街角錯視 4
日常生活で見られる錯視を収集してみました。
2009年2月10日より
鷲見成正先生から、グレゴリー先生によるカフェウォール錯視の再発見(Gregory and Heard, 1979)の元となったブリストル(イギリス)のカフェウォールの写真(1988年に鷲見先生がECVPに参加された時の撮影)を頂きました。 <2010年7月11日>
Copyright Shigemasa Sumi 1988
Rerefernces
Gregory, R. L. and Heard, P. (1979) Border locking and the Café Wall illusion. Perception, 8, 365-380.
カフェウォール錯視
豆知識 : カフェウォール錯視(Café Wall illuision)の前身はミュンスターベルク錯視(Münsterberg
illusion)(Münsterberg, 1897)で、カフェウォール錯視はフレーザーによる改変(Fraser, 1908)が最初である。このあたりの経緯については、Kitaoka
et al. (2004) や北岡(2005)も参照されたい。
Rerfernces
Fraser, J. (1908) A new visual illusion of direction. British Journal of Psychology, 2, 307-320.
北岡明佳 (2005) 方向の錯視 後藤倬男・田中平八(編) 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会(pp. 136-153)
Kitaoka, A., Pinna, B., and Brelstaff, G. (2004) Contrast polarities determine the direction of Café Wall tilts. Perception, 33, 11-20.
Münsterberg, H. (1897) Die vershobene Schachbrettfigur. Zeitschrift für Psychologie, 15, 184-188.
ミュンスターベルク錯視
日本のブラジル・鷲羽山ハイランド(岡山県)のカフェウォール錯視。観覧車のそばにある。 (2008年1月4日撮影)
ルイ・ヴィトン(高知市)の市松模様錯視(2006年1月3日撮影)・・・長方形の「レンガ」が膨らんで見える。
Rereernces
Kitaoka, A. (1998). Apparent contraction of edge angles. Perception, 27, 1209-1219.
鷲見先生のビデオ作品集が入賞された第1回錯視コンテストのページ
「合成写真錯視」
2枚の写真を水平線部分で張り合わせた写真に見えるが、1枚の写真である。
(某妻によると、白い柱が対岸を支えているように見える)
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (October 4)
2009年9月30日、シドニーにて撮影
「本物の床のチェッカーシャドー錯視」
AのタイルはBのタイルより暗く見える(中央の図)が、輝度はAの方が高い(右図)。元の写真(左図)は前橋市で撮影。
Copyright hisa and Akiyoshi Kitaoka 2009 (May 27)
Original photo from hisa, Japan, May 26, 2009
MITのエーデルソン先生の有名なチェッカーシャドー錯視のページ
「カリブロ」
なんだか錯視っぽい。回転して見えるような気がする。「ロマネスコ」という野菜で、ヨーロッパでは有名らしい。
Copyright Yoshiko Oishi 2009 (February 10)
from Yoshiko Oishi (生石祥子), Japan, February 10, 2009
下の写真は京都御苑のまつぼっくり・・・カリブロに完敗。