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2005年3月26日(土)と27日(日)に、当ホームページ管理者の私・北岡は、名古屋市中区伏見駅近くにあるでんきの科学館の1階で、なるほどサイエンスという月1回の子供向きのサイエンスショーとして、錯視のショーを行いました。タイトルは「目の錯覚で遊ぼう」。でんきの科学館は入場無料。<2005/3/28>

展示室E(4階)にも私の錯視図形があります。もう、オープンしています。そこには、床が傾いて見える錯視あります。本当は、遠くにいる人物が大きく見える通路、という設計だったのですが、そちらはあまりそう見えず、床が遠くにいくと下がって見える錯視が顕著です。


開始前の会場

開催中の会場

2階の太陽電池パネルにきらめき格子錯視を発見

第38回知覚コロキウムは、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、3月22日(火)から24日(木)まで開催されました。<2005/3/28>


会場入り口の錯視ポスター

錯視図形満載の異色の心理学概論書「現代を読み解く心理学」が丸善より出版。<2005/3/21>


ウェブデザイナーの茅原伸幸氏(広島県)創作の反転図形「回る人影」がすばらしいです。英語版錯覚ニュースではシルエット錯視として紹介しております。反転図形の大半は静止画なのですが(ネッカーの立方体、シュレーダーの階段、マッハの本、妻と義母、アヒルとウサギなど)、これは動画で、デザインもすばらしい。ズデーデンの風車小屋(文献が見つからない、誰か助けて)(錯視の科学ハンドブックによれば風車錯視)なんかお蔵入りですね。錯史、いや錯視の歴史に残るのではないでしょうか。 <2005/3/16>


この一週間(?)ほど、「アロマ企画」の錯視とその変種が、いろいろな匿名掲示板ではやっています。アロマ企画の錯視とは下図のような錯視で、アロマ企画と書くと、右下がりに見えるという錯視量の多い錯視です。それらの匿名掲示板での議論は、高度でホットですばらしいです。ところが、著作権をどう処理するべきなのかわからず、手を出せずにいます。しかし、このままでは散逸するおそれもある、と考えまして、下図のように無断でコピーさせて頂きました。そのため、著作者不明につき、本ページからこの作品の2次使用は禁止です。著作者はメール頂いて、使用許諾頂けますとうれしいです。なお、下図の著作者が「アロマ企画」の錯視の発見者と同一でないのでしたら、発見者も名乗り出て頂けますとうれしいです(複数の方が名乗り出られるという混乱も予想されますが、ご容赦下さい)。錯視は発見しても著作権はありませんが(デザインに著作権がある)、本ページにて発見者の栄誉を称えさせて頂きます。また、自分の作品がすばらしい思う、という方は、直接私にご連絡下さい。その中から私が紹介したいと思う作品はホームページに載せさせて頂きますので、氏名(ペンネームでもよい、ただしペンネームだと事後了解が取れなくなるので、著作権放棄を明示しない限り、将来雑誌とかにその作品が採用・引用される可能性が少なくなる)、作品名、どう見えるかの説明、を下さい。著作権表示は(c)Abc Defg 2005 という感じになります。 <2005/3/14> 連絡先:北岡明佳


「アロマ企画の錯視」の一つ
(デザイン・錯視量とも優れいてる)
現在著作権者を調査中、そのため現在のところ本ページからの2次使用不可

http://amezor.on.arena.ne.jp/lobby/050310003335.html (3月10日、YHさんより) おもしろい

http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1110348266/ (3月13日、Mさんより) おもしろい

http://www.timekiller.jp/archives/2005/03/09/212237.html (3月15日、YKさんより) おもしろい

こういう掲示板って、そのうち消されちゃうんですか? まあ、消されても大丈夫なようにコピーは取りましたが、それをアップロードすると、一応違法(許可なく他人の製作物を公開した)ということになるので、困ったなと。

