2019年6月23日(日)12:45-13:35
2019年度立命館大学1日キャンパス アカデミック講演会
 ANAクラウンプラザホテル米子 飛鳥の間(2階)

もののきやを見るしくみ

立命館大学総合心理学部 北岡 明佳 email

2019/6/14 より 配布物



「蛇の回転」

円盤がひとりでに回転して見える。2003年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003, 2015 (February 2)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 4)

参考のサイト

Kitaoka, A. (2016). Motion illusions in stationary images. Invited Address, 31st International Congress of Psychology (ICP2016), PACIFICO Yokohama, Japan, July 28, 2016. Presentation (html) --- Handout (doc)


「オニヒトデ」

図が拡大して見える。反時計回りに回転して見える。2009年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (January 17)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

Kitaoka, A. (2016). Motion illusions in stationary images. Invited Address, 31st International Congress of Psychology (ICP2016), PACIFICO Yokohama, Japan, July 28, 2016. Presentation (html) --- Handout (doc)


「赤いオニヒトデ」

図が回転・拡大して見える。2009年作品。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (January 16)


参考のサイト

Kitaoka, A. (2015). Color-dependent motion illusions in stationary images: What causes illusory motion? International Symposium on Psychological vs Mathematical Approaches to Optical Illusion (Tokyo Symposium on Optical Illusion 2015), Meiji University, Nakano Campus, Tokyo, Japan, 15:10-16:10 March 5, 2015. Presentation (html)


「朝日」

中央部分が輝いて見える。2005年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2005 (April 5)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 3)

参考のサイト

Kitaoka, A. (2016). Visual phantoms and perceptual transparency. in Thematic Session entitled "The visual phantom illusion revisited" organized by Jiro Gyoba, 31st International Congress of Psychology (ICP2016), PACIFICO Yokohama, Japan, July 25, 2016. Presentation (html)


「ワープ」

色のつぶがまたたいて見える。2003年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003 (reproduced June 28, 2017)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 3)

参考のサイト

http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/opart.html


「泥火山」

内側は拡大、外側は縮小して見える。2016年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (September 5)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 3)

参考のサイト

北岡明佳 (2016) 「錯視の不思議な世界にようこそ!」 (JAGDA Kanagawa トーク&セミナー・2016年9月10日(土)16:30-18:30・横浜国立大学教育人間科学部 6号館 6-101講義室) Presentation (html) ---


「凧」

内側の領域が跳ねるように動いて見える。2016年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (May 2)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 3)

参考のサイト

北岡明佳 (2012) オオウチ錯視の市松模様で重要なのは短辺? 第45回知覚コロキウム・清里 清泉寮・2012年3月30日(金) 発表に使用したウェブページ


「イチゴの色の恒常性の解説・加算的色変換」

赤いイチゴの画像をシアン色のベタ画像と50%の割合で加算的色変換(アルファブレンディング、加重平均)すると、画素はすべてシアン色かせいぜい灰色の色度となるが、イチゴは赤く見える。2017年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (March 15)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

北岡明佳 (2017) 「錯視をシステム視覚科学にする試み」 (立命館大学システム視覚科学研究センター主催・シンポジウム「錯視のシステム視覚科学」・2017年3月10日(金)16:00-17:15・立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)) Presentation (html)


「イチゴの色(ただし青)の恒常性の解説・加算的色変換」

青いイチゴの画像を黄色のベタ画像と50%の割合で加算的色変換(アルファブレンディング、加重平均)すると、画素はすべて黄色かせいぜい灰色の色度となるが、イチゴは青く見える。2017年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (March 16)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

北岡明佳 (2017) 「錯視をシステム視覚科学にする試み」 (立命館大学システム視覚科学研究センター主催・シンポジウム「錯視のシステム視覚科学」・2017年3月10日(金)16:00-17:15・立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)) Presentation (html)


「RGBで白と黒」

左から、赤・黄・緑・青の目に見えるが、ほぼ同じ灰色である。2017年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (June 23)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

北岡明佳 (2017) 「錯視をシステム視覚科学にする試み」 (立命館大学システム視覚科学研究センター主催・シンポジウム「錯視のシステム視覚科学」・2017年3月10日(金)16:00-17:15・立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)) Presentation (html)


「RGBで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じRGBの縞模様である。2016年制作。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (August 15)



Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

北岡明佳 (2016) RGBを原色とする減法混色の並置混色のアルゴリズムとその応用 日本視覚学会2016年夏季大会 朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)(新潟市)・2016年8月18日(木) Poster --- Visiome


「赤と紫の円盤の回転」

明るいディスプレーでは円盤は時計回りに回転して見える。印刷物を暗いところで見ると反時計回りに回転して見える。2013年作品。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (February 6)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

