第3回今井賞の賞状のデザインができるまで

since March 27, 2008


今年1月、今井四郎先生から、今井賞の賞状作りを依頼される。仁平先生からは、「賞状らしくない賞状を作って欲しい」と具体的な依頼を受ける。


 最初の案   


最初の案を変更    


さらに変更した案を作成  


この静止画が動いて見える錯視(最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視)が起きない人もいるから、賞状としてはどうだろうか、というご意見を受け、方針を転換。


図形残効と月の錯視を同居させたデザインを考案  


図形残効と月の錯視の同居デザイン


月の錯視のデザインが鈴木先生の説に合わない、というご指摘を受け、方針を再転換。


通称「カメの錯視」のおとなしいデザインを作成  
(最終的にはこれに決定)

縁飾りエッジの錯視(カメの錯視)
(illusion of fringed edges)


色を付けたら、とのご意見あり。


 着色してみた。   


仁平先生が「ボクも欲しいなあ」とおっしゃる。


 仁平先生用を作成   


皆様のご協力で、第3回今井賞の賞状のデザインが決定!


完成版


おしまい


 北岡明佳の錯視のページ 


追伸 このページは、第41回知覚コロキウム(千葉大学主催・ウェルサンピア千葉)内で行なわれた第3回今井賞(錯視の館賞)授賞式にて(2008年3月30日)、北岡がプレゼンしたものである。当日は、作成した賞状のデザインがどのようなものであるかわかりやすくするため、「第41回知覚コロキウム参加賞」(下図)を配布し、理解の助けとした。なお、第3回今井賞の受賞者は、上記の賞状からもわかるように、野澤晨(のざわ しん)先生と鈴木光太郎(すずき こうたろう)先生である。ちなみに、第1回受賞者は、大山正(おおやま ただす)先生と北岡の2人で(記事)、第2回受賞者は、今井省吾(いまい しょうご)先生と藤田和生(ふじた かずお)先生と野口薫(のぐち かおる)先生(当時も故人)の3人であった(記事)。今井省吾先生は錯視研究の大御所であるが、今井賞の「今井」は、北海道大学名誉教授の今井四郎先生の「今井」である。 <2008年4月1日>