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2012年5月24日より


顔ガクガク錯視が用いられたチラシ

<2015年5月18日アップロード>



「笑った顔もマスクをすると笑って見えない図」

表情の口優位性効果(上田, 2007)。

上田彩子 (2007) 眼の喜び表情の決定要因: 眼は口ほどにものを言うか? 認知心理学研究, 5, 63-69.

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (January 15)



「ゴキゲンマスクと不機嫌マスク」

笑ったように見えるマスクと不機嫌そうに見えるマスク。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2015 (January 15)



「角なし鉄腕アトム錯視」

立命館大学構内に角のない鉄腕アトムのような絵のポスターがあちこちに貼られている(写真は清心館にて撮影。BKCのプリズムハウスでも目撃)が、近寄って見るとRitsumeikan University Photo Club の冬季展のチラシであった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (Novemner 12)


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「視線が追いかけてくるスプーン」

スプーンの内側に描かれた顔の視線が追いかけてくるように見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 8)

このスプーンはセルビアの首都ベオグラードのカルメグダン城公園の露店で購入しました。髪の毛が白・黒・茶とあったような気がします。全部買えばよかったなあ。

セルビアの写真

考察

1. この顔は凸面に見えるわけではない(凹面に描かれた顔として知覚され続けている)から、ホロウフェース錯視(hollow face illusion)とは言えないのではないかと思われる。

2. 見る位置によって視線方向が変わって見えないという点ではモナリザ効果(Mona Lisa effect)と同じであるが、それだけで説明できるのか?

3. 顔偏心効果(effect of face eccentricity)(Maruyama and Endo, 1983; Todorović)が大きく貢献しているのではないか。顔偏心効果とは、顔の輪郭の中で目口鼻眉の位置を相対的に移動させるだけでも視線方向の錯視を引き起こすことができる効果で、具体的には目口鼻眉の位置が偏った方向に視線は変位して見える(図1: 北岡(2012)の図6)。

文献
北岡明佳 (2012) 顔の錯視のレビュー BRAIN and NERVE 神経研究の進歩, 64 (7) (増大特集 顔認知の脳内機構), 779-791.
Maruyama, K. and Endo, M. (1983). The effect of face orientation upon apparent direction of gaze. Tohoku Psychologica Folia, 42, 126-138.
Todorović, D. (2006). Geometrical basis of perception of gaze direction. Vision Research, 46, 3549-3562.

図1


4. 鼻は一番奥まったところに描かれているから、。顔の輪郭の中で目口鼻眉が偏った方向に一番多く偏る。それをしミューレーションすると図2で、顔偏心効果の効果が高まる(図2)。

(図2)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 8)

5. 結論としては、この現象はホロウフェース錯視ではなく、モナリザ効果、顔偏心効果および鼻の相対的位置による視線方向の錯視という3種類の効果が合わさったものと考えられる。




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Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 9)



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「視線が追いかけてくるスプーン 2(上下方向)」

スプーンの内側に描かれた顔の視線が追いかけてくるように見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 9)




スプーンの凸面では視線は追いかけてこない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 10)




凹面と凸面の顔を並べてみた。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 10)





「顔偏心効果の図」

左の絵は正面を見ているつもりの左右対称のオリジナルである。中央の絵は輪郭の左方に顔のパーツが寄ったもので、向かって左方を見ているように見える。右の絵は輪郭の右方に顔のパーツが寄ったもので、向かって右方を見ているように見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 20)



「目の形・大きさ依存の視線方向の錯視」

左の絵は正面を見ている目、中央の絵は向かって右方を見ている目、右の絵は向かって左方を見ている目に見える。左の絵は左右対称のオリジナルで、中央の絵はオリジナルの向かって左の眼を横に引き伸ばし、向かって右の眼を横に圧縮したものである。右の絵はその反対の操作を行なったものである。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (October 20)



「動いて見えるアイシャドー」

周辺視で見ると錯視によって目が動いているようにも見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (February 13)


モナリザ効果の例

produced Akiyoshi Kitaoka 2013 (October 16)


「富士山を見つめる海坊主」

相模灘である。


「サイの顔」

道東である。


「首振りドラゴン錯視において目が追いかけて来るように見える錯視の説明: 線遠近法を用いて」

首振りドラゴン錯視

まず、左右の顔は同じであるが、左の顔は観察者の方を見ているように見え、右の顔は観察者から見て右下の方向を見ているように見える。2次元平面上の絵の場合、知覚される面の向きで知覚される視線方向が変化して見えることがある。

