静脈

2014年6月30日より




<August 19, 2022>



my left arm





<August 18, 2022>

<August 20, 2022>


静脈は青く見えますが、写真を撮って画素を調べると、たいていは青くありません。灰色か、彩度の低い肌色(黄色からオレンジ色にかけての色相)です。この色の錯視は、記述的には「色の対比錯視」です。ただ、単純な色の対比錯視図形では、このような強い効果は得られません。自然画像は、色の強さのヒストグラムを全画素から作ると、その分布が一様に広がっていることがわかりますが、色の錯視の画像のいくつかは、ヒストグラムが偏っています。その偏りを画像処理によって均一化する(引き伸ばす)と、色の錯視の変位と同方向の色相の変化が観察されます。我々の視覚系も同様のこと(ヒストグラム均等化)を行っていると考えられます。

<June 4, 2021>


新しい静脈強調化アルゴリズムを開発! 彩度の低い部分を明るくするか、暗くするアルゴリズム。 <2018年5月5日>

skin_color_lightening01.exe





Enhancement of the visibility of subcutaneous veins with saturation mapping where low saturated pixels are darkened

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 5)



Enhancement of the visibility of subcutaneous veins with histogram equalization

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 5)


静脈は青く見えるが、画素は青くない。
Veins appear to be bluish, though the pixels are not.

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 3)


上図がオリジナルの写真。静脈は青く見えるが、画素は「肌色」(オレンジ色から黄色の色相)である。この画像を変換して、画素も青い静脈の画像を作ることができるが、静脈以外のところは画素は青いのに赤みがかって見えるような変換(色の恒常性を保つ変換)もできる(下図)。つまり、写真を撮る条件によっては、画素も青い静脈でありながら自然な感じの画像も得られることが予想できる。ということは、下図のような画素の青い静脈の写真を証拠として提出し、「静脈が青く見えるのは色の錯視である」 という考え方を否定する論者が現れるかもしれない。しかし、その場合でも、錯視研究としては考えを改める必要はないと考える。その最大の理由としては、たとえば上図では色の錯視が成立しているからである。さらに、下図の場合は、「静脈でないところには赤みが見えるのに、画素は青い」という「非静脈錯視」とでもいうべき画像となっているので、錯視研究はやめられない。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 3)

skin_color_change02.exe を使用。


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 3)

skin_color_change02.exe を使用。


黄疸状の肌に変換したり、発熱状の肌に変換できるプログラム(skin_color_change02.exe)を作成した。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2018 (May 1)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (January 23)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2017 (January 24)


関連文献 (収集中、北岡までご連絡下さい)

●Asahi.com (2005). 血管が青いのはなぜ? ののちゃんのDO科学記事 2005年7月10日付け(と思われる)

「血は電球(でんきゅう)と違って自分では光(ひか)らないでしょ。だから、私たちが血の色だと思っているのは、外からあたった光の一部が血に反射(はんしゃ)したあと、目に届(とど)いた色なの。白い光で照(て)らしたとき、血からは赤い光の成分(せいぶん)が反射してきて赤く見えるのだけれど、同じ白い光で照らしても、皮膚や血管の壁を通して反射してくると、光の色は少し青っぽくなるというわけ。」

Changizi, M. A., Zhang, Q., Shimojo, S. (2006). Bare skin, blood and the evolution of primate colour vision. Biology Letters, 2, 217–221.

●土居元紀・来海 暁・西省 吾・富永昌治 (2013). 光学モデルに基づく青みを帯びた皮膚色のシミュレーション 日本色彩学会・視覚情報基礎研究会・第17回研究会発表会論文集, 15-18 (CSA-FVI-2013-15)

「蒙古斑の色はメラニン量が増すにつれ茶色から灰色に近くなる。青色にはならない。周囲の画像が色の見えに影響していることを示唆している。」

Edwards, E. A. and Duntley, S. Q. (1939). The pigments and color of living human skin. American Journal of Anatomy, 65(1), 1–33.

