2026年3月2日(月)15:15~15:45・明治大学中野キャンパス
「波の知覚と薄氷ドリフト錯視」 第20回錯覚ワークショップ

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立命館大学総合心理学部 北岡明佳

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動画と静止フレームの比較



↓ 縦波の例(上は薄氷ドリフト錯視、下はその静止フレーム)



静止フレームでは、密の領域の方が奥に見える。薄氷ドリフト錯視は静止フレームの奥行き知覚がそのまま反映されたものではない。





↓ 横波の例(上は薄氷ドリフト錯視、下はその静止フレーム)




静止フレームでは、形として上に凸の部分が手前に見える。薄氷ドリフト錯視は静止フレームの奥行き知覚がそのまま反映されたものではない。




薄氷ドリフト錯視で作成された視覚的ファントム




(1)密の部分は手前に見え、疎の部分は奥に見える。それらの面がオクルーダー(中央の一様な黒の領域)にフィリング・インし、オクルーダーにも奥行き差が観察される。
(2)密と疎の境界には主観的輪郭(モーダル補完)が知覚され、密の領域の奥に疎の領域がアモーダル補完される。
(3)それらのモーダル補完とアモーダル補完は、オクルーダーにも誘導される。


cf. 薄氷ドリフト錯視で作成された視覚的ファントム動画(上図)の静止フレーム

静止フレームでは、密の領域は疎の領域より奥に見え、視覚的ファントムを含む奥行き知覚が反転する。



cf. 視覚的ファントムの例




立体運動効果(stereokinetic effect)と比較



立体運動効果の例。奥行き方向に折り紙状の形が動いて見える。最も速度の速い点のつながりは頂点として手前に、不動点は奥に見える(その逆に見える場合もある)。



上の立体奥行効果の動画の静止フレームの一つ



立体運動効果のd値(奥行き値のこと。2025年3月の錯覚ワークショップの拙発表およびその発展である2025年9月の日本心理学会での拙小講演を参照されたい)を固定し、不動点を一定方向に動かすと、薄氷ドリフト錯視となる。




8ページ目に続く
to be continued


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