携帯電話に関るトラブルの情報・ワンギリコール注意情報情報提供のお願い
(ワンギリコール注意情報をもらった人は私にも送ってください)
「携帯電話に関るトラブルの情報」「ワンギリコール注意情報」「spam電話に関する重要情報」って何ですか?
電話被害に関する情報で、以下の手口などが説明された後に、電話番号のリストが付属しているものです。
手口=「番号を通知した状態でワンギリ(一回コールしてすぐ切る)してくる。携帯電話に着信履歴が残り、その通知された番号に発信すると、ダイヤルQ2に似た応答メッセージが流れる」
請求=「これだけで、携帯の通話料とは別に10万円程度の請求がくる。取り立ては厳しいらしい
」
電話番号のリスト=ここでは省略。
「携帯電話に関るトラブルの情報」というメールが来ました。どうすればいい?
その情報を信じて自分で持っていいたり参照することは自由です。実際、番号の中のいくつかからワンギリコール電話が来たという情報はあります。しかし、そのことと自分がこの情報を他人に流すこととは別問題です。
一般論として「電話番号などが掲載されている情報が自分のところに来ても他人には流さない」心構えが必要です。情報が真か偽かとは無関係に電話番号・住所・メアドの扱いにはこうした態度が必要です。情報が完全に真実である時以外、誰かのプライバシーの侵害をするおそれがありますし、場合によっては名誉毀損をすることさえあるかもしれません。ここでは、情報の内容が真実か否かにかかわらず、電話番号リストをそのまま流すことはやめるように強く示唆します。蛇足ながらワンギリコールにこちらからかけることもやめた方がいいでしょう。
もらった情報がホントだったら大変じゃないですか?
ウソだったらもっと大変ですよ。この情報は多くの人が内容を鵜呑みにして流してしまうような特殊な情報です。内容が真実であると確認してから流すか、流さないかのどちらかを選択するしかありません。
情報の内容を判断するのに有用なサイトは下記です。
うわさとニュースの研究会・うわさの日記(2001.11.24)
名古屋テレビ・あんぐる探偵団(2001.11.21)
上のサイトを見るとホントっぽいじゃないですか?友達に流してもいいでしょ。
ワンギリコールされた番号にかけると怪しげな電話につながることは確かです。しかし、それによって過大な請求に対する支払い義務は生じません。支払い請求があるとすればそれは詐欺行為です。
だからといって、流言研究者としては、こうした情報を他人に無制限に伝えるのはやめた方がいいと考えています。ワンギリコールに注意ということを伝えたいなら、番号無しの情報に加工し直してから知人・友人に伝えてあげましょう。
ワンギリコールの番号に電話してしまいました。どうなりますか?
ちょっとかけて相手が出た(たいていはテープ)だけで切った場合にはおそらく何も起こらないでしょう。相手の指示に従っていくつか対応してしまった場合には、相手方が提供した番組(情報)を利用したことになっている場合があります。請求が来た場合には各都道府県の消費生活センターなどにまず相談することをおすすめします。連絡先はこちら。ネット上でこうした相談に乗っているものもあります。「携帯Spam専用苦情報告」のページはこちら。 もちろん警察に相談するのも可。
とにかく迷惑な電話が来ないようにしたい。
NTTをお使いなら「迷惑電話ストップサービス」があります。お金がかかりますが・・。
・迷惑電話の着信があったら、通話を切った直後にストップ登録を行うだけ
・以降、同じ電話番号からの電話があっても呼出音をならさない。
・相手には、「こちらは◯◯◯-△△△△-□□□□番です。この電話はお受けできません」という着信拒否ガイダンスを流して、通話を終了する。
・発信者が発信番号を通知しなくてもストップ登録可能。
・登録は30件まで可能。
・月額使用料 200円 工事費 無料
詳しくは下記ページを参照して下さい。
http://www.nttdocomo.co.jp/mc-user/keitai/meiwaku.html
このページは流言やチェーンメールを研究している社会心理学者の成果に基づいて作られています(下記参照)。その社会心理学者って誰よ?という人はこちらかこちら。
流言やうわさの研究なんてホントにやってるんですか?
とりあえず下記の文献などをご覧ください。
1996年には、福島大学が発行している学術誌「地域研究」の第8巻の59-71ページに「1996年春・福島の当たり屋情報」と いう論文を発表しています。
1997年には、川上善郎、佐藤達哉、松田美佐「うわさの謎」(日本実業出版社)を出版し、その中に「うわさの検証−流言としての当たり屋チラシ」を掲載しました。
1999年には、「現代のエスプリ」別冊として「流言、うわさ、そして情報」を編集・刊行しました。その中に「1996年春・福島の当たり屋情報」を一部再録しました。
2001年には山口裕幸(編)「心理学リーディングス」(2001、ナカニシヤ出版)の中に「流言−その定義と実際」を執筆しました(Pp.171-187)。
主題・件名(subj)は文字化けする可能性があるので英字でお願いします 。
うわさ研究の第一人者、成城大学の川上先生のホームページも参考になります。