1つの被験者間要因と 1つの被験者内要因 (1変量)
データ
- 薬物の影響について調べるためにラットの活動性を 5分ごとに測定し,3条件で比較したデータ (Howell, 2002, pp. 480-483) について分析します。
分析
- 一般線形モデルから 1変量を選択します。

- activity を従属変数ボックスへ,condtion と interval を固定因子ボックスへ,subject を変量因子ボックスへ,それぞれ,挿入します。

- モデルボタンをクリックし,ユーザーによるモデルの指定を選択します。condtion と interval と subject の 主効果,condtion と interval との間の交互作用をモデルボックスへ挿入します。

- 主効果の下位検定を行う場合には,その後の検定ボックスに condtion と interval を挿入します。

- 貼り付けをクリックし,シンタックスエディタを開きます。ここで,分散分析のデザイン (DESIGN) と事後検定の設定 (POSTHOC)を変更する必要があります。

- DESIGH の変更: subject は condtion によりネストされているので,必ず,subject を subject(condtion) に変更します。subject は condtion の各水準で同一 (つまり,繰り返し) であることを指示します。
- POSTHOC の変更: 主効果の下位検定を行う場合,subject(condition) を condtion についての POSTHOC の誤差項として指定します。inteval の誤差項については修正する必要はないのですが,condtion と interval の事後検定について個別に変更できないので両方を含んだ POSTHOC を 2行指定しました。
最初の POSTHOC が condtion について分析するためのもので,次の POSTHOC が interval を分析するためのものです。

出力
- 分散分析の結果が示されています。各効果の誤差項が適切に選択されていることを確認してください。
分散分析の結果に 「被験者間効果」 と記述されていますが,実際には,被験者間と被験者内の効果を検定しています。

- その後の検定 (POSTHOC) を設定したので,多重比較の結果が示されています。condtion の各水準における平均値を比較するときの誤差項は subject(condtion) です。

interval における各平均値を比較するときには,誤差項を修正する必要がありません。