2014年11月16日(日) 14:00~15:30
兵庫県立美術館・ミュージアムホール だまし絵II

だまし絵と錯視

立命館大学文学部人文学科心理学専攻(心理学域) 北岡 明佳 email HP
立命館大学 文学部 心理学専攻

2014/11/7より  配布物


●形の恒常性を用いただまし絵●

杉原厚吉先生の「不可能運動」のデモ@岐阜市科学館(動画)

Gifushi_kagakukan_Sugihara-demo.mp4

<2014年8月4日>

Impossible motion: magnet-like slopes

2010 First prize
Kokichi Sugihara
Meiji Institute for Advanced Study of Mathematical Sciences, Japan

「逆遠近法」(エームズの台形窓の発展版)




(30MB)


「金閣逆遠近法」

谷折りの金閣が山折りに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (August 22)

「逆遠近法」("reverspective")はアーテイスト Patrick Hugh の作品で有名。日本では、関西大学の Norman Cook 先生が研究している。


もちろん金閣は谷折り。しかし、この方向から見ても何か変に見える。




展開図 高解像度ファイル


シンプル版
高解像度ファイル

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (March 5)

短いところは山折りになっているが谷折りに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 5)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 12)


「ニセ立方体」

中央の頂点部分はへこんでいる立体物が頂点部分が出っ張って立方体のように見える。時々正しく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 1)


展開図

 → 高解像度ファイル


●形の恒常性

北岡明佳(編著) (2011) いちばんはじめに読む心理学の本⑤ 知覚心理学 ―心の入り口を科学する― ミネルヴァ書房 amazon (2011年4月刊、総ページ数は297ページ) 北岡執筆部分の図一覧

「台形の場合の形の恒常性」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「台形の場合の形の恒常性 2」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「不等辺四辺形の場合の形の恒常性」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「長方形の場合の形の恒常性」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)



エイムズの部屋の内部

エイムズの部屋の外観




大きさの恒常性

エイムズの部屋

エイムズの部屋=「形の恒常性が大きさの恒常性に打ち勝つ現象」説を唱えている唯一の本



エイムズの台形窓

「逆遠近法」("reverspective")はアーテイスト Patrick Hugh の作品で有名。日本では、関西大学の Norman Cook 先生が研究している。



「京都アスニー多義図形」

「京都アスニー」と書かれた白い部分は上下で一致しているが(青い枠の中においても一致)、上の図でそれは下方を向いているように見え、下の図では上方を向いているように見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 17)

「平行四辺形は奥行反転図形」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 17)


「平行四辺形の場合の形の恒常性」
(平行四辺形は奥行反転図形の説明図 1)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


「平行四辺形の場合の形の恒常性 2」
(平行四辺形は奥行反転図形の説明図 2)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (September 18)


●両眼立体視

「両眼立体視の説明用の図」

図のような奥行きの位置に物体Aと物体Bがあると、右目に映るAB間の距離は、左目のそれよりも長くなる(両眼視差あるいは両眼網膜像差)。この情報を手がかりにして計算されて作られた知覚が、両眼立体視である。

Copyright Akiyoshi.Kitaoka 2006 (June 30)



●顔は凸に見える傾向を用いただまし絵●




ホロウマスクのデモを作るためにインターネット販売(日本装飾造花)で手に入れたお面達




お面を裏返すだけでホロウフェース錯視




有名なドラゴンのだまし絵紙細工のページです。
首振りドラゴン(Grand Illusions)

Hollow Face Illusion (Frand Illusion)



●顔でないものが顔に見える画像●

「種子島宇宙センター沖の男(上)とチンパンジー(下)」

ようけありますなあ。おじゃり申せ。*

*種子島弁で「いらっしゃいませ」という意味らしい。

photo by Seiichi Tsuinashi 2013 (February 3)


大きい画像


種子島宇宙センター
photo by Seiichi Tsuinashi 2013 (February 3)


「ウラジオストクの顔」

浦塩崇徳おじさんの顔。

captured Akiyoshi Kitaoka 2013 (January 10)