Kitaoka, A. (2015). Color-dependent motion illusions in stationary images: What causes illusory motion? International Symposium on Psychological vs Mathematical Approaches to Optical Illusion (Tokyo Symposium on Optical Illusion 2015), Meiji University, Nakano Campus, Tokyo, Japan, 15:10-16:10 March 5, 2015. Presentation (html)


「赤とシアンの円盤の回転」

明るいディスプレーでは円盤は時計回りに回転して見える。印刷物を暗いところで見ると反時計回りに回転して見える。2013年作品。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (January 27, 2014 version 3)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (July 2)

参考のサイト

Kitaoka, A. (2015). Color-dependent motion illusions in stationary images: What causes illusory motion? International Symposium on Psychological vs Mathematical Approaches to Optical Illusion (Tokyo Symposium on Optical Illusion 2015), Meiji University, Nakano Campus, Tokyo, Japan, 15:10-16:10 March 5, 2015. Presentation (html)




ベタ踏み坂(江島大橋)

調査日:2017年9月8日(金)  調査員:北岡明佳・高橋賢多


この坂道はかなりの急勾配に見えるが、6.1%(3.49゜)の勾配である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (September 8) 大根島より望遠レンズで撮影。カメラは、NIKON P900。撮影日は 2017年9月8日(金)。以下同様。







大根島より撮影


遠景


撮影者多し。


みんな撮る撮る。


もう、大人気。


近くからでもズームすれば急勾配に見える。




北西から見た江島大橋


ベタ踏み坂部分


遠景。橋が向こうむきに傾いて見える。


ベタ踏み坂 ダイハツ CM タントカスタム 坂篇(2013?)

CMロケ地探訪 ~ ベタ踏み坂 ~(funnyface093, 2014)




医学的応用の模索:


「静脈錯視:腕 2」

青白く撮れた写真の場合でも、この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低い黄色かオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (January 24)



「青く見える電車」

すべてのピクセルは黄色の色相(一部灰色)であるが、電車の車体は青く見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (September 9) (caption February 12, 2019)


cf.

Shapiro, A., Hedjar, L., Dixon, E., and Kitaoka, A. (2018). Kitaoka's tomato: Two simple explanations based on information in the stimulus. i-Perception, 9(1), January-February, 1-9. PDF (open access)


「静脈錯視を応用した静脈可視化ツール」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (上) After (下)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)


Enhancement of the visibility of subcutaneous veins with saturation mapping where low saturated pixels are darkened

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 5)




伝統産業との接点:との

鷲野染工場(染屋さん)と UV art SCREEN(型屋さん) とのコラボ

2015年10月31日、鷲野染工場にて





染め(黒)の1ストローク



黄を染める


青を染める


最終工程(黒を染める)


できた。



2017年12月23日


2017年12月23日


2017年12月23日



「蛇の回転」

円盤が回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003

2015年版





「れんこんの回転」

れんこんが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (November 23)

岩国名物だとか。


「れんこんの回転」(最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視・タイプIIa)の作り方



「打ち上げ」

金属的なものが迫ってくるように見える。丸を除くとすべての線は垂直・水平に描かれているが、中央部は外に凸に見えるように傾いて見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 20)




交通行政との接点:視点フリイメ


「視点フリーのイメージハンプ」

3本の狭い領域が凸に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 8)

「視点フリーのイメージハンプの基本図形」

単なる勾配の異なる輝度グラデーションの組み合わせである。相対的に輝度勾配の急な領域が凸に見える現象である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 8)

---
謝辞: 以下の研究補助金の成果である。

平成27・28・29・30年度科学研究費補助金 基盤研究(A) (研究代表者・北岡明佳) 「錯視の多面的研究 ―実験心理学・脳機能画像・数理解析・生物学の手法を用いて―」 課題番号 15H01984

平成26~29年度科学研究費補助金 基盤研究(A) (研究代表者: 星加民雄) 「錯視効果の交通システムへの応用」 課題番号 26242003

Visiome Platformの継続開発・運用とコンテンツ収集と登録 (2014年度より下記に名称が変更: INCF日本ノード Visiomeプラットフォーム(PF)の継続開発・公開運用とコンテンツ収集・登録) (独立行政法人理化学研究所との共同研究) (2006年~2018年)


cf.

クレーター錯視




視能検査との接点 2:錯視知る

ニニオの消失錯視

12個あるドットを同時に知覚することは困難である。

2009/7/16

Ninio, J. & Stevens, K. A. (2000). Variations on the Hermann grid: an extnction illusion. Perception, 29, 1209-1217.


