II

前期開講・月曜2限・4月16日から、教室は明学館96 です (4月9日は清心館508)

注・このページは大学の公式ページではありません。公式ページはオンラインシラバスです。

2007年4月7日より


心理学を実験心理学(科学)と実践的心理学(教育・臨床)に分けるとしますと、前者の研究の方法を学ぶ授業です。基礎実験などの実習を行なわずに方法を学ぶのですから、かなり面白くないです。しかも、方法を知るためには、その研究分野の知識も必要となります。心理学概論を既に受講されたことと思いますが、よく理解しましたか? 実際には、この心理学研究法IIは「研究の方法という視点から見た実験心理学概論」という感じの講義になります。心理学科の学生は心理学の研究方法を身に付けていないと卒業してからシロウトさんと同じ(基礎的なこと以外の心理学の各論は本を読むだけでもかなりの部分を学べるから)となってしまいますから、この科目は半ば必修なのですが(心理学研究法IIIでもよい)、他学科・他学部の学生さんにはつまらない講義かもしれないことを認識して受講して下さい。とは言え、できるだけおもしろい講義を心がけます。 <2007年4月7日>


シラバス

講義内容 資料やキーワード
1 ガイダンス
蛇の回転」のプリントを配布

2006年度の心理学研究法II(星野先生ご担当)のページ

2003年の心理学研究法II(北岡担当)のページ

本講義のオンラインシラバス

清心館508は混雑しましてすみません。

2 心理学研究の基礎

連絡 今週より、教室は明学館96(400名定員)です。

「北岡明佳著 現代を読み解く心理学 丸善出版 2005年」 の第8章を配布予定

 明るさの対比実験プログラム(調整法)

3
データを取って、図にする。

平均と標準偏差はなぜ必要か。


ミュラー・リヤー錯視の測定プログラム(調整法)

4
平均と標準偏差の求め方


アクセサリーの電卓を活用

エクセルを活用

VSS2007 (北岡が今週行く学会)
オオウチ錯視
回転オオウチ錯視のプリント

5
統計検定をやる理由


t検定
分散分析
カイ自乗検定

2002年度の心理学統計法講義用の全ファイル

6
統計検定の考え方 1


「投稿論文の書き方」講演会のお知らせ

心理学研究編集委員長を務められた大山先生に、投稿論文の書き方についての簡単な講習をしていただきます。
5月31日(木)午後4時半から
立命館大学 敬学館 263 にて


 元東京大学・日本大学教授
  大山 正(ただす)先生


(当講義の参考書の著者です)


当日は資料配付をいたしますので、参加者の方は事前に連絡してください。また、終了後、18:30くらいから懇親会を行いたいと思います。事前予約のため参加者のかたは

都賀美有紀さん
gr 012051@lt.ritsumei.ac.jp
(grと012051の間のスペース(全角で1つある)を取って送って下さい。迷惑メールが都賀さんに行かないよう、皆様にはこのような面倒をおかけしております。)

まで以下の内容をご連絡ください。

5/31の会

講演会に参加する しない
懇親会に参加する しない



---------------

北岡の認知心理学会独創賞受賞記念講演(2007年、京都大学)のページ

7
統計検定の考え方 2


シュレーダーの階段の大きさ錯視

正規分布表を配布

z と Z の違い

有意水準(危険率)、有意差の概念

8
統計検定の選び方


さかさま顔の過大視の研究

9
統計検定の選び方 2


北岡の学会発表(2003年)
「渦巻き錯視の定量化」
抄録(Abstract)
発表ポスター
データと分散分析表は下に示した。

分散分析の交互作用
相関
連関

10 反応時間
単純反応時間測定プログラム

そのソースプログラム

ストループ効果の簡易実験プログラム

遅延見本合わせ・遅延非見本合わせ

11 反応時間 2
プライミング

被験者間要因と被験者内要因

タイプ I エラー と タイプ II エラー

12
統一補講日(7月7日(土))

Publicationのやり方いろいろ

(試験範囲外)


1. 発表の内容

2. 発表の方法

  1) 喋る
          <1> おしゃべり
          <2> 辻演説
          <3> 講義・講演
          <4> テレビ・ラジオ出演

  2) 書く
          <1> ビラ・チラシ・ハンドアウト
          <2> 出版
                     北岡の出版物
          <3> 依頼原稿
          <4> 応募原稿(懸賞付きの論説・小説・論文など、研究論文)
                      論文の例

  3) インターネットする
           <1> 掲示版
           <2> ブログ
           <3> 自分のホームページ
           <4> 出版社等のホームページ

  4) アートする

3. 発表の言語

13 心理量の測定

幾何学的錯視(形の錯視のプリント

調整法
極限法
恒常法
キャンセル法
マグニチュード推定法
評定尺度法
(以上、基礎実験で使用中のもの)

グラスパターン描画プログラム
グラスパターン実験プログラム

14 マグニチュード推定法・評定尺度法
ウェーバーの法則・フェヒナーの法則・スティーブンスの法則

(試験範囲外 信号検出理論 d´(ディー プライム))


下記の参考書より、プリント3枚

心理学実験指導研究会編 実験とテスト=心理学の基礎・解説編 培風館 1985

15 まとめ -


「渦巻き錯視の定量化」のデータと分散分析表


参考書

北岡明佳著 現代を読み解く心理学 丸善出版 2005年 (ISBN4-621-07544-6) 定価2100円

この本の第8章「心理統計学」を用いる。コピーを配布するが、この程度の本は全体を通読することが望ましい。

もっと情報

通読できます。臨床心理学、性格心理学、認知心理学、教育心理学、・・・といった章立てとなっています。ただし、講義内容を本にしたものなので、毎回出席する人にはなくてもいいかもしれません。著者の専門は知覚心理学のため、錯視図形が豊富に載っています。とりあえず心理学を概観したいという初学者向きです。


参考書

大山正・岩脇三良・宮埜壽夫 (2005) 心理学研究法−データ収集・分析から論文作成まで サイエンス社


参考書

1800円 + 税

この教科書を必ずしも買わなくてもよいですが、必ず他の書物で補ってください。プリントをかなりたくさん配りますが、全部は配りません(全部コピーして配ったら、著作権法違反です)。生協に置いてあります。もしなかったら、注文してください。注文することは面倒くさいことですが、黙っていたら次はいつ入荷するかわかりませんよ。

心理学実験指導研究会編 実験とテスト=心理学の基礎・実習編 培風館 1985

参考書

2816円 + 税

この本を買うと、私の講義の組み立てがわかります。やや出版年が古いですが、まだまだ大学学部での心理学の基礎教育には十分です。

心理学実験指導研究会編 実験とテスト=心理学の基礎・解説編 培風館 1985


心理学の辞書

中島義明・子安増生・繁桝算男・箱田裕司・安藤清志・坂野雄二・立花政夫 心理学辞典 有斐閣 1999年 (ISBN4-641-00259-2)  定価7140円

最新の用語もしっかり網羅した心理学の辞典の定番です。心理学の辞書・辞典にはいろいろありますが、迷わずこれを選びましょう。できれば購入していつも手にしておくのが望ましいです。7000円を超える値段は決して高くない。パラパラと眺めるだけでも勉強になります。文献まで完備していて、将来専門家になるようなことがあっても使い続けられます。


配布した正規分布表の本


北岡明佳の2007年度の講義のページ