「サイの顔」

道東である。



●トリックアート●

トリックアート美術館のだまし絵)

「空中浮遊したら天井に頭をぶつけたところ」

太秦トリックアート迷宮館にて

photo Akiyoshi Kitaoka 2012 (November 7)
撮影したのは京都新聞社の佐久間記者



「大蛇とはだいじゃ?」


本人が映らない鏡の部屋

鏡の部屋のアイデアはエス・デーのオリジナルである。

<写っているのは、對梨成一氏(立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構)>


この写真は、那須とりっくあーとぴあ(栃木県那須高原)にて撮影(2012年5月5日)。

<写っているのは、若林宏輔氏(立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構)とトリックアート絵のキツネ女>



●反転図形・多義図形●

「ルビンの盃」
(北岡2008年版)

produced by Akiyoshi Kitaoka 2008 (March 21)



「あひるとうさぎ」

左のカランはあひるに見え、右のカランはうさぎに見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (November 17)

元の写真は山口県のAY様より頂きました。



「五重塔」

下から見上げた五重塔と上から見おろした五重塔の知覚が反転する。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (January 22)



「凹凸反転」

紫が凸に見える場合もあれば、黄緑が凸に見える場合もある。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (November 2)

全体が右に動いて見える。


「ネッカーの立方体の回転」

ネッカーの立方体が上から見て時計回りに回転して見えている時もあれば、反時計回りに回転して見えている時もある。

produced by Tadamasa Sawada: requested by Akiyoshi Kitaoka 2014 (June 25)



「ネッカーの立方体の回転 2」

ネッカーの立方体は向かって時計回りに回転して見えるが、軸が右手前・左奥の時と、左手前・右奥の場合とが反転する。

produced by Tadamasa Sawada: requested by Akiyoshi Kitaoka 2014 (June 25)

以上2つは Tadamasa Sawada, PhD (Graduate Center for Vision Research, State University of New York College of Optometry) さんに作ってもらいました。






「骨組み図形の回転」

骨組み図形が上から見て時計回りに回転して見えている時もあれば、反時計回りに回転して見えている時もある。

produced by Tadamasa Sawada
with permission on June 26, 2014

This animation was originally made for showing 3D shape recovery in Pizlo et al. ( 2010, 2014 ).





「カマキリの回転」

カマキリが横から見て時計回りに回転して見えている時もあれば、反時計回りに回転して見えている時もある。

produced by Tadamasa Sawada
with permission on June 26, 2014

This animation was originally made for showing 3D shape recovery in Pizlo et al. ( 2010, 2014 ).


Pizlo Z, Li Y, Sawada T, Kropatsch W & Steinman R M, 2010, "New Approach to the Perception of 3D Shape Based on Veridicality, Complexity, Symmetry and Volume" Vision Research 50(1) 1 – 11
Pizlo Z, Li Y, Sawada T & Steinman R M, 2014, "Making a Machine That Sees Like Us" Oxford University Press



●不可能図形●

ペンローズの三角形(Penrose's triangle)

この図形を最初に示したのは「不可能図形の父」オスカー・ロイテルスヴァルト(Oscar Reutersvärd)の可能性もある。 <2011/7/4>

ペンローズの三角形の基本構造


「不可能立方体列」

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (November 16)



「不可能円柱」

図と地が一貫しない不可能図形である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (August 12)


「シャスターのU字かぎ」の模写

Drawn by Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 4)

Schuster, D. H. (1964) A new ambiguous figure: A three-stick clevis. American Journal of Psychology, 77, 673.

「悪魔のフォーク」という名称がネット上では散見されるが、オスカー・ロイテルスヴァルト(Oscar Reutersvärd)のフォーク型の不可能図形由来の名称のようである。シャスターとロイテルスヴァルトのどちらが先かは研究中である。どなたか教えて下さい。 <2011/7/4>

カニッツァ (1980, Grammatica del vedere) によれば, Penrose (1958) がこの図を示した。 <July 7, 2011>

立命館大学の図書館で調べたところ、ペンローズ論文(Penrose and Penrose, 1958)にはこの図はなかった。あったのは、ペンローズの三角形(Fig. 1)、2つのペンローズの三角形が結合した図形(Fig. 2)、無限階段(Fig. 3)、無限階段の模型の写真(Fig. 4)であった。エッシャーの1954年のカタログを引用している。 <July 8, 2011>

Penrose, L. S. and Penrose, R. (1958). Impossible objects: A special type of visual illusion. British Journal of Psychology, 49, 31-33.


