北岡ラボ研究会2022年春学期
2022年5月9日 18:00~19:30

色度図いろいろと色の錯視研究への応用可能性

May 5, 2022


1. 各種色度図描画プログラム

A veriety of color space いろいろな色度図
(xy、L*a*b*, LMS, DKL、HSV、HCV、LCh)


2. 各種色度図の各種画像の適用例

色見本 Color samples


3. 各種色度図・色空間の作り方

sRGB値を各種パラメータに変換あるいは逆変換する変換式一覧


4. 各種色空間

4.1 CIE Yxy 色空間  

CIE Yxy 色空間作成プログラム <April, 30, 2022>


4.2 L*a*b* 色空間

L*a*b* 色空間作成プログラム <May 3, 2022>


4.3 DKL 色空間

DKL色空間作成プログラム <May 7, 2022>


4.4 HCV 色空間(Kitaoka, 2022)

HCV 色空間作成プログラム <May 3, 2022>

hueの定義:0º~360ºの角度で表示。red は 0º、yellow は 60º、green は 120º、cyan は 180º、blue は 240º、magenta は300º とする。それらの間は、輝度ベースで等間隔に色相を配置する。たとえば、red と yellow の間の 30º の位置には orange(赤黄色、橙色)を置くが、(R255, G128, B0)ではなく、輝度的に中間の(R255, G188, B0)を配置する。

valueの定義:v = 100 × Y

chromaの定義:c = 100 × (|R_linear - G_linear| + |G_linear - B_linear| + |B_linear - R_linear|) / 2


5. 等輝度画像と等彩度画像

等輝度画像・等彩度画像作成プログラム <April 12, 2022>


6. 加算的色変換による色の錯視

A program to produce an image of color illusion or to restore the original image by converting (compressing or extending) the ranges of RGB-subpixel values <April 14, 2022>


7. 2色変換あるいは1色変換による色の錯視

CIE xy色度図において色の分布を直線状に配置するプログラム <April 12, 2022>


CIE xy色度図において色の分布を直線状に配置するプログラム <April 12, 2022>
(リニア化対応・任意の色相の2値化対応)


8. 色の○○効果・△△現象の色の錯視研究的な検討


8.1 ヘルムホルツ・コールラウシュ効果(Helmholtz-Kohlrausch effect)

「輝度が同じなら、鮮やかな色の方が明るく見える」


Y = 0.231 の等輝度刺激(赤の輝度)。赤のあたりが明るく見える。


Y = 0.787 の等輝度刺激(シアンの輝度)。シアンが明るく見えるかというと、そうでもないような。


Y = 0.072 の等輝度刺激(青の輝度)。青より赤が明るく見える?


8.2 アブニー効果(Abney effect)

「短波長の光に白色光を混ぜると色相が変わって見える」


色相はどれも青であるが、中央の正方形と右端の正方形は紫がかって見える。


8.3 ベツォルト・ブリュッケ効果(Bezold-brücke effect)

「輝度によって色相が変化する」

→ デモの作成に成功せず。グラフを見ると低輝度側はかなり暗く、観察には薄明視レベルの順応が必要?


8.4 ヘルソン・ジャッド効果(Helson-Judd effect)

「有彩色の照明で無彩色の色表を照らした時、背景の色より明るい無彩色は照明光の色に知覚され、暗い無彩色は照明光の反対色に見える」

→ 色の錯視デモができそうな話ではあるが、デモの作成に成功せず。


8.5 ハント効果(Hunt effect)

「照度の高い明るい場所では、物の色が鮮やかに見える」

 

こういう話?


8.6 リープマン効果(Liebmann effect)

「色相のみのエッジで構成された画像(等輝度画像)はチラツキが起きて知覚しにくい」

 

単に等輝度画像というだけでは、左図のように(Y = 0.500 の等輝度画像)特にチラツキは起きない。右図のように(Y = 0.231 の等輝度画像)、ヘルムホルツ・コールラウシュ効果で赤が明るく見える条件の時、チラツキというかギラギラ感がある。


これならギラギラ(赤の輝度 Y = 0.231 の等輝度画像)


こちらはさほどギラギラしない(緑の輝度 Y = 0.715 の等輝度画像)


9. 蛍光色・発光色について

蛍光色

蛍光色画像化プログラム <February 22, 2022>


(最新版)