Google検索でアロマ企画の錯視を調べたら、ずいぶんはやっていますねえ・・・。なお、アロマ企画とはエロビデオDVDのメーカーさんのようです。


「金正日アフロ錯視」
(私はこういうのが好きです)
現在著作権者を調査中、そのため現在のところ本ページからの2次使用不可

ここに無許諾掲載させて頂いていないその他のたくさんの作品もすばらしいです。まさに一冊の本にできるんじゃないですか。錯視本は売れない、が出版業界の常識のようですが。ん、まてよ、匿名の寄稿者にどうやって印税を支払うのだろう・・・


拙著、「現代を読み解く心理学」(丸善)の内容はこちら。<2005/3/9>


今月26日と27日に、名古屋のでんきの科学館にてサイエンスショーをやります。<2005/3/5>

なるほどサイエンスのHP そのHPのコピー


東京大学出版会より、「錯視の科学ハンドブック」 がついに出版されました! <2005/2/26>

http://www.utp.or.jp/shelf/200502/011115.html

分担執筆とは言え、専門書を執筆したのは私はこれが初めてです。3月には、「現代を読み解く心理学」(丸善)という心理学の専門書が続きます。こちらは単独執筆です。もちろん、その本にも錯視がいっぱい。

北岡明佳 (2005) 幾何学的錯視 後藤倬男・田中平八(編)「錯視の科学ハンドブック」 東京大学出版会, pp.56-77 (§2.1) (巻頭の口絵8ページ分も含む)
北岡明佳 (2005) 方向の錯視 後藤倬男・田中平八(編)「錯視の科学ハンドブック」 東京大学出版会, pp.136-153 (§3.2)
北岡明佳 (2005) 新しい錯視の制作 後藤倬男・田中平八(編)「錯視の科学ハンドブック」 東京大学出版会, pp.476-480 (§5.7)

2月に九州大学(元・九州芸工大学のキャンパス)に行ってきたのですが、その時の講演の様子がウェブ上で正確にダイジェストされているのを発見(大井尚行先生のページ)。<2005/2/26>

COE知覚心理学部門ワークショップ「傾き錯視の現在」北岡明佳氏(立命館大)


誠文堂新光社の「子供の科学」3月号に錯視デザイン登場。この本はレベルが高めのようである。<2005/2/16>

北岡明佳 (2005) 視覚の錯覚―動く静止画?錯視の不思議 子供の科学, 68(3), 6-9.


錯視の科学ハンドブック、もうすぐ発売です。<2005/2/7>


ウィキペディア(フリー百科事典)の錯視のページから当ページにリンクが張られているのを発見。<2005/1/19>


「錯視の科学ハンドブック」(後藤・田中編、東京大学出版会)は2月中旬発売予定です。私は3つの章を担当しました。錯視図形満載です。お楽しみに。でも、価格は1万円以上するらしいです。<2005/1/13>


第38回知覚コロキウムを、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(通称BKC)にて、2005年3月22日(火)から24日(木)までの2泊3日の日程で、開催致します。世話人代表(大会委員長)は私北岡です。詳しい情報はこちら


2004年度日本基礎心理学会公開シンポジウム(2004/10/23)の大学紹介コーナーの写真はこちら


2004年度 日本基礎心理学会公開シンポジウム のお知らせ。

2004年(平成16年)10月23日(土)の午後1時から5時半まで、大阪大学中之島センターにて、日本基礎心理学会の公開シンポジウムが開かれます。講演3件以外に、近畿地方の有力(?)8大学の心理学教室が勢ぞろいし、研究室紹介をします。立命館大学からは、私北岡と大学院生が動く錯視や坂道錯視の展示をします。心理学に興味のある高校生は必見! <2004/10/11>


2回目の錯視展の準備が進行中 <2004/10/2>


「2004年サル」Copyright HATANO Tomomi 2004破田野智己(立命館大学文学研究科), 2004/1/12 に別の見方が指摘された!<2004/9/22>
元の掲載ページ

図から顔を離すとき、緑の円のさらに外側に,太陽のプロミネンスのようにオレンジ色の放射状の光のようなものが見える。この「後光」は放射状に見える。残像では説明できないようだ。 by 安形康(東京大学新領域創成科学研究科・環境学専攻・自然環境学講座・自然環境形成学分野・助手、「名水大全」管理人)

同じく図から顔を離すとき、サルの頭の茶色が明るく、あるいは彩度が増して見える。何もしなくても動いて見える錯視も少しあるなあ・・・ by 北岡明佳(立命館大学文学部、第38回知覚コロキウム世話人代表)

破田野君(第38回知覚コロキウム宴会係)、何かコメントは?


