2026年3月2日(月)15:15~15:45・明治大学中野キャンパス
「波の知覚と薄氷ドリフト錯視」 第20回錯覚ワークショップ

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立命館大学総合心理学部 北岡明佳
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薄氷ドリフト錯視を生成する刺激は何か? それは、縦波の視覚的なデモの一種である。三角波状に媒体の位置が変動し、矩形波状に媒体の速度が変動する。密度の高い短冊領域が手前に見える(ただし、稀に逆に見えることがあるから、図地反転図形ではある)。

標準的な縦波(longitudinal waves)(エネルギーの進行方向に媒体が振動する波)のデモ。媒体の位置と速度は波の進行方向に正弦波状に変動する。密度の高い領域が手前に見える。

標準的な横波(transverse waves)(エネルギーの進行方向の垂直方向に媒体が振動する波)のデモ。媒体の位置と速度は波の進行方向と垂直な方向に正弦波状に変動する。上に、あるいは下に動く一定範囲の領域が手前に見える。

Q: 横波に対応した薄氷ドリフト錯視もあるのか?
A: ある。下図では幅が狭くて、速度が速くて、上に動く領域が手前に見えることが多い
(逆に見えることもあるので、図地反転図形である)。

Q: 横波に対応した薄氷ドリフト錯視は、幅の狭い領域が手前に見えるのか、速度の大きい領域が手前に見えるのか、あるいは上に動いている領域が手前に見えるのか?
A: 下図のように、幅が広くて動きの遅い領域でも、上に動くと手前に見えることが多い。しかし、上図よりは反転しやすいようなので、幅の狭さと速度の大きさも領域が手前に知覚されることを促進する要因である可能性がある。

横波に対応した薄氷ドリフト錯視の作品例
(mp4)
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(mp4)
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比叡山ガーデンミュージアム
(mp4)
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to be continued