感覚情報処理論
後期開講・水曜3限・清心館507
注・このページは大学の公式ページではありません。公式ページはオンラインシラバスです。
since October 11, 2004
感覚・知覚領域の心理学的研究の最先端の知見を紹介致します。この講義のタイトルから想像されるような工学的モデルはごく少数を除いて取り扱いません。とは言え、情報処理心理学の講義なので、数学なしとはいきません。講義の内容は、北岡明佳の関心のある分野(錯覚研究)にかなり偏ります。一方、感覚・知覚研究で現在勢力が強いのは工学的アプローチと神経科学的アプローチであり、心理学的アプローチは昔ほどの勢いはありません。しかしながら、私の意見では、この分野で100年後に生き残るのは、心理学的アプローチであると信じています。
シラバス(オンラインシラバスに載っている順番を順次変更しますのでご注意下さい)
週 | 講義内容 | ダウンロード資料 | ファイルの大きさ | その他 |
1 | ガイダンス | - | - | Gescheider著「心理物理学」下巻のプリントを配布した。 フェヒナーの法則とスティーヴンスの法則は、いくらなんでもテストに出る。ウェーバーの法則も出るかも。 |
2 | 渦巻きの知覚1 | 渦巻き描画・線画プログラム 渦巻き描画・サイン波プログラム グラスパターン描画プログラム 渦巻きの数学 |
330KB 339KB 330KB |
実行プログラムはWindows上でのみ動作します。 配布物は、「北岡明佳 2001 錯視のデザイン学(9) 日経サイエンス」のカラーコピー |
3 | 渦巻きの知覚2 | 同上 | - | 第2週に配布したプリントを持って来るように。 |
4 | 渦巻きの知覚3 | グラスパターン実験プログラム 渦巻き錯視実験の資料 |
- | 配布物は Gallantら(1993) Wilsonら(1997) 北岡(2003) 脳の図 |
5 | - | - | - | - |
6 | 明るさ・色の情報処理1 | 色の知覚(知覚心理学講義用) 写真1(等持院) 写真2(等持院) 写真3(梅小路公園) 写真4(金閣) |
1.4MB 0.7MB 1.5MB 0.4MB 0.9MB |
配布物は、松田隆夫「視知覚」培風館(1995)より |
7 | 明るさ・色の情報処理2 | - | - | 眼球の解剖学・生理学・光学などを講義します。 |
8 | 明るさ・色の情報処理3 | - | - | 脳の視覚系と各段階での色覚説など |
9 | 明るさ・色の情報処理4 | 色立体視のページ グレア効果(オプアートのページ) 踊るハートのページ 立命館の錯視のページ |
- | 参考文献 大井義雄・川崎秀明 (1996) カラーコーディネーター入門・色彩 日本色研事業 財団法人日本色彩研究所編 (2000) カラーコーディネーターのための色彩科学入門 日本色研事業 Helmholtz's Treatise on Physiological Optics, J. P. C. Southall (監訳), Thoemmes Press (2000) (Helmholtz (1867) の英訳本です ) |
- | - | - | - | 補講日は最終講義日の予定です。 |
10 | 明るさ・色の情報処理5 | 明るさの錯視 | 2.0MB | 2002年度の心理学研究法IIで配った明るさの錯視のファイルです。 |
11 | 情報の補完のメカニズム1 | 視覚的補完 視覚的ファントムのページ 縞誘導(grating induction) ファントムとGI描画プログラム クレイク・オブライエン・コーンスイート効果の視覚的ファントム マッハバンドの視覚的ファントム |
582KB 338KB |
- |
12 | 情報の補完のメカニズム2 | 視覚的ファントムとネオン色拡散の解説文書 視覚的ファントムと縞誘導 縞誘導の瞬間提示 |
1.1MB 348KB |
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13 | 最近のトピック1 - 動く錯視の分類 - |
- | - | - |
14 | 最近のトピック2 | - | - | 傾き錯視の話題です。 |
15 | 最近のトピック3 | - | - | 両眼立体視の話題です。 |
資料の印刷はエプソンのインクジェットプリンタで最も適正に仕上がります。欲を言いますと、スーパーファイン紙以上の上質の紙(スーパーファイン紙・マット紙・フォト紙・写真用紙等)を使いますと、きれいに印刷できます(紙に合った印刷モードで印刷しましょう)。白黒モードかカラーモードかで仕上がりが異なる場合があります。レーザープリンタはトナーのむらが出ますし、紙が反りますのであまり良くないです(昔はレーザープリンタと言えば最高品質の代名詞でしたのにね)。
教科書 | なし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考書 |
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(私の著書だけ学術書でないのがカッコ悪いなあ・・・)
(2001年に日経サイエンスに9回連載しました「錯視のデザイン学」を本にするという計画は今のところございません。図書館で見てね。)
(2004年に「錯視の科学」という本が出ます。)