「アモーダル補完タイプの不可能図形、シェパード錯視付き」

赤い平行四辺形は合同であるが、上の方が細長く見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (July 11)

杉原厚吉先生のページ



●アナモルフォーシス●



「ランボルギーニ?」

違うよ。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2010 (July 28)

ソニックという電車です。大分駅にて、2010年6月12日撮影。



●さかさ絵●

「笑うカブと上を見上げる人」

逆さ絵である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (August 19)


「飴を食べようとして失敗した双子のおにいさん」

180度回転させても同じ図となる。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (August 10)




「回転錯視的お誕生日ケーキ・奥行き反転図形付き」

有名なケーキの反転図形のデザインを用いた静止画が動いて見える錯視の作品。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (August 19)



●隠し絵●


「6 はどこ?」

6 がどこかに1つある。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (April 24)

簡単すぎたか・・・



「十字隠し電球」

右の図に左の図のような十字形が隠れているが、気づくのに時間がかかる。「よい連続の要因」というゲシュタルト心理学の法則を用いた隠し絵。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (April 25)




「クイズ式隠し絵」

この種のクイズは結合探索課題タイプの隠し絵です。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (April 29)


ハイブリッド画像


「高知城と金閣」

この図を近くで見ると高知城が見え、遠くから見ると金閣が見える。視力が低くてメガネで矯正している人は、メガネを取ると、近くでも金閣が見える。このような画像を、ハイブリッド画像(hybrid image)という(Oliva, Torralba and Schyns, 2006)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (October 25)

Oliva, A., Torralba, A., and Schyns, P. G. (2006) Hybrid Images. ACM Transactions on Graphics, ACM Siggraph, 25(3), 527-532.




図が小さければ、近くで見ても金閣が見える。




 

金閣さんと高知城さん


+



Hybrid images @ MIT


変化の見落とし








「変わったのはどこ?」

2枚の画像が切り替わるたびに、1箇所だけ変化する。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (May 24)




ステレオフューズすれば一発でわかる(該当部分が視野闘争する)。




それでもわからない人向けの動画


「不変化」の見落とし







「変わらないのはどこ?」

Only one image does not change. Which is it?

2枚の画像が切り替わるたびに、8つのうち1つだけ変化しない。それはどこ?

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (May 26)










ブランクなしならすぐわかる。
No change is readily detected without blank.




●透明に見える山●

高いのが三上山(みかみやま。通称、近江富士)。手前の山はJR野洲駅近くの山(三上山も野洲駅に近いが)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (November 14) 滋賀県近江八幡市より。撮影日は 2014年11月13日(木)


こんな風に見える。


拡大すると3つの山であることがわかる。


こんな感じ。


善通寺市の透明に見える山

山が透明に見える。

手前の山は「筆ノ山」(ふでのやま)、奥の山は「我拝師山」(がはいしやま、がはいしざん)と思われる。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (August 1) 香川県善通寺市・高松自動車道善通寺インターチェンジ付近にて。撮影日は 2013年7月31日(水)


拡大するとバレバレ





宮城蔵王の透明に見える山

2012年10月22日、宮城蔵王(不帰ノ滝を見に行く駐車場から仙台方向を望む)にて撮影。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (October 26)

ついに1つ撮影した!