トリビアの泉のラバーペンシルイリュージョンが本になった。 <2004/8/20>

個人的にはラバーペンシルイリュージョンの話はあまりおもしろくないが、ほかのはおもしろい。

今回も先方は気がきかなくて、取材に協力した立命館大学図書館には謹呈していないものと思われます。この場を借りて、図書館の皆様にお礼申し上げます。特に館長におかれましては、Perception & Psychophysics誌を撮影する時、館長室から追い出した格好になり、まことに恐縮でした。


錯視の窓(window of illusion)を鷹峯源光庵にて発見! <2004/8/9>


9月5日に仙台にて錯視展を開催予定です。<2004/8/6>

「北岡明佳錯視作品展」のお知らせ


立命館大学の2005年度の大学案内に錯視が登場。<2004/6/19>


消える錯視の論文が出ていた。<2004/6/16>

McAnany, J. J., & Levine, M. W. (2004). The blanking phenomenon: a novel form of visual disappearance. Vision Research, 44, 993-1001.

関連ページ


昨日フジテレビ「トリビアの泉」という番組に出演した。世界中の小学生が知っている錯視で、鉛筆をふるとぐにぐにゃ曲がって見える錯視の名前はラバーペンシルイリュージョンという名前である、ということを言う係りであった。「イリュージョンと発音してくれ」と頼まれたのでそうしたが、同じコーナーでウィッキーさんは「イルージョン」と発音していた。英語と米語の違いであろう。ゴム状鉛筆錯視(rubber pencil illusion)はPomerantz (1983) の研究論文以外は論文数の少ない研究対象で、日本では太成学院大学の鈴木公洋先生が精力的に研究をしている。下の写真は彼の装置である。Pomerantz先生の研究はコンピューターシミュレーションであったが、やはり刺激はリアルモーションじゃなくっちゃね。<2004/5/20>

止まっているところ。中の棒を機械仕掛けで動かすのだ。


動かしているところ(長時間露出で撮影)。

(c)Kimihiro SUZUKI

Suzuki, K. (2002) The rubber pencil illusion. IAEA proceedings, 105-108.

Pomerantz, J. R. (1983) The rubber pencil illusion. Perception & Psychophysics, 33, 365-368.


北米神経科学会のロゴに動く錯視を発見。Society for Neuroscience と書かれた文字の後ろの SfN という文字が左右に動いて見える。<2004/5/19>


蛇の回転が科学論文に引用された。<2004/4/23>

Ramsoy, T. Z. (2004) The peripheral drift illusion. Science & Consciousness Review, April 1, 1-5.(ウェブページ)

そのPDFファイル

Ramsoyの「o」は「ø」(o と / )。

注・この論文ではperipheral drift illusionはKitaoka and Ashida (2003)*の発見のように誤解されかもしれないが、peripheral drift illusion研究には先行する研究論文が3本ある(Fraser and Wilcox, 1979; Faubert and Herbert, 1999; Naor-Raz and Sekuler, 2000)。もっとも、先行研究のperipheral drift illusionと我々の錯視が違う錯視である、という可能性もないわけではないので、話がややこしい。

*Kitaoka, A. and Ashida, H. (2003) Phenomenal characteristics of the peripheral drift illusion. VISION, 15, 261-262.
そのPDFファイル

視覚学会(2003年夏季大会)での我々の研究の発表要旨

これに関連して、Michael Bach先生によると、我々の原理に最初に気づいたのはGregory & Heard (1983)**とのことである。

**Gregory RL, Heard PF (1983) Visual dissociations of movement, position, and stereo depth: Some phenomenal phenomena. Quarterly Journal of Experimental Psychology 35A: 217-237


