役に立つと主張すると説明責任(accountability)が言いやすいので作ったページ。錯視研究はこんなに役に立つ。

2004年8月11日よりカウント



「ブレインウォッシング」

コースターが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (July 7)



「回転コースター 3」

コースターが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 22)


「回転コースター 2」

コースターが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 22)


「蛇の回転コースター」

コースターが回転して見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 22)



「目の色の恒常性を使った信号機」

それぞれの図においては、左右の目の色は同じであるが、左から水色、黄色、赤色に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2009 (June 14)

信号機に使えるんじゃないかしら。


「ツェルナー錯視による縦断勾配錯視」

左上の白い斜線にはさまれた道路は、右上のオリジナルに比べてやや上り坂に見える。左下の白い斜線にはさまれた道路は、左上のオリジナルに比べてやや下り坂に見える。左上図のパターンはサグ部の渋滞解消に使える(?)かもしれない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (June 30)

参考文献

對梨成一 (2008) 縦断勾配錯視 ―周囲視環境と床の傾斜効果― 心理学研究, 79, 125-133.


「錯視的防犯柵」

柵がちらちら光って見えるので、泥棒が入りにくい(かもしれない)。ちなみに、夜は効果がない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2008 (April 28)

References

Ninio, J. & Stevens, K. A. (2000). Variations on the Hermann grid: an extinction illusion. Perception, 29, 1209-1217.

Schrauf, M., Lingelbach, B., Wist, E.R. (1997) The scintillating grid illusion. Vision Research, 37, 1033-1038.


「青い目の女の子2」

目と頬と髪に動く錯視を入れて、生命感が少し表現される。・・・という予定だったのだが、錯視が小さすぎてイマイチなようである。真の錯視デザインへの道は遠い。

Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (February 27)

青い目の女の子3


女性の脚を細く見せる錯視デザインの研究。

(a) を脚とする。(b) のようなデザインにすれば、幅は過少視される。10%程度の過少視錯視になるのではないだろうか。デルブ−フ錯視で言えば外円過少視に相当する。最近のはやりの研究では、カニッツァの非感性的収縮(amodal shrinkage)にも相当する。だから (b) のデザインを目指せばよい、と指導するのが我々心理学者の頭の回転の限界で、実際のデザインの現場では、ある決まった方向から見なければ効果がないというのでは、商品にならない。すると、どこから見ても大丈夫なように縞模様にする (c)、という案が出る。ところがご覧の通り、逆に幅が広く見える。これはオッペル・クント錯視と呼ばれる古い錯視である。この図のような白黒等間隔の場合は、ヘルムホルツの正方形(これじゃ長方形だな)と呼ばれることもある。いずれの幾何学錯視も、当HPの錯視のカタログを参照されたい。

問題点: (b)を実用化しようとすると、どこから見てもそう見える素材を使わなくてはならず、高価になりそうだ。

2004/10/25

女性の脚を細く見せる錯視デザインはないかとメールで問われての回答例です。「心理学による錯視研究では、そういう実用的で高度な依頼に応えるだけのデータの蓄積がありません」というのが正解ですが、早々と白旗を揚げるのも癪なので、一応頑張ってみました、という感じです。はい、すみません、例によって錯視は役に立ちません。 なお、錯視で太く見えたり、細く見えたりすることと、デザインの魅力の強弱や重量感・軽量感などとの間にはあまり関係がないです。デザインはやっぱり「感性」ですね。要するに計算できなくて、できたとこ勝負です。縦縞 (c) は幅が太く見えますが、私には軽快感があり、魅力度が高く感じられます。


干さなくても膨らむクッション。こりゃー、楽だ。

問題点: 特になし。ほぼ実用的と言えよう。

2004/8/11

拡大クッションと縮小クッションのページ

このような楽なものを好んで楽をしたがる人のことを、土佐弁(高知語)では「極道」という。発音も「ごくどう」。ところがやくざさんの極道とはまったく関係がない。もちろん極道にも極道はいると思われるが。このクッションを好む人には「おんしゃあしょうごくどうやにゃあ」(日本共通語訳:「おまえはたいへんなラクしたがりだなあ」)とからかおう。このことば「極道」は日常会話でよく使われるので、私が去る30年近く前に上京する直前には、親戚から「極道」と「のうがわるい」は高知でしか通じず誤解を招くから使ってはならない、と教えを受けたものである。なお、「のうがわるい」は「脳が悪い」ではなく、「道具が本来求められるレベルに比べてうまく動作しなくて不便あるいは不愉快だ」という意味である。ウインドウズの動作が遅くなったら「のうがわるい」、戸が開けにくかったら「のうがわるい」などと使う。なお、「てんぷら」(さつまあげのこと)と言うと東京ではてんぷらのことだから通じないとか、東京では焼肉と言えば豚肉だとか教わったものであるが、3年前に京都に移り住んだら、「てんぷら」は店によっては通じるし、焼肉は牛に決まっているし、うどんはそんなに黒くないし、いやーらくちんらくちん。関西ではごくどうできます(やくざになれるという意味ではない、念のため)。


まつげをぱっちりさせることが女性になぜ好まれるかを考えてみたところ、俗に言わけるミュラー・リヤー錯視が原因ではなくて、ヘリング錯視が原因で、目のラインがカーブして見え、目が立体的に見えることによるのではないかと思われる。

問題点: この考察は、応用錯視学とは言えない。なぜなら、実際に行われていることの説明を試みただけなので、ただの知覚心理学だからである。

2004/7/10



普通のカーブした瞼には効果が少ないかも。立体感は強調されるが。 <2010/2/22>


ちなみに、ハイレグ女性の足が長く見えるのはミュラー・リヤー錯視が原因である、という画期的な論文を去年Perception誌に載せて世界に衝撃を与えたのは、大阪大学のM川先生です。

Morikawa, K. (2003) An application of the Muller-Lyer illusion. Perception, 32, 121-123


何もしなくてもはためいて見える錯視をアポロ11号で持っていく旗に応用。NASAは月面で旗がはためいた場合、「これはトリックではなく、錯視です」と言うことができる。 <ストーリー:對梨君>

問題点: このデザインができるのが少し(35年)遅かった。

2004/5/1


自転車の車輪に周辺ドリフト錯視を応用。車輪が勝手に回転するので、ペダルをこがなくても走れるかもしれない。

問題点: いくら待っても動き出さない可能性がある。

2004/3/19


自転車のスポークにネオン色拡散を応用。車輪が回転すると光って見えるので、視認性が高まる。

問題点: 自転車の前方・後方からは見えない。

2004/1/9


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