多義図形5

多義図形・反転図形５

since October 10, 2011

「ホロウフェース錯視において目が追いかけて来るように見える錯視の説明：クレーター錯視を用いて」

Aのようにカルデラ状に引っこんだところの奥にものがあったとする。仮に瞳孔のつもりだとする。これを右の方から見るとBのように見える。この場合は瞳孔は自分の方を見ているようには見えない（視線は面に垂直に見える）。しかし、Aをさかさまにすると、Cのように眼球のように出っ張って見える（クレーター錯視）。BをさかさまにするとDとなり、自分の方を追いかけて見ているように見える。球体の中心と瞳孔を結ぶ線が視線として知覚されるので。

「シャーレ」

置かれたシャーレに見える場合と立てかけて転んでいきそうなシャーレに見える場合が反転する。

「シルエットのシルエット錯視」

黒い「silhouette」は上下のどちらかの向きに見え、反転する。上の「silhouette」は右上に、下のは左下に動いて見える。

「3Dフォーラムのシルエット錯視」

黒い「3D Forum」は上下のどちらかの向きに見え、反転する。上の「3D Forum」は上方に、下のは下方に動いて見える。

「森林地帯」

いろいろな色の三角形が見える。

「山がいっぱい」

いろいろな大きさの緑がかった△（三角形）が見える。いろいろな大きさの白い▽（逆三角形）が見えることもある。右下に向いた底なし牛乳パックのような直方体を並べた図のように見えることもある。また、左下に向いた底なし牛乳パックのような直方体を並べた図のように見えることもある。

△や▽が見えるゲシュタルト心理学的な現象は北岡のオリジナルの発見ではなく、本か何かで読みました。しかし、ちょっと調べてみたがわかりませんでした。どなたかソースを教えて頂けませんか。　北岡にメールする

「メリークリスマス 2011」

「メリー」は右上から見下ろした見えと左下から見上げた見えが反転する。「クリスマス」は左上から見下ろした見えと右下から見上げた見えが反転する。

「メリークリスマス 2011 その2」

「メリー」と「クリスマス」が隠れている。

「三つ巴図地反転図形」

下図のAが16個見えるか、Bのひし形が12個縦縞の手前に見えるか、Cのひし形が12個横縞の手前に見えるかの3つの見え方のどれかに見える。わけがわからん、という見え方も含めれば4つだが、知覚的体制化（入力された刺激のセットから意味のある視覚世界を構築する過程）の終着点はその3つである。もっとあるという方は北岡までご連絡下さい。

cf.

Long G M, Batterman J M, 2012, "Dissecting perceptual processes with a new tri-stable reversible figure" Perception 41(10) 1163 – 1185

「シルエット錯視ファン」

シルエット錯視のファンのために作成した奥行き反転図形。こちら向きのファンが反時計回りに回転して見える見え方と、向こう向きのファンが正面から見たら時計回りに回転しているように見える見え方が反転する。ジンステーデンの風車小屋のパクリである。

silhouetteillusionfan.swf
（フラッシュファイル）

cf.

シルエット錯視（茅原オリジナル）

ジンステーデンの風車小屋（Sinsteden's windmill）

Sinsteden's windmill
Boring, E. G. (1942) Sensation and Perception in the History of Experimental Psychology (Century Psychology Series). New York: D. Appleton-Century. (p. 270)

GIFアニメーション版