坂道錯視 7
上り坂が下りに見えたり、下り坂が上りに見えたりする坂、あるいはその錯視のこと。これらの錯視は、俗に、おばけ坂、幽霊坂あるいはミステリー坂という(例:カナダにある「磁石の丘」、Wikipedia)。学術的には、縦断勾配錯視という(今井省吾 (1971) 道路の縦断勾配の錯視 東京都立大学人文学報, 83, 13-28)。坂道錯視は、さらに、左右方向の傾き錯視も含む。実例はたくさんありそうであまりない。 <坂道錯視の写真募集中>
2012年12月17日より
熊本県天草郡苓北町志岐山(広域農道)の「木山弾正無念坂」と「お京坂」の実地調査
調査日:2012年12月15日(土) 調査員:北岡明佳と對梨成一 研究資金:科研費、R-GIRO
木山弾正無念坂の上半の錯視
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (December 17) 撮影日は、2012年12月15日(土) 以下同様
木山弾正無念坂の坂道錯視は連続した2箇所の錯視ポイントから成っている。この写真はそのうちの上のもので、手前の坂は急な下り坂、カーブしている奥の坂は緩い下り坂(勾配は0.4度)であるが、後者は上り坂に見える。。
木山弾正無念坂の上半の錯視
手前の坂は緩い上り坂(勾配は0.4度)、カーブしている奥の坂は急な上り坂であるが、前者は下り坂に見えるかもしれない。
木山弾正無念坂の下半の錯視
この部分は下り坂(勾配は0.4度)であるが、上り坂に見える。
木山弾正無念坂の下半の錯視
手前は急な上り坂、奥は緩い上り坂(勾配は0.4度)であるが、後者は下り坂に見える。
木山弾正は戦国時代末期の地元の武将。尾張者にやられて残念無念。
お京坂の錯視
手前は緩い上り坂(勾配は0.2度)、奥は急な上り坂であるが、前者は下り坂に見える。
お京坂の錯視
手前は急な下り坂、奥は緩い下り坂(勾配は0.2度)である。後者が上り坂に見えるかもしれない。
坂道錯視6 (京都府南丹市美山町田歌の坂上りの川)
坂道錯視5 (福岡県遠賀郡岡垣町内浦のゆうれい坂)
坂道錯視4 (福岡県久留米市田主丸の坂上りの水)
坂道錯視3 (青森県三戸郡階上町の後戻り坂)
坂道錯視2 (岩手県花巻市東和町のミステリー坂)
坂道錯視1 (いろいろ)