2016年9月11日から13日にかけてインターネット上で人気が盛り上がりました。

錯覚ニュース18



消える錯視クイズ

下の図にはいくつあるでしょうか。

解答

2012/12/10


マッカナニー型の消失錯視

同時に13個の白いドットを知覚することができない。

McAnany, J. J., & Levine, M. W. (2002). The vanishing disk; a revealing quirk of the scintillating grid illusion [Abstract]. Journal of Vision, 2(7), 204a, http://journalofvision.org/2/7/204/, DOI 10.1167/2.7.204

2016/9/14

注: この図と同等の図形を、佐々木恭志郎氏(九州大学)が数か月先行して作成していたことが判明した。 <October 3, 2016>





きらめき格子錯視

白いドットの中に黒いものが「光って」見える。

2016/9/14


マッカナニー型の消失錯視

同時に13個の白いドットを知覚することが難しい。

注: この図と同等の図形を、佐々木恭志郎氏(九州大学)が数か月先行して作成していたことが判明した。 <October 3, 2016>



「曲線付近でのドット消失錯視」

5つの角丸長方形にはそれぞれ4つの灰色のドットが入っているが、あるドット入りの角丸長方形を見ていると、他のドット入りの角丸長方形のドットが知覚しにくくなる。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (September 11)



「てんとうむし消失錯視」

中心を見ていると、12匹のてんとうむしが見えない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (December 10)





周辺視では解像度が低くて見えない、というわけではありません。


「なかなかわからない北岡」

北岡が見えるかも。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (October 7)


「なかなかわからない北岡 2019」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2019 (January 30)



白の側にはこれだけの信号あり。結構わかる。


黒の側にはこれだけの信号あり。あまりよくわからない。ディスプレーの特性によっては真っ黒に見える。




色彩の産業との接点:ないつくる


「RGBで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じRGBの縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (August 15)

拡大画像


原図


動画表現


cf.

「白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じ輝度の灰色である。左は乗算的色変換(透明変換)、右は加算的色変換(半透明変換)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 28)

明るさの対比図形

左の絵の髪と服の部分は右のものより明るく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 28)

「RGBで明るさの対比図形」

左の絵の髪と服の部分は右のものより明るく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 28)



2種類の並置混色

Spatial color mixture: additive color mixture (top) and subtractive one (bottom)

加法混色


減法混色


Spatial color mixture: additive color mixture (left) and subtractive one (right)


「中間混色」(?)

1画素は 20 x 20 pixel。RGBはそれぞれ5階調(125色)。



「RGBで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じRGBの縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (August 15)


「CMYで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じCMYの縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (August 15)



2色の並置混色

「RCで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じR(赤色)とC(シアン色)の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)

赤・シアン2色の並置混色(左:加法混色、右:減法混色)


「GMで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じG(緑色)とM(マゼンタ色)の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)


「BYで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じB(青色)とY(黄色)の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)



グレースケールにおける2種類の「並置混色」

「白黒で白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じ白黒の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 21)


動画表現

北岡明佳 (2016) RGBを原色とする減法混色の並置混色のアルゴリズムとその応用 日本視覚学会2016年夏季大会 朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)(新潟市)・2016年8月18日(木) Poster --- Visiome



並置混色を視覚系はどう解釈するか?

仮説

1. 最も輝度コントラストの高い領域をアンカーとする。

2. 輝度コントラストの低い領域の輝度が低ければ加法混色系と解釈し、輝度コントラストの低い領域の輝度が高ければ減法混色系と判断する。

3. 加法混色系と解釈された画像のアンカーは白と解釈し、減法混色系と解釈された画像のアンカーは黒と解釈する。


「RGBで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じRGBの縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (August 15)



ムンカー錯視とその仲間



「日本色彩学会創設70周年: Future of Color Design」

CとSは同じ赤であるが、Cは赤紫色に、Sはオレンジ色に見える。AとJは同じシアン色であるが、Aは水色に、Jは緑色に見える。7と0はどちらも青と黄の縞模様でできているが、7は0より明るく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (January 12)

日本色彩学会第49回全国大会[大阪]'18 大阪市立大学


ムンカー錯視(Munker illusion)

黄と青の縞の青部分に赤を乗せるとオレンジ色に見え、黄部分に赤を乗せると赤紫がかって見える。緑を乗せるとそれぞれ黄緑と青緑に見える。高空間周波数図形で錯視量が多い。

Munker, H. (1970) Farbige Gitter, Abbildung auf der Netzhaut und übertragungstheoretische Beschreibung der Farbwahrnehmung. München: Habilitationsschrift.

