皆様からの錯視デザイン3
当ページの作品は作者の皆様からの許諾を頂いて掲載しております。作品のご使用にはそれぞれの作者の許諾が必要です。商用はもちろんのこと、教育・研究・個人用途でも許諾が必要です。
2005年(平成17年)10月28日開設
「赤いライン」
平行線の赤いラインが何となくゆがんで見え、それとともに波打つような動きをするように感じられる。
Copyright Keizo Shimizu 2006
神戸市の清水啓三さんより, 2006/5/16
北岡明佳のコメント: 色収差(chromatic aberration)が原因かな? (下に関連(?)作品)
「湘南新宿ライン」
赤と緑の正方形は正しく水平に並んでいるのであるが、ずれて見えたり、色のラインが傾いて見えたりすることがある。人によってその方向が違うだけでなく、メガネをかけた人ならメガネの端で見ることで、そのずれ方を反対に変えることができる。
Copyright A.Kitaoka 2003
「額がガクガク」
青い線の正方形が赤と緑の境界のところでずれているように見える。作者にはそう見えるが、理論的にはそう見えない人もいると思われる。そのほか、ヘルマン格子錯視や色の同化が見られる。
Copyright A.Kitaoka 2003 (June 16, 2003)
「二重リング」
リングの各色を見ると白い色が混じっているように見えるが、赤と青に挟まれている色はすべて黄色である。内側のリングの黄色が白に見えやすいが、外側のリングの黄色も時に白く見える。
Copyright Keizo Shimizu 2006
神戸市の清水啓三さんより, 2006/5/16
北岡明佳のコメント: 近接色同化が原因かな? (下に関連(?)作品)
「芯が白の蛇」
左半分の蛇の芯は白に見えるが、右の黄色の蛇と同じである。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2006 (May 16)
「雪化粧の三鱗」
三角形は明るい灰色で、逆三角形は暗い灰色に見えるが、実際には同じ灰色である。 野口・高島効果
Copyright Midori Takashima 2006
日本大学の高島翠さんより, 2006/4/10
北岡明佳のコメント: 味わい深いですね。ついでに動く錯視も入っているのではないでしょうか?
三鱗
「すれ違うハート」
水平の青い線が曲がって見える。ハートの列が動いて見える。
Copyright Tomomi HATANO 2006
立命館大学助手の破田野智己君より, 2006/3/21
北岡明佳のコメント: これもすばらしい。免許皆伝クラスだ!
「破田野の湾曲錯視」
水平の主観的輪郭線が曲がって見える。
Copyright Tomomi HATANO 2006
立命館大学助手の破田野智己君より, 2006/3/20
北岡明佳のコメント: これはすばらしい。ただのツェルナー錯視というわけにはいかないように思います。
「馬場先生の平成18年の年賀状」
Copyright Yuji Baba 2006
東北芸術工科大学教授の馬場雄二先生より, 2006/1/8
北岡明佳のコメント: さすがに本職はレベルが高い。外側の白い霧のような部分が内向きに動いて見える錯視もあります。
(デザイン内の個人情報は、作者との合意の上で掲載しています)
「神のダンス」
Copyright Constantin Shebzukhov 2005
モスクワ(ロシア)のConstantin Shebzukhovさんより, 2005/12/29
北岡明佳のコメント: すばらしい。
「鷲」
Copyright Constantin Shebzukhov 2005
モスクワ(ロシア)のConstantin Shebzukhovさんより, 2005/12/13
北岡明佳のコメント: すばらしい。
「オバケ笑い」
Copyright Constantin Shebzukhov 2005
モスクワ(ロシア)のConstantin Shebzukhovさんより, 2005/12/13
北岡明佳のコメント: すばらしい。
「ダンス」
Copyright Constantin Shebzukhov 2005
モスクワ(ロシア)のConstantin Shebzukhovさんより, 2005/12/13
北岡明佳のコメント: 1年ぶりの真打ち登場。
「浮かぶゼロ」
遠くから見ると、青い「ゼロ」がへこんでいるように見えます。近くで見ると「ゼロ」が浮き上がって見えます。
Copyright Keizo Shimizu 2005
神戸市の清水啓三さんより, 2005/11/19
北岡明佳のコメント: この現象は、色立体視(chromostereopsis)(進出色・後退色)です。多くの人は、遠くから見ると色立体視が起き(赤が手前か、青が手前に見える)、近くで見ると色立体視がなくなるのですが、清水さんは視距離1メートルで色立体視が起きないようで、その前後で見えが逆転しています。3年前、立命館大学の知覚心理学の講義の中で学生に聞いてみたところ、そういう人が2人いました。私は赤が手前に見える多数派(60〜70%)に属するので、「沈むゼロ」という感じに見えます。
「ヘルマンの作品いろいろ―2005/11/14」
オランダのヘルマンより錯視デザインいろいろです。
Copyright Herman J. Verwaal 2005
オランダ・エクスローのヘルマンより, 2005/11/14
オランダの冬は退屈だそうです。
「消える球」
真ん中をじっと見ていると、赤紫の部分が消えていくように見える。
"If you focus on the dot, the purple spots vanish, coming back when you move your eyes. I assume this is due to the fact that the dots are soft edged and in the peripheral vision which is sensitive to motion. This area presumably quickly discounts the dots as there are no hard edges. However most of the peripheral vision is black and white and this is a strong colour effect, is it just that they are not far enough out of the colour vision filed but the lack of motion effect still exists." (Mike Wilsher)
Mike Wilsher さんより, 2005/10/28
北岡明佳のコメント: この現象はトロクスラー効果(Troxler effect)と呼ばれています。