Findlay (1970) によれば、"MANY people seem to hold that blue colours in mammalian skin arise from a selective scattering of blue light rays by microparticles in the epidermis or dermis (Edwards and Duntley. 1939; Oettlé, 1958; Fox and Vevers. 1960). Except that it is a minor possibility, there is little to recommend this view."(p.10) とのことで、この論文は「皮膚が青く見える現象は青色光の散乱による」という立場であるとしている。

●榎本知朗 (2005). 静脈はなぜ青い 静脈はなぜ青い(補足) 東海大学医学部 選択必修科目 機能構造学のサイト (作成:2005年10月28日、最終更新:2009年2月27日、北岡のアクセスは2014年7月10日 )

「静脈が青く見えるのは、手前の組織で青い光だけが散乱され、残りの赤や緑の光が向こうの色素に吸収されてしまうからである。」

Findlay, G. H. (1970). Blue skin. British Journal of Dermatology, 83(1), 127–134.

Summary. Blue colours in the skin arise from a particular optical relationship between collagen and melanin which leads to a “subtractive colour mixing” in the light reflected from the dermis. (北岡注:「混色」と言っているので、肌の一部が青く見えるのは心理現象であると言っている) Unimportant in this type of colour production are scattering of light, the red-brown transmission colours of melanin, and the optics of the epidermis in general. (北岡注:肌の一部が青く見える現象においては光の散乱等はあまり重要ではないと言っており、心理現象の相対的な重要性を示唆している) In primates the blood pigments have an adjuvant effect in varying the blue colour. It is suggested that cyanosis may not always imply the presence of reduced or abnormal haemoglobin. The evolutionary significance of the dermal melanocyte system is briefly mentioned in relation to colour vision, and sundry metabolic, protective and socio-sexual functions.

酒井先生によると(2014年11月19日)、実際に青い分光反射率の測定結果が載っているのはこの文献だけである(ただし人造した表面であって生身の人間の肌ではない)。

平林純 (2014) 「赤い血」が流れてるはずの静脈が「青く」見える理由(納得したい人向け) 雑学回の権威・平林純の考える科学 2014年6月26日付け ウェブサイト

「「皮膚下部に静脈がある箇所の色」と「周囲の皮膚部分の色」を比べると、「皮膚下部に静脈がある箇所の色」は(周囲に比べると)青色光の強さは他の部分と同じくらい強く返ってくるのに、赤色の光は周囲よりも少ない量しか返ってこない…というわけで、「(近傍周囲と比較すると)皮膚の上から見た静脈が青色がかる」ということになります。」

平林純 (2014) 肌色絵の具と赤ボールペンで、「赤い血が流れる静脈が青く見える理由を実感してみよう! hirax.net 2014年7月18日付け http://www.hirax.net/diaryweb/2014/07/18.html#10724

「水に溶かした肌色絵の具を試験管に注ぎ入れ、その中に赤ボールペンの芯を入れてみます。赤ボールペンの芯は「脱酸素化ヘモグロビンにより暗赤色に見える静脈」を模しています。肌色の腕ならぬ肌色の(おそらく材料的にはミー散乱・レイリー散乱で模せる程度の)光拡散体に、暗赤色の静脈ならぬボールペンの芯を入れてみます。すると、肌色光拡散体の中に入れた赤ボールペン芯は、試験管表面近くにあると赤く見え、表面から離れて・内部にいくほど薄蒼色に見えてきます。静脈の深さ次第で(近傍周囲の反射スペクトルと比較して)蒼色光が多くなり・蒼色に見えたりすることや、血マメができた箇所が深くなると(皮膚表面からの距離が長くなると)青い血マメに見えてくるんだろうなぁ…と実感できたりします。」

Takanori Igarashi, Ko Nishino and Shree K. Nayar "The Appearance of Human Skin" http://www.cs.columbia.edu/techreports/cucs-024-05.pdf

