かくた錯デザ

2008年4月5日(土)から毎週土曜日、NHK教育「科学大好き土よう塾」(10:30〜11:14)のミニコーナー「さっかく君」で紹介された錯視デザインです。

2008年4月5日開設


2009年3月14日(土)10:30〜 「さっかく君スペシャル」 ・・・ 45分間まるまる錯視をテーマに放送する「さっかく君」の総集編

科学大好き土よう塾「さっかく君」のヒミツに迫れ!スペシャル、
今週3月14日(土)午前10時30分〜11時14分放送です。

<2009年3月9日>


2009年1月31日にオンエアされたであろう作品

台本では「クモの巣」となっているが、どの作品のことかわからない。


2008年12月13日にオンエアされたであろう作品

「拡大パンジー」

花が拡大して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (March 12)


2008年12月6日にオンエアされたであろう作品

「波打ちぎわ」
(どの作品か不明)


2008年11月29日にオンエアされたであろう作品


「蛇の回転」

蛇の円盤が勝手に回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003 (September 2, 2003)

基本錯視を説明した論文(最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視)(PDF)

この作品がどうしてできたか(PDF)
トリック・アイズ グラフィックス p.78)


11月22日は垂直水平錯視らしい。


2008年11月15日にオンエアされたであろう作品


「カメ」

垂直・水平のエッジが傾いて見える。

Copyright A.Kitaoka 1999


2008年11月8日にオンエアされたであろう作品



「タイヤ」

中心を見ながら目を近づけたり遠ざけたりするとリングがお互いの反対方向に回転して見える。

Copyright A.Kitaoka 2000

Concentric objects appear to rotate when we approach or leave the figure with fixating at the center.*

*This idea was first presented by Pinna and Brelstaff (Vision Research, 40, 2091-2096, 2000)


10月はお休みで、次は11月8日らしい。


2008年9月20日にオンエアされたであろう作品

「アトランティス」

すべて正方形でできているが、膨らんで見える。動きの錯視もある。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2006 (February 24)


2008年9月13日にオンエアされたであろう作品

「秋の沼」

中の正方形領域が動いて見える。

Copyright A.Kitaoka 2000, 2003, 2007


2008年9月6日にオンエアされたであろう作品

ツェルナー錯視で湾曲錯視

「出航」

右上がりの色の斜線は直線であるが曲がって見える。

Copyright A.Kitaoka 1997
(c)北岡明佳 2002 「トリックアイズ」 (カンゼン刊)


2008年8月30日には、下記作品のルー大柴さん版がオンエアされたと考えられる。

「箱入り娘 3」

左の人は右の人よりもスマートに見えるが、両者はまったく同じ形で同じ大きさの絵である。この錯視は、左の人が描かれている平行四辺形と右の人が描かれている平行四辺形は同じ形で同じ大きさであるという錯視(シェパード錯視)に同化した(キャプチャされた)ものと考えられる。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (April 23)

シェパード錯視(Shepard illusion or table-top illusion):

Shepard, R. N. (1990) Mind sights: original visual illusions, ambiguities, and other anomalies, with a commentary on the play of mind in perception and art. New York: Freeman. (R.N.シェパード著、鈴木光太郎・芳賀康朗訳 (1993) 視覚のトリック:だまし絵が語る「見る」しくみ 東京:新曜社)


 次回は8月30日らしいです。夏休みのようですね。


2008年7月12日にオンエアされたであろう作品

「踊るハート達」

東北学院大学では、

「ドキがムネムネ錯視」

ハートが動いて見える。めがねをかけている人は、めがねを動かすとよく見えるかもしれない。さらに、ドキがムネムネする。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2006 (December 20)

文献

Kitaoka, A. and Ashida, H. (2007) A variant of the anomalous motion illusion based upon contrast and visual latency. Perception, 36, 1019-1035.

Kitaoka, A, Kuriki, I. and Ashida, H. (2006) The center-of-gravity model of chromostereopsis. Ritsumeikan Journal of Human Sciences, 11, 59-64. PDF


2008年7月5日にオンエアされたであろう作品

「カメの養殖」

垂直・水平のエッジが波打って見える。

Copyright A.Kitaoka 2002


2008年6月28日

再放送?


2008年6月21日にオンエアされたであろう作品

「水彩錯視の拡大」

本当は白なのに淡いオレンジ色のように水彩効果のかかった領域が拡大して見える。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (April 12)

水彩錯視(watercolor illusiont)




参考

(A) 水彩錯視(watercolor illusion)(Pinna, Brelstaff and Spillmann, 2001)。波線部分以外は同じ白であるが、上図では回廊部分が緑色に、下図では外側と内側が緑色に見える。 (B) 無彩色水彩効果(achromatic watercolor illusion)。波線部分以外は同じ白であるが、上図では回廊部分が薄い灰色に、下図では外側と内側が薄い灰色に見える(Noguchi, Kitaoka and Takashima, 2008)。 (C) 墨絵効果(sumi painting effect)。波線部分以外は同じ灰色であるが、上図では回廊部分が外側と内側に比べて明るく見え、下図では外側と内側が回廊部分に比べて明るく見える(高島, 2008)。


文献

高島翠 (2008) 無彩色における水彩効果 ―墨絵効果の成立条件について― 心理学研究, 79, 379-384. (Takashima, M. (2008) Achromatic watercolor effect: About requirement of formation of sumi painting effect. Japanese Journal of Psychology, 79, 379-384.)