直方体を裏側から見ていると知覚すれば顔は観察者から見て右下の方向を見ているように見えるが、外側から見ていると知覚すれば顔は観察者の方を見ているように見える。それはある程度は立体の回転の向きによって変わらない(モナリザ効果)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2013 (May 1)

「視線方向の反転錯視: ネッカーの立方体を用いて」

ネッカーの立方体の反転に同期して、顔が観察者を見ているように見える場合と、観察者から見て右下の方向を見ているように見える場合が反転する。

「視線方向の反転錯視: 何も用いないで」

顔が観察者を見ているように見える場合と、観察者から見て右下の方向を見ているように見える場合が反転する。面は上から見下ろすのがデフォルトなのか、後者の見えの時間が長いようである。



「目の大きさ錯視 2012」

左右の目は同じ大きさであるが、遠い方の目が大きく見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (October 29)

ウォラストン錯視入り。



「魚目が目立たない髪形」

左の顔は目が離れていて魚のような顔に見えるが、右の顔のように顔の端を髪で蔽うとアモーダル拡大錯視で顔の輪郭が拡大して見えて目立たなくなる。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2012 (August 16)

(カニッツァの)アモーダル拡大錯視(amodal expansion)

2つの黒い長方形は同じ大きさであるが、右の方が横長に見える。

Kanizsa G, Luccio R, 1978 “Espansione di superficie da completamento amodale'', reports from the Institute of Psychology, University of Trieste, Trieste, Italy

 Kanizsa and Luccio (1978) は日本では原典に当たれませんので、通常は下記を引用します。

Vezzani, S. (1999) Shrinkage and expansion by amodal completion: a critical review. Perception, 28, 935-947.


顔の錯視のレビューが出た。 <July 13, 2012>

北岡明佳 (2012) 顔の錯視のレビュー BRAIN and NERVE 神経研究の進歩, 64 (7) (増大特集 顔認知の脳内機構), 779-791.


顔ガクガク錯視の論文が出ていた。 <June 15, 2012>

Hancock P J B, Foster C, 2012, "The ‘double face’ illusion" Perception 41(1) 57 – 70

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参考

Ueda, S., Kitaoka, A., and Suga, T. (2011). Wobbling appearance of a face induced by doubled parts. Perception, 40, 751-756.

Kitaoka, A. (2008) Cognitive psychology of visual illusion. Japanese Journal of Cognitive Psychology, 5, 177-185 (in Japanese with English abstract). PDF



「少し上がり目美人錯視のデモ」
(斜変形版)

5度くらい上がり目くらいが美人に見えるという(Gründl et al., 2008)。すると、右から2番目が最も美人?

Gründl, M., Klein, S., Horczakiwskyj, R., Feser, D., Jung, M., Eisenmann-Klein, M., and Prantl, L. (2008). The "jaguar's eye" as a new beauty trend? Age-related effects in judging the attractiveness of the oblique eye axis. Aesthetic Plastic Surgery, 32, 915-919.

Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (June 7)

タレ目が悪いとも思わないが。



(下図は回転版)


「モナリザご機嫌錯視・不機嫌錯視」

モナリザの目の上に白いアイシャドーを付けると機嫌がよく見え、目の下に付けると不機嫌に見える。

Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (June 2)

就職活動の面接で人柄を明朗に見せたい時は、白いアイシャドーを目の上に付けるとよい。 (「おもろいやつだ」と即採用されるかも)


「モナリザのボガート錯視」

モナリザの目をネガポジ反転させると、オリジナルとは反対の方向を見ているように見える。

Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (May 24)

Bogart illusion (Sinha, 2000)

Sinha, P. (2000). Here's looking at you, kid. (The perception of gaze direction) Perception, 29, 1005-1008.


「聖徳太子顔ガクガク錯視」

聖徳太子の目を4つにするとガクガクして見える。

Produced Akiyoshi Kitaoka 2012 (Jasnuary 2)

References

Ueda, S., Kitaoka, A., and Suga, T. (2011). Wobbling appearance of a face induced by doubled parts. Perception, 40, 751-756.

2012年5月26日、吉田神社にて撮影


顔の錯視9

顔の錯視8

顔の錯視7

顔の錯視6

顔の錯視5

顔の錯視4

顔の錯視3

顔の錯視2

顔の錯視


 北岡明佳の錯視のページ