顔の錯視 3
2007年12月22日より
元の画像
「画像のブレによる顔ガクガク錯視」
顔画像をブレさせると(正確には2枚のずれた静止画を透過率50%で合成)、目と口が多い顔というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図がガクガクして見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
ブレによるガクガク錯視は顔画像でなくてもできる(下図参照)。ただし、どんな画像でもできるわけではないようだ。
元の画像
顔の見えない身体画像でも、ブレによるガクガク錯視はある。ただし、顔のある画像よりは効果が弱く見える(下図参照)。
元の画像
ブラーによるこの種の錯視については既に論文があると思うので、調査中です。知っているという方は、教えて下さい。
「顔ガクガク錯視と蛇の回転」
眼球運動を抑制して「蛇の回転」を止めた状態でも顔ガクガク錯視が起きるのなら、顔ガクガク錯視は眼球運動よりも先に脳で起きている可能性を支持する。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
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「顔ガクガク錯視」については、double vision と呼んでいる充実したサイトがあるという報告がありました(Sさん、ありがとう)。double vision あるいは diplopia は日本語では複視と訳され、ものが二重に見える病気のことです。
しかし、顔ガクガク錯視は病気ではないので、複視ではありません。複視ではなく、複視的錯視(illusion of double vision)とか呼ぶのなら、OKと思います。複視的錯視は、オオウチ錯視や蛇の回転などと同様の静止画が動いて見える錯視の一種です。
いずれにしましても、だれが最初にこの現象を発見したのかを知りたいので、さらに情報を求めます。よろしくお願い致します。 <2008年1月12日>
オオウチ錯視
「蛇の回転」(一部)
「顔ガクガク錯視と踊るハート達」
ハートは、図が網膜上でスリップした方向に動いて見える(作品「踊るハート達」)。この動く錯視と顔ガクガク錯視は明らかに相関していない。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
「顔ガクガク錯視とピンボケ 2」
円形領域内は、図が網膜上でスリップした方向に動いて見える(作品「ピンポケ」)。この動く錯視と顔ガクガク錯視は相関しているような、いないような・・・。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
円形領域が左右に動いて見えやすければ、相関あり(顔刺激に眼球運動が誘発されていることになるから)。
「顔ガクガク錯視とピンボケ」
円形領域内は、図が網膜上でスリップした方向に動いて見える(作品「ピンポケ」)。この動く錯視と顔ガクガク錯視は相関しているような、いないような・・・。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
円形領域が上下に動いて見えやすければ、相関あり(顔刺激に眼球運動が誘発されていることになるから)。
「顔ガクガク錯視とマクドナルド」
黄色の斜めのバーは、図が網膜上で上下にスリップすると左右に動いて見える(作品「マクドナルド」)。この動く錯視と顔ガクガク錯視はあまり相関していないようである。つまり、顔ガクガク錯視の原因は緩やかな微小眼球運動ではない、という可能性が示唆される。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
「顔ガクガク錯視の視線効果」
観察者の方に画像の目の視線が向いている時に、顔ガクガク効果が大きい・・・ような気がする。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 5)
ステレオグラムにもなるなあ・・・
「『顔ガクガク錯視』と『手足ガクガク錯視』」
4つ目で口が2つの女性というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図がガクガクして見える。 すみませーん、この錯視、名前はありますか? 知っている方は文献を教えて下さい。 →北岡にメールする ところで、手と足の数を増やすとガクガクするように見えなくもないが、顔ガクガク錯視ほどの効果はないなあ・・・
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 29)
「『顔ガクガク錯視』はさかさま顔では弱い 3」
左図を見ると、4つ目で口が2つの男性というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図がガクガクして見える。 すみませーん、この錯視、名前はありますか? 知っている方は文献を教えて下さい。 →北岡にメールする この「顔ガクガク」錯視は、さかさま顔では弱い(右図)ので、顔特有の錯視であろう。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (January 6, 2008)
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「『顔ガクガク錯視』はさかさま顔では弱い 2」
左図を見ると、4つ目で口が2つの女性というよりは、観察者の目が落ちつかないかのように、図がガクガクして見える。 すみませーん、この錯視、名前はありますか? 知っている方は文献を教えて下さい。 →北岡にメールする この「顔ガクガク」錯視は、さかさま顔では弱い(右図)ので、顔特有の錯視であろう。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 26; remaked January 5, 2008)
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「上下方向のウォラストン錯視 3」
左の顔の目はこちらを見ているように見えるが、右の顔の目はやや下の方向を見ているように見える。しかし、絵としては、両者とも同じ目である。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 26)
だんだん、どこが錯視なんだか・・・という気がしてきた。
「上下方向のウォラストン錯視・改良版」
左の顔の目はこちらを見ているように見えるが、右の顔の目はやや上の方向を見ているように見える。しかし、絵としては、両者とも同じ目である。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 26)
キツネ目の必要はないようだった。
「上下方向のウォラストン錯視 2」
左の顔の目はこちらを見ているように見えるが、右の顔の目はやや上の方向を見ているように見える。しかし、絵としては、両者とも同じ目である。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 26)
この錯視にはキツネ目がよろしいようで。
「上下方向のウォラストン錯視」
左の顔の目はこちらを見ているように見えるが、右の顔の目はやや上の方向を見ているように見える。しかし、絵としては、両者とも同じ目である。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2007 (December 22)