北岡明佳 (2014) 世界一美しい錯視アート トリック・アイズ プレミアム カンゼン p.101 TEP-p101-veinilluionp.jpg

「皮膚の下の静脈は青く透けて見えます。しかし、写真を拡大してみるとわかりますが、物理的には青くありません。せいぜい灰色かあるいは「肌色」(赤みのある黄色の一種)です。そうです、静脈が青く見えるのは色の錯視だったのです。現象としては「色の対比」ということになります。より鮮やかな「肌色」に囲まれた灰色あるいは鮮やかさの少ない「肌色」の静脈に、「肌色」の反対色である緑みのある青が誘導されている、と考えるのが妥当です。」

北岡明佳 (2014) 色の錯視いろいろ (13) 静脈の色の錯視 日本色彩学会誌, 38(4), 323-324. PDF(スキャンコピー)

「「青筋」を広辞苑(岩波書店・第6版)で調べると、「青色の筋。特に皮膚の上から見える静脈」とある。ところが、「(皮下の)静脈は青くない。青く見えるのは錯視である」ということが、本コラムの主張である。実は、静脈は物理的には灰色か彩度の低い「肌色」(黄色あるいは赤みの入った黄色の色相)なのであった。」

●子供の科学・2010.11・滝沢美絵(筆) 血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜ? 青い光が散乱されるため p.49 (Thanks to 酒井英樹先生)

「皮膚に入った光のうち、赤や緑の光は、ほとんどが静脈の血に吸収されてしまいますが、青い光は静脈にとどく前に、皮膚内のさまざまな粒によって散乱されてしまいます。」

Kienle, A., Lilge, L., Vitkin, I. A., Patterson, M. S., Wilson, B. C., Hibst, R. and Steiner, R. (1996). Why do veins appear blue? A new look at an old question. Applied Optics, 35(7), 1151-1160.

"To summarize, the reason for the bluish color of a vein is not greater remission of blue light compared with red light; rather,it is the greater decrease in the red remission above the vessel compared to its surroundings than the corresponding effect in the blue."
(静脈が青く見えるのは赤い光より青い光を多く送り出すからではない。血管の上ではその周囲に比較して、赤い光の送り出しの減少が青の光の送り出しの減少に比べて大きいからである。)

児玉 晃 (1970). 膚色の実際とイメージ(色彩心理と測色-8- 講座) テレビジョン, 24(6), 448-459

「病気の人の肌の色は健康な人の肌の色より彩度が低い」 というデータが載っているらしい(2014/10/27未確認)。

●毎日新聞・2005年11月23日・下桐美雅子(筆) なぞなぞ科学 赤い血が流れる静脈は、なぜ青く見える?

「室蘭工業大学の相津佳永助教授(現・教授)の測定によると、静脈の上の皮膚は赤みが少なく、周辺は赤みが多かったが、いずれも肌色であった。赤みが少ない分、相対的に青っぽく感じる。東京工業大学の山口雅浩助教授(現・教授)によると、光の散乱が関係している。赤い光は皮膚の奥まで届き、ヘモグロビンが赤い光を一部吸収するから静脈の赤みが少なくなる。 」

ニュートン 2014年9月号 静脈は青くなかった! 肌の下にすけて見える“青色”の静脈は,実際には灰色に近い肌色だった。 ●立命館大学プレスリリース 2014年6月25日 SCIENCE SENSOR p.7

●沼原利彦 (1999). 第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム パネルディスカッション 第2部:医療の最前線におけるデジタル画像の活用とその色処理 皮膚科領域から デジタルバイオカラー研究会 (Thanks to 山口雅浩先生)

「真皮では波長の長い(赤い)光ほど透過しやすく、短い(青い)光ほど散乱されやすい性質がある。このため、皮膚の浅い部分にある毛細血管拡張や苺状血管腫は鮮やかな紅に見えるが、やや深い部にある静脈や血管腫は青っぽく見える。メラノサイト関連の母斑(あざ)でも、母斑細胞が真皮表皮境界部に存在する境界母斑では褐色調に見えるが、真皮にある青色母斑はその名のごとく青色調に見え、真皮メラノサイトによる太田母斑や蒙古斑も臨床的に青みを帯びて見える。」 (北岡注: シミュレータで作成された色パッチが示されており、「青色調」と表現しているだけであって、物理的に青色だと認識しているわけではないことが分かる)