「透明に見える山」

中央の山が透明に見える。

Copyright Midori Takashima 2007
高島翠さんより, 2007/5/1

(東京都町田市内の小山馬場谷戸公園付近から西の方角を望む)

北岡明佳のコメント: Adelson-Anandan-Andersonのモデルで言えば、bistable transparency (両義的透明視あるいは二値安定透明視あるいは反転可能透明視)である。

なお、「透明に見える山」の報告はこれが初めてではなく、池田(1993)(関西大学『社会学部紀要』第25巻第1号pp.165-168)によると、大阪府吹田市の一角から遠望した山に見えるとして、写真が載っている。その池田によると、Metzger (1953) に既に載っている。


透明視については、以下を参照されたい。

透明視講義用のプリント

Kitaoka, A. (2005) A new explanation of perceptual transparency connecting the X-junction contrast-polarity model with the luminance-based arithmetic model. Japanese Psychological Research, 47, 175-187. Reprint or PDF request to me



●T接合部の具合によるだまし絵画像●

「合成写真錯視」

2枚の写真を水平線部分で張り合わせた写真に見えるが、1枚の写真である。

(某妻によると、白い柱が対岸を支えているように見える)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (October 4)

2009年9月30日、シドニーにて撮影




「称名滝を飲み干す北岡」

んー、おいしい。硫黄の香りがたまらない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (August 21)

称名滝は立山(富山県)にある。



●ミニチュア効果●


「スイス・レッチベルク線の車窓をミニチュア風にしたもの」

もともとミニチュアみたいだったから、あんまり変わらないとも言える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 24)

2010年8月24日、スイスにて北岡が撮影。



●静脈は青いというだまし絵的な知覚●


「静脈錯視」

青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、せいぜい灰色であり、色の錯視(色の対比)だった!

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

写真は北岡の右足です。

静脈錯視発見の時のfacebookページ→ 



類似の錯視

一番右の正方形は灰色であるが水色に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

この錯視を私が見つけたサイト


「静脈錯視:手」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低いオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

写真は北岡の右手です。對梨成一氏撮影。



下2図は、物理的には青いピクセルはないことをスポイトツールなどで確めるための画像




「静脈錯視:腕」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低いオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)

Thanks to MK for your tremendous contribution!



「静脈錯視:腕 2」

青白く撮れた写真の場合でも、この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低い黄色かオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)


「静脈錯視:手の甲」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、ほぼ灰色あるいは彩度の低い黄色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 29)

立命館大学リサーチオフィス衣笠の柚木一さんの静脈


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 30)



「錯視的青のリング」

本図はすべて少し赤みの入った黄色の色相の画素でできているが、青みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)




「錯視的青のリング 2」

本図はすべて少し赤みの入った黄色の色相の画素でできているが、青みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)

< 誘導色の彩度が低くても効果がある。>




「錯視的水色のリング」

本図はすべて赤の色相の画素でできているが、水色を帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)




「錯視的赤みのリング 2」

本図はすべて水色(シアン)色の色相の画素でできているが、赤みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)


色の恒常性2 1


「静脈錯視を応用した静脈可視化ツール」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (上) After (下)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)



<錯視的錬金術>


問: 下記のような色から金色を作る方法はあるか?








答: ある。




「青い金閣」

青フィルターがかかっていやな感じではあるが金閣は金色に見える。金色は黄色系統でなければならないという前提があるなら、この合成画像で金閣が金色に見えることは錯視であり、知覚される金色は物理的には青系統の色である。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (July 14)





黄色系統でなくても金色に見える。


この種の色の恒常性の文献

北岡明佳 (2011) 色の錯視いろいろ (2)色の恒常性と2つの色フィルタ 日本色彩学会誌, 35(3), 234-236. PDF(スキャンコピー), PDF(高解像度スキャンコピー)

北岡明佳 (2011) 色の錯視いろいろ (1)「目の色の恒常性」という錯視の絵 日本色彩学会誌, 35(2), 118-119. PDF(スキャンコピー)



●オプ効果・オプアート●


きらめき格子錯視(scintillating grid illusion)

白い円内に黒いものが「光って」見える。

For the scintillation grid illusion, see:

Schrauf, M., Lingelbach, B., Lingelbach, E., Wist, E.R. (1995) The Hermann grid and the scintillation effect. Perception, 24, suppl. 88-89
--- Actually the third author Elke Lingelbach discovered the effect.
Schrauf, M., Lingelbach, B., Wist, E.R. (1997) The scintillating grid illusion. Vision Research, 37, 1033-1038.
Institut fur Augenoptik Aalen --- Click "Taushungen" (illusions).

