Research, 47, 175-187. PDF

透明視の説明プリント


図地分離のわかりやすい例


図地反転の例

8 立体視 立体視
ステレオグラムのページ

お奨めステレオ本

ランダムドットステレオグラム簡易作成ソフト

ランダムドットステレオグラム簡易作成ソフト2

9 色の知覚
加法混色・減法混色


配布物: 鉄道ジャーナル2005年461号 pp. 48-51

配布物: CIE色度図


色立体視・進出色・後退色・膨張色・収縮色

10
色の知覚 2


色の知覚と錯覚

-
11 運動視とフーリエモデル
静止画が動いて見える錯視

フーリエモデルの配布プリント


仮現運動・運動残効など

静止画が動いて見える錯視の分類

空間周波数のプログラム

12
錯視の講演

試験範囲から除外します。

-
大山正先生が、6月28日(土)の「心理学史」(佐藤達哉先生)(1限)の講義にご登場! (清心館 548)


大学模擬講義「立命館で錯覚を研究する」・・・立命館慶祥中学校1年生の皆様を対象にしたもの(2008年3月5日(水))

13 聴覚の基礎
-

音の大きさと高さ

14 音声の知覚 -
マガーク効果のデモ(NTT CS基礎研)

15 その他の知覚 - -

 


教科書・・・松田隆夫著 知覚心理学の基礎 培風館 2000 (ISBN4-563-05643-X) 定価3500円  正誤表


以下、参考書・・・北岡明佳著 現代を読み解く心理学 丸善出版 2005 (ISBN4-621-07544-6) 定価2100円

もっと情報

通読できます。知覚心理学の内容は、知覚心理学(第6章)、感覚心理学(第7章)、心理統計学(第8章)、芸術心理学(第15章)に分かれて書かれています。ですから、この本は、心理学概論の仮面をかぶった知覚心理学の本と言えましょう。

インターネット購入


北岡明佳 (2007) だまされる視覚―錯視の楽しみ方 化学同人

 B6・196頁・定価1470円(本体1400円+税)  ISBN978-4-7598-1301-2


脳科学の本ながら、知覚のことがしっかり出てくる参考書

藤田一郎 (2007) 「見る」とはどういうことか 脳と心の関係をさぐる 化学同人  ISBN978-4-7598-1307-4

藤田一郎先生(大阪大学教授)が、化学同人から好著を出版! 視覚について知りたければこれ、というべき書。 今までどうしてこのようなすばらしい本がなかったのだろう。 錯視の話題も多く、さらに「蛇の回転」のカラー図版入り(印刷がよくて、錯視量が多い)。 <2007年5月30日>

右は拙著


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知覚心理学の辞書

新編 感覚・知覚心理学ハンドブック
編者 大山 正・今井省吾・和氣典二
判型・頁数 菊判・1784頁・挿図1000葉
本体価格 50000円
刊行年月日 1994年1月20日
ISBNコード ISBN4-414-30503-9

図書館で見る


松田先生の「視知覚」と大山先生の「視覚心理学への招待」

このくらいは読みたい。

大山先生のHP


北岡明佳著 トリック・アイズ グラフィックス カンゼン 2005年


後藤倬男・田中平八編 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会 2005

後藤先生のこの本のHP  田中先生のHP(実物はもっと男前)



形の恒常性(シアー変換とパース変換)

「視線方向が変わって見えない画像変換」

顔画像を横長・縦長あるいは平行四辺形の形に変換しても、視線方向はあまり変わって見えない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 19)

「視線方向が変わって見える画像変換」

顔画像を平行四辺形以外の形(たとえば台形)に変換すると、視線方向はその奥行き手がかり示す方向に変わって見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 19)

(下辺が上辺より短い台形の場合は例外かも)


図地分離のわかりやすい例

 





 

参考書
著者 タイトル 出版社
北岡明佳(監修) Newton別冊 脳はなぜだまされるのか? 錯視 完全図解 ニュートンプレス 2007
北岡明佳 だまされる視覚 錯視の楽しみ方 化学同人 2007
北岡明佳 現代を読み解く心理学 丸善出版 2005
後藤倬男・田中平八(編) 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会 2005
北岡明佳 トリック・アイズ グラフィックス カンゼン 2005
北岡明佳 トリック・アイズ2 カンゼン 2003
北岡明佳 トリック・アイズ カンゼン 2002
北岡明佳(監修) 動く!作れる!マジカル・アイ (絶版?) 宝島社 2002
宮本敏夫 図解雑学・脳のはたらき・知覚と錯覚 ナツメ社 2002
リタ・L・アトキンソン、リチャード・C・アトキンソン、エドワード・E・スミス、ダリル・J・べム、スーザン・ノーレン=ホークセマ(著)、内山一成(監訳) ヒルガードの心理学 ブレーン出版 2002
リチャード・L・グレゴリー 脳と視覚・グレゴリーの視覚心理学(近藤倫明・中溝幸夫・三浦佳代訳)(Eye and Brain, the fifth edition) ブレーン出版 2001
松田隆夫 知覚心理学の基礎 培風館 2000
大山正 視覚心理学への招待・見えの世界へのアプローチ サイエンス社 2000
相場覚・鳥居修晃 知覚心理学(放送大学教材) 大蔵省印刷局 1997
Howard, I. P. & Rogers, B. J. Binocular vision and stereopsis Oxford 1995
松田隆夫 視知覚 培風館 1995
椎名健 錯覚の心理学 講談社現代新書 1995
下條信輔 視覚の冒険・イリュージョンから認知科学へ 産業図書 1995
Gilchrist, A. L. (ed.) Lightness, brightness, and transparency Lawrence Erlbaum Associates 1994
大山正 色彩心理学入門 中公新書 1994
乾敏郎 Q&Aでわかる脳と視覚・人間からロボットまで サイエンス社 1993
池田光男・芦澤昌子 どうして色は見えるのか・色彩の科学と異常 平凡社 1992
金子隆芳 色彩の心理学 岩波新書 1990
今井省吾 錯視図形・見え方の心理学 サイエンス社 1984
Coren, S. and Girgus, J. S. Seeing is deceiving: The psychology of visual illusion Lawrence Erlbaum Associates 1978
Robinson, J. O. The psychology of visual illusion Dover 1972, 1998

資料の印刷はエプソンのインクジェットプリンタで最も適正に仕上がります。欲を言いますと、スーパーファイン紙以上の上質の紙(スーパーファイン紙・マット紙・フォト紙・写真用紙等)を使いますと、きれいに印刷できます(紙に合った印刷モードで印刷しましょう)。白黒モードかカラーモードかで仕上がりが異なる場合があります。レーザープリンタはトナーのむらが出ますし、紙が反りますのであまり良くないです(昔はレーザープリンタと言えば最高品質の代名詞でしたのにね)。


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