●鉅鹿明弘 (1967). 肌色 テレビジョン, 21(8), 534-540. https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1954/21/8/21_8_534/_pdf

「皮膚の色を光の選択吸収の面から色素的な要因に分けると次のようになる。 (1) 皮膚固有色(表皮深部の不透明ないし黄疽色) (2) 血液の透視による色彩(赤色ないし青色) (3) 皮膚色素(メラニン色素) (4) 皮膚中の異常色素(胆汁色素他)」
「静脈が青く見えるのは,毛細血管にくらべ血の量が多いため、吸収が大きく反射光がなくなり、より表面での光の散乱による青光が眼に入るからである。」

●酒井英樹 (2011). 当てにならない眼 ~記憶色~ AFTジャーナル, vol. 45 (Spring), 01.

「蒙古斑は物理的にはくすんだ茶色であるが、青く見える。これは記憶色の効果かもしれない。」

●酒井英樹 (2011). 皮膚の色が青く感じること(測色的には決して青くはない)に関して 研究ブログ http://researchmap.jp/jouxr4tl5-11411/#_11411 (2011年2月12日公開)

「英語のことわざからは、欧米人も顔が青ざめるという認識をしているのかどうかわからない。」

●酒井英樹 (2011). 血は赤いのに血管が青く見える不思議 研究ブログ http://researchmap.jp/joajrhiat-11411/#_11411 (2011年2月20日公開)

「皮膚に浮き出る血管や蒙古班は青く見える。しかし、測色機を使って測定したり、色票を使って視感測色をすると、実際には「茶色」である。色対比または記憶色で説明されるべき色の見え方と考える。」

酒井英樹 (2014). 蒙古斑および静脈の測色事例報告: 静脈錯視の理解のために 日本色彩学会誌, 38(6), 416-417.

酒井英樹 (2018). 論文特集「肌と顔の測定・評価」 研究資料 蒙古斑および静脈の測色事例報告: 静脈錯視の理解のために 日本色彩学会誌, 42(2), 59-64.

島田美帆 (2000). 回帰分析法による皮膚のスペクトル解析 光散乱モデルを用いた皮膚と刺青の色評価に関する研究 平成12年度・筑波大学博士論文

http://www-linac.kek.jp/seminar/2004/shimadaOHP1.pdf
http://www-linac.kek.jp/seminar/2004/shimadaOHP2.pdf
平成13年度日本光学会奨励賞を受賞
http://osj-jsap.jp/publication/public/30-11-shoureishou1.pdf

●城岡啓二 (2002). 「青」とドイツ語の色彩語blauの色相差について 静岡大学人文学部人文論集, 52(2), A157-A167. CiNii (Thanks to 桑山哲郎先生)

「青筋というから静脈や血管の色なら青でなければならないというわけではなく、文学作品から用例を探してみると、「うすい紫の血管」(谷崎潤一郎:『痴人の愛』)、「乳房を走っている菫色の静脈」(安部公房:『砂の女』)のような例がある。同じように紫痣という言い方はないが、痣を紫色で記述することはある。「薄紫色に色褪せ消えかかっている痣」、「輪の形をした青紫色の痣」(吉行淳之介:『砂の上の植物群』)、「痛々しく、赤紫色に変色した痣」(北杜夫:『楡家の人びと』)・・・」

●鈴木恒夫 (2013). 肌の色が青く見えることに関する仮設の提案: 肌の色は本当に青いのだろうか 日本色彩学会・視覚情報基礎研究会・第16回研究会発表会論文集, 15-18 (CSA-FVI-2013-3) (北岡注: 「仮設」は「仮説」の誤りか?)

