錯視の窓(the Window of Illusion)
本当は「迷いの窓」という。源光庵(京都市北区鷹ガ峯)にある。
2004年8月9日撮影
まずは証拠だ。
おおっ、"window of illusion"(錯視の窓)だ!
左の丸い窓が悟りの窓で、右の普通の窓が迷いの窓、すなわち錯視の窓あるいは錯覚の窓である。
左の悟りの窓の方が錯視の窓の雰囲気があるのだが、まあ仕方がない。
紅葉のシーズンはたいへんきれいらしい。しかし、今年(2004年)の紅葉は、残念なことに10月から2年ほどかかる工事がはじまるため拝観できないようである。
錯視の窓にクローズアップ。ヘリング格子錯視くらいしか錯視は見当たらないが。
悟りの窓
悟りを開くと迷いがなくなるのだから、悟りを開くと錯視もなくなる、というのだと学問的にはおもしろいが、どうだろう。瞑想すると目の動きが少なくなる、そのため動く錯視、特に周辺ドリフト錯視の錯視量が減る、というのならありそうである。瞑想したらミュラー・リヤー錯視やツェルナー錯視がなくなった、というのなら本格的におもしろい。
それにしても、迷いの訳がillusionとは。そうなると、いろいろ訳も改めなければなるまい。
"visual illusion" は 錯視改め 「目の迷い」 (あんまりかわりありませんね)
"geometrical illusion" は 幾何学的錯視改め 「幾何学的迷い」 (なんか意味深)
"Poggendorff illusion" は ポッゲンドルフ錯視改め 「ポッゲンドルフの迷い」 (ミステリー小説のタイトルみたい)
"Hermann grid illusion" は ヘルマン格子錯視改め 「ヘルマン格子の迷い」 (迷路かなんかでしょうか)
"rubber pencil illusion" は ラバーペンシルイルージョン改め 「ゴム状えんぴつの迷い」 (試験の時にやっても正解は得られないが)
「迷える羊」は"stray sheep"改め "illusory sheep"
「ま、よいではないか」は"No problem"改め "Is it an illusion?"
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