Noguchi, K., Kitaoka, A., and Takashima, M. (2008) Gestalt-oriented perceptual research in Japan: Past and present. Gestalt Theory, 30, 11-28. Figures PDF request to me

Pinna, B., Brelstaff, G., and Spillmann, L. (2001) Surface color from boundaries: A new 'watercolor' illusion. Vision Research, 41, 2669-2676.

視聴者からの投書によると、適切な周期でまばたきをすると錯視量が増す。その通りであり、視覚的補完のメカニズムを考える上で重要な知見であるが、過度のまばたきは目に悪影響を及ぼすおそれがあるので、あまり試さないようにされたい。


2008年6月14日にオンエアされた錯視は文字列が傾いて見える錯視

あるいは

であったと考えられる。


2008年6月7日にオンエアされたであろう錯視

「神田アナのヘンな顔(写真)」(サッチャー錯視)


2008年5月31日

再放送


2008年5月24日にオンエアされたであろう作品

「提灯の詰め合わせ」

中の提灯が右に動いて見える。

Copyright A.Kitaoka 2005 (August 4)
(2004年8月3日の作品)




下図は構造は同じで、錯視量がさらに多い図形(NHK爆問学問用)。


2008年5月17日にオンエアされたであろう作品

「ワープ」

(リメーク)

真ん中を見ていると、星がまたたいて見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003 (reproduced Febryary 23, 2007)


2008年5月10日にオンエアされたであろう作品

「卯図巻き」

Copyright A.Kitaoka 2003
(c)北岡明佳 2003 「トリックアイズ2」 (カンゼン刊)





元々は年賀状用の作品であった(下図)。

「卯図」

(リメーク版)

円盤が回転して見える。もともとは、灰色の同心円が渦巻きに見えるという渦巻き錯視図形として作られた。年賀状デザイン

Copyright A.Kitaoka 2005 (May 23)




トリックアイズ2」の裏表紙にもある。


2008年5月3日にオンエアされたであろう錯視

きらめき格子錯視(scintillating grid illusion)(Schrauf et al., 1997)・・・白丸に黒いものが「光って」見える。

Schrauf, M., Lingelbach, B., Wist, E.R. (1997) The scintillating grid illusion. Vision Research, 37, 1033-1038.









関連した錯視に、バーゲン錯視(ベルゲン錯視?)(Bergen, 1985)がある。こちらの方が発表年が早い。

Bergen, J. R. (1985). Hermann's grid: new and improved (abstract). Investigative Ophthalmology and Visual Science (Supplement), 26, 280.


2008年4月26日にオンエアされた作品

「神経回路」

中心を見ながら目を近づけたり遠ざけたりすると環状の星の配列がお互いの反対方向に回転して見える。

Copyright A.Kitaoka 2000




類似作品

「キャンデー」

中心を見ながら目を近づけたり遠ざけたりすると環状の「キャンデー」の配列がお互いの反対方向に回転して見える。

Copyright A.Kitaoka 2002


2008年4月19日にオンエアされた作品

「二色の犬」

2種類の犬がいるように見えるが、同じ黄色である。色の土牢錯視である。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (January 5)



土牢錯視(dungeon illusion)(Bressan, 2001)とは?     

左の「牢屋」の灰色のダイヤモンド形は右のよりも明るく見えるが、物理的には同じ明るさである。

Bressan, P. (2001) Explaining lightness illusions. Perception, 30, 1031-1046.


色の土牢錯視とは?

左の「牢屋」のダイヤモンド形はオレンジ色に、右のは少し紫がかった赤に見えるが、物理的には同じ色である。

引用文献は調査中(ないかもしれない)

色の土牢錯視は雰囲気はムンカー錯視だが、普通に色の同化で説明することも可能だし、ゲシュタルト要因を考えて色の対比というのもあるのかもしれない。


2008年4月12日にオンエアされた作品

「ヘビ」

同心円が渦巻きに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (March 10; original 2001?)

渦巻き錯視4 3 2 1

北岡明佳 (2006) 渦巻き錯視のメカニズム じっきょう数学資料, 52, 13-15. PDF


2008年4月5日にオンエアされた作品

「光る菊」

菊の花の中心が光って見える。

Copyright Akiyoshi.Kitaoka 2005 (April 5)

視覚的ファントム(ECVP2005) (光る錯視は視覚的ファントム)

Kitaoka, A., Gyoba, J., and Sakurai, K. (2006) Chapter 13 The visual phantom illusion: a perceptual product of surface completion depending on brightness and contrast. Progress in Brain Research, 154 (Visual Perception Part 1), 247-262. PubMedPBR PDF (視覚的ファントムのレビュー)

北岡明佳 (2007) 光の錯視 (第40回光学五学会関西支部連合講演会・大阪市立大学文化交流センター ホール・平成19年1月27日(土)) HTML(発表用)


錯覚ニュース9 (番組の宣伝)


これが「さっかく君」だ。


以下、錯視本の宣伝

北岡明佳(監修) ニュートン別冊 脳はなぜだまされるのか? 錯視 完全図解 (2007年10月刊行) 

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北岡明佳著 トリック・アイズ グラフィックス カンゼン (2005年8月刊行) 好評発売中

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NHK「爆笑問題のニッポンの教養」の錯のページ → こちら

ビーップイヒルにた錯デザこちら

携帯錯視サイトの宣伝

ドコモの携帯で、錯視デザインの公式サイトが、4月7日にオープンしました。アクセス方法は以下の通り。 <2008年4月7日>

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