「刺青はもともと墨を入れていたので黒いはずであるが、青く見える。この測定はされていない。蒙古斑は分光反射率からすると青くない。周辺部位に比べ、明度が低く、さらに彩度が低下しているだけであり、色相的には変化していない。光の散乱説と知覚的対比説は否定される。肌の色は特別に扱っていると考えられる。別格に扱うものの、色領域全体の構造が反映する。」

Norimichi Tsumura, Nobutoshi Ojima, Kayoko Sato, Mitsuhiro Shiraishi, Hideto Shimizu, Hirohide Nabeshima, Syuuichi Akazaki, Kimihiko Hori, Yoichi Miyake, Image-based skin color and texture analysis/synthesis by extracting hemoglobin and melanin information in the skin, acm Transactions on Graphics, Vol. 22, No. 3.pp. 770-779(2003). (Proceedings of ACM SIGGRAPH 2003)

(肌の色をヘモグロビンとメラニンの各濃度でシミュレーション操作)

Why Veins Look Blue If blood is red, why do veins look blue? By Anne Marie Helmenstine, Ph.D. About.com Chemistry http://chemistry.about.com/od/lecturenoteslab1/a/Why-Veins-Look-Blue.htm (Kitaoka's access on July 1, 2014)

"Vein color depends on your perception. In part, you see veins as more blue than they really are because your brain compares the color of the blood vessel against the brighter and warmer tone of your skin. Arteries have muscular walls, rather than thin walls like veins, but they likely would appear the same color if they were visible through the skin."
(静脈の色は知覚に依存している。静脈の周りの明るい暖色と比較することで実際より青く見える。皮下にあれば、動脈も静脈と同様に見える。)

★実際に青い青色母斑と蒙古斑の例 http://www.tanpopokodomo-clinic.com/cgi-bin/case/siteup.cgi?category=4&page=5 (2014年7月12日アクセス)

http://www.tanpopokodomo-clinic.com/case/file/45/kabioshiri.jpg (その画像)

According to a friend of mine in German, they refer to the nobility as having blue blood. The nobility had particularly white skin because of no need to work and no exposure to the sun, so it must be some contrast effect. Thanks to Heiko.

Veins look blue too, which can be seen best with very white skin. The expression was used across Europe. As a consequence, it was meant to create closure of the noble classes, so that they could remain pure. Thanks to Mathieu.

<January 7, 2015>


浜松ホトニクスの坂本 繁先生より、「青ひげ錯視」 のご提案がありました。

「男性の鬚の剃りあとは、皮膚表面に毛髪は残っていませんが、ひげを一本引きぬくと判るとおり、約10mmの毛が皮膚内部に残っています。 これにより、剃りあとは青く見えます。お坊さんや役者の頭も同様です。老人で髪がなくなった頭(ハゲ)は皮膚色ですが、若いお坊さんや、俳優の方で、剃髪したひとの頭は、その部分だけ青く見えます。毛髪の色素はメラニンですが、同じメラニンでも皮膚にあるメラニンでは、日焼けした人、黒人の人、の場合は青くは見えなくて、きちんと、健康的な褐色や黒色に見える、というのも不思議です。 」
<July 10, 2014>

ヒゲ隠しスティックの宣伝に色の錯視を発見。髭の生えるあたりの色相は黄色い(髭は暗いオレンジ色)ということを我々は知っているのですが、この絵では模式図に錯視を使って、「黄色の色相なのに青く見える」を実現しています! このデザイナーの観察力はすばらしい。この画像の載っているサイトはこちらです。 http://item.rakuten.co.jp/shop405/dr-1990/?scid=af_pc_link_mail&sc2id=323335659 (ラグディ すべ肌 ファンデ スティック 青ヒゲ隠し ライトベージュ 通販 (T1) apap8)(?)

<October 28, 2014>




2014年6月25日(水)の京都新聞朝刊で取り上げられた。

立命館大学のfacebookで紹介された。

立命館大学HPで紹介された。

Yahoo! ニュース・トップ・主要に

<June 25, 2014>


Yahoo! ