青い目の女の子 2
2006年7月20日開設
警告: このページは本物の動画のページなので、長時間見続けないようにして下さい。ポケモン効果のようなフリッカー刺激は当然避けていますが、未知の危険要因もあるかもしれません。転載厳禁。
「一瞬の早業 2」
この動画では、絵が切り替わるたびに、9箇所何かが変わるのであるが、全部に気づくのはむずかしい。change blindness のデモも参照されたい。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2007 (February 16)
下図 変化に気づきやすいアニメ−ション
「視線方向の錯視3」
画像1では、女の子はやや下の方を見ているように見える。マウスを画像に乗せると画像2となり、画像2では女の子はやや上の方を見ているように見える。しかし、絵としては、顔の輪郭と髪の輪郭以外はすべて同じである。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (August 1)
1フレーム 300ms
「仮現運動・その4 観覧車のような回転」
回転が優位に見える。回転は自動的に反転して見えるとともに、好きな方向に転換させることもできる。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 26)
「仮現運動」は心理学の専門用語で、「かげんうんどう」と読む。"apparent movement"の日本語の訳である。直訳すると「みかけの運動」である。
1フレーム 500ms
1フレーム 200ms
「仮現運動・その3」
1回あたりの回転角が小さくなると(この動画では22.5º)、回転が優位になり、往復運動は見えにくくなる(北岡は500msの方は往復運動優位である)。回転は自動的に反転して見えるとともに、好きな方向に転換させることもできる。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 26)
「仮現運動・その3 分身の術」
女の子が分身の術を使っているように見える。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 20)
ところで戻る方は何と呼ぶのだろう。
「仮現運動・その2」
女の子が沿って往復運動して見えるが、軌道が直線的である。上と右、下と左の組み合わせの場合と、上と左、下と右の組み合わせのどちらにでも見える。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 20)
「仮現運動・その1」
女の子が弧を描くような軌道に沿って往復運動して見える。上と右、下と左の組み合わせの場合と、上と左、下と右の組み合わせのどちらにでも見える。画像は500msずつ交替に提示している。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 20)
画像を200msずつ交替に提示した場合は、回転運動も知覚される。
画像を200msずつ交替に提示しても、図によっては回転運動は知覚しにくい。
「視線方向の錯視2」
画像1では、女の子は上を見ているように見える。マウスを画像に乗せると画像2となり、画像2では女の子はこちらを見ているように見える。しかし、絵としては、顔の輪郭と髪の輪郭以外はすべて同じである。この錯視を視線方向の錯視というかどうかは定かでない。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 21)
「視線方向の錯視」
向かって左の女の子はこちらを見ているように見えるが、向かって右の女の子は向かって右の方向を見ているように見える。しかし、絵としては、両者とも同じ目である。この錯視を視線方向の錯視(Wollaston, 1824)という。なお、原画は若いお兄さん。
Copyright Akiyoshi .Kitaoka 2006 (July 20)
今月の心理学ワールド(日本心理学会の会員に配られる日本語雑誌)で山口先生(中央大学の研究室)の解説を読むまでこれが錯視とは知らなかった、という事実は恥ずかしいので墓場に入るまで秘密にしておこう。よく見かけるお兄さんの絵だなー、と思っていたが、説明が英語の場合が多く、読むのが面倒なのでほっといたらこのざまである。顔の研究では「視線方向の錯視」と呼んでいるのだろうか。錯視研究における慣例的命名法から考えると、ウォラストン錯視と呼びたい感じである。山口先生は「ワラストン」と表記しているけど「ウォラストン」でなくて大丈夫? などということは恥ずかしくて聞けない。なお、Wollastonはこの人らしい。ずいぶんいろいろな研究業績があるようだ。日本語の解説ページはこちら。彼が発明した偏光プリズムが「ウォラストンプリズム」という名称で日本では知られているようなので、ウォラストンの方がよいかな。
Wollaston, W. H. (1824) On the apparent direction of eye in a portrait. Philosophical Transactions of the Royal Society of London, B114, 247-256. (下記山口先生の解説から孫引き)
山口真美 (2006) 乳児に視線はどう見えるのか? 心理学ワールド, 34(特集・視線とコミュニケーション), 5-8.