「膨らみの錯視」

市松模様の床が膨らんでこちらにせり出しているように見えるが、物理的にはすべて正方形で描かれており、感じられる丸みは錯視である。

Copyright A.Kitaoka 1998


「ガンガゼ」

ガクガクして見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (March 11)

「ピンクのガンガゼ」

ガクガクして見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (February 5)






『ヴィーナスの誕生』 サンドロ・ボッティチェリ作 1483年頃

レディー・ガガのアルバム「アートポップ」と錯視のデザイン


Richard Hamilton: Just what is it that makes today's homes so different, so appealing? (1956)


  

"Fractal Illusion" and "Fractal Zap"

Copyright Jeff Berkeley 1993 (Fractal Illusion), 1994 (Fractal Zap)

((c) 2000 Lifesmith Classic Fractals, Palmdale, CA, USA; 16-045 Published by AQUAIUS; Printed in the UK. www.aquariusimages.com; 福井県こども歴史文化館による情報)

"These are two of my fractal posters still sold at stores like Spencer's Gifts... "


シマシマドリフト錯視・シマシマガクガク錯視

Kitaoka, A. (2014). Visual illusion in ARTPOP and pop art. Japanese Journal of Psychonomic Science, 32(2), 232-234. PDF, PDF (scanned copy)



「ニジュウヤホシテントウ」

「出っ張り」がプルプル動いて見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (January 11)



●その他、錯視●


トゲトゲドリフト錯視

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (August 23)

なぜ動いて見えるかの説明

Kitaoka, A. (2010) The Fraser illusion family and the corresponding motion illusions. 33rd European Conference on Visual Perception (ECVP 2010), EPFL, Lausanne, Switzerland, 2010/8/22-26, 8/26 poster publication. Poster (Kitaoka, A. (2010) The Fraser illusion family and the corresponding motion illusions. Perception, 39, Supplement, #61, p. 178)



静止画が動いて見える錯視 フレーザー・ウィルコックス錯視群



「蛇の回転 2011」

円盤が回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2011 (January 23)

EPSON PM-4000PXの写真用紙印刷に調整したバージョン


黒→濃い灰色→白→薄い灰色→黒 の方向に動いて見える。

Direction: black → dark-gray → white → light-gray → black


「蛇の回転」の作り方


この錯視のわかりやすい説明のある本

北岡明佳著 人はなぜ錯視にだまされるのか? トリック・アイズ メカニズム カンゼン刊

(定価:1,600円(税別) ISBN 978-4-86255-020-0) アマゾンのページ

錯視のメカニズムの解説多し!


新刊!



北岡明佳著 錯視入門 朝倉書店 (2010年7月)  new! 

 もっと情報



北岡明佳(監修) ニュートン別冊 脳はなぜだまされるのか? 錯視 完全図解 (2007年10月刊行)

 もっと情報


北岡明佳の著書一覧




「からしれんこんの回転」

れんこんが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (December 11)


「からしれんこんの回転」(最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視・タイプIIa)の作り方


<図地分離による色の錯視>


「黄色の九州と青色の九州」

九州部分はどちらも同じパターンなのに、左は黄色い九州に見え、右は青い九州に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (November 23)

Anderson, B. L. and Winawer, J. (2005) Image segmentation and lightness perception. Nature, 434, 79-83.

Wollschläger, D. and Anderson, B.L. (2009) The role of layered scene representations in color appearance. Current Biology, 19, 430-435.

北岡明佳 (2012) 色の錯視いろいろ (6) 「図地分離による錯視」 日本色彩学会誌, 36(3), 237-238.


"Australia seen from space and dust storm over Australia"

The two Australia shapes are physically the same color and texture, but the left Australia appears to be reddish while the right one appears to be bluish with red dust storm blanketing it. This effect depends on the chromatic version of Anderson's illusion.

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2009 (September 25)



「『九州の錯視』の作り方」



 

い 

北岡明佳の錯視のページ