ジャック・ニニオ先生(フランス)の「The science of illusions」が鈴木光太郎先生(新潟大学)らの手によって日本語に翻訳されました。日本語タイトルは「錯覚の世界」です。中身が詰まっていておもしろいです。英語版より図版が多いような気がします。新曜社から3800円です。本の番号は、 ISBN4-7885-0888-5 です。 写真の右の本は英語版です。なお、この日本語版は鈴木先生が英語版からではなく、原著のフランス語版から直接翻訳されたそうです。<2004/3/11>


静岡新聞の「東海地震」という ホームページはそのメインページが左右二列になっているが、右の列が少し動いて見える、というご指摘があった。(館山市の逢坂さん発見) <2004/3/9> (地震と動く錯視をひっかけているわけではありません)

http://www.shizushin.com/jisin/index.html (リンク切れとなりました。2004/4/6)


カフェウォール錯視を説明する私達の最新の論文がPerception誌に出ました(日本の図書館に本が来るのは3〜4月頃かと思います)。この説明ではダメだ、許さん、という人は、どこからでもかかってきなさい。<2004/2/7>

Kitaoka, A., Pinna, B., and Brelstaff, G. (2004). Contrast polarities determine the direction of Cafe Wall tilts. Perception, 33, 11-20.

北岡の研究論文のページ


世界初の錯視デザインの本格的カレンダーができました。単に錯視デザインが図柄になっているというのではなく、美しい本格的なデザインの中に錯視が隠されています。将来の錯視デザインの方向を示した金字塔となるでしょう。フジP.I.T.という印刷・デザイン系の会社が作りました。残念ながら非売品です。おもに松下系の会社に配布されるらしいです。お問い合わせはフジP.I.T.の企画開発課長兼チーフデザイナーの波和雄様まで。<2003/12/24>


錯視デザインの1つ「蛇の回転」が細胞生物学の国際誌(Trends in Cell Biology)の2003年12月号の表紙を飾った。<2003/12/10>


蛇の回転」などの基本錯視である周辺ドリフト錯視の講演要旨が日本視覚学会誌VISIONに載った。<2003/10/24>

Kitaoka, A. and Ashida, H. (2003) Phenomenal characteristics of the peripheral drift illusion. VISION, 15, 261-262.
PDF file


錯視デザインの1つ「蛇の回転」が細胞生物学の国際誌(Trends in Cell Biology)の2003年12月号の表紙を飾ることとなった!! <2003/10/14> PDF file


動物心理学会・基礎心理心理学会の合同大会のプログラムの表紙を錯視デザインが飾った。<2003/10/6>


ポンゾ錯視が、Ponzo (1912) 以前に、Lipps (1897, p. 224) によって示されていたことを発見。下の図はそのコピー。

Lipps, T. (1897) Raumästhetik und geometrisch-optische Täuschungen. Leipzig: Barth.

P.S. This fact was already mentioned by Vicario (1978). <December 2, 2004>
Vicario G. B. (1978) Another optical-geometrical illusion. Perception, 7, 225-228.
Thanks to Walter

このほど公開されましたViperlib(Visual Perception Libruary)という視覚研究用の画像書庫に北岡の錯視デザインが多数入りました。好きなだけ選んで下さいと申しましたら、何だか見境なく載った感じです。好みが出ますねえ。イギリス・ヨーク大学のピーター・トンプソン先生のところです。トンプソン先生はサッチャー錯視で有名です。<2003/8/26>


視覚学会のホームページが左に傾いて見えることを発見。<2003/7/30>


1980年出版の本のカバーにオオウチ錯視発見!! カバーデザインについての記述がなく、オオウチハジメ氏のデザインかどうかは不明ながら、年代はオオウチ本(日本語版1973年, 英語版1977年)に近い。<2003/6/17>

画像

この本は学生の頃に読んだものですが、捨てようと思いましたところ、思わぬ発見となりました。


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