ムンカー錯視のページ


ムンカー錯視の作り方



Left: Blue (assimilation) + Blue (contrast of yellow) = Blue induction; Right: Yellow (assimilation) + Yellow (contrast of blue) = Yellow induction



「4種類の色の錯視の作り方」

物理的に同じ色(R=255, G=0, B=127)のハートが錯視によってピンクとオレンジのハートに見える。左から、ムンカー錯視(Munker illusion)、色の土牢錯視(chromatic dungeon illusion)、ドット色錯視(dotted color illusion)、デヴァロイス・デヴァロイス錯視(De Valois-De Valois illusion)である。 上図の高解像度ファイルはこちら(8000 x 3262 pixel, 10MB)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 1)

References

Munker illusion Munker, H. (1970) Farbige Gitter, Abbildung auf der Netzhaut und übertragungstheoretische Beschreibung der Farbwahrnehmung. Habilitationsschrift, Ludwig-Maximilians-Universität, München.
chromatic dungeon illusion For the dungeon illusion: Bressan, P. (2001) Explaining lightness illusions. Perception, 30, 1031-1046.
Kitaoka (2007) http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/saishin22e.html
dotted color illusion For the dotted brightness illusion: White, M. (1982) The assimilation-enhancing effect of a dotted surround upon a dotted test region. Perception, 11, 103-106.
Kitaoka (2008) http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/color10e.html
De Valois-De Valois illusion De Valois, R. L. and De Valois, K. K. (1988) Spatial Vision. New York: Oxford University Press.


北岡明佳 (2012) 色の錯視いろいろ (4) 簡単で錯視量の多い色相の錯視図形の作り方 日本色彩学会誌, 36(1), 45-46. PDF(スキャンコピー) <配布資料>



ムンカー錯視の「裏方」



「日本色彩学会創設70周年: Future of Color Design」

CとSは同じ赤であるが、Cは赤紫色に、Sはオレンジ色に見える。AとJは同じシアン色であるが、Aは水色に、Jは緑色に見える。7と0はどちらも青と黄の縞模様でできているが、7は0より明るく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (January 12)

日本色彩学会第49回全国大会[大阪]'18 大阪市立大学


「ムンカー錯視とその裏方」

上段では、赤いハートが左は赤紫色に、右はオレンジ色に見える。ハートの内外の縞模様を入れ換えたのが下段で、同じ青黄の縞模様が、左は右より明るく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 18)


「白と黒に見える 70」

7は明るく、0は暗く見えるが、同じ青黄の縞模様でできている

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 23)


cf. (裏方と比較)

「BYで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じB(青色)とY(黄色)の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)

「BYで白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じB(青色)とY(黄色)の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)

原画


「ホワイト効果とその裏方」

上段では、同じ輝度の灰色のハートが左は暗く、右は明るく見える。ハートの内外の縞模様を入れ換えたのが下段で、同じは白黒の縞模様が、左は右より明るく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 18)


cf. (裏方と比較)

「白黒で白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じ白黒の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)


cf. (ホワイト効果と比較)

「ホワイト効果で白と黒」

左の絵の髪と服は白く見え、右の絵では黒く見えるが、同じ白黒の縞模様である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 20)

<上図の原画>



cf. (裏方と比較)

「図地分離による明るさの錯視」

左右の円内は同じ縞模様であるが、左は白い円、右は黒い円が見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (February 18)



cf. (裏方と比較)

アンダーソン錯視

左の円は右の円より明るく見えるが、同一の輝度パターンである。

Anderson, B. L. and Winawer, J. (2005) Image segmentation and lightness perception. Nature, 434, 79-83.

色のアンダーソン錯視

左の円は黄色く、右の円は青く見えるが、同一の色パターンである。



cf. (裏方と比較)

視覚的ファントム

左の暗いオクルーダー上には暗い縞部分がつながって見え、右の明るいオクルーダー上には明るい縞部分がつながって見える(視覚的ファントム)。一方、左の縞部分は明るく見え、右の縞部分は暗く見える。



並置混色とムンカー錯視の連続性


「標準的なムンカー錯視」

左のハートは赤紫に見え、右のハートはオレンジ色に見えるが、同じ赤である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (June 2)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (March 21)



下図は拡大画像


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (March 21)



「加法混色の並置混色によるムンカー錯視の説明図」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (March 22)




「減法混色の並置混色によるムンカー錯視の説明図」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2016 (March 22)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (November 26)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (November 27)


並置混色とムンカー錯視の連続性の例外

オレンジ色に見える錯視の方はこのモデルにぴったり当てはまらない。

「標準的なムンカー錯視」

左のハートは赤紫に見え、右のハートはオレンジ色に見えるが、同じ赤である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (June 2)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (March 4)

考察: 単色では表せないより彩度の高い色が見えていると考えられる。



単色では表せない彩度の高い色が得られると考えられる刺激配置

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 18)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 18)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 18)


一覧


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (March 19)


「武田信玄」

薄い黄色と濃い青色の渦巻きがあるように見えるが、左半分は白(R=255, G=255, B=255)と黒(R=0, G=0, B=0)であるのに対し、右半分は黄(R=255, G=255, B=0)と青(R=0, G=0, B=255)である。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (March 12)

「風林火山」

「武田信玄」の白黒黄青と同じであるが、この図では違いがはっきりわかる。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (March 12)




 

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北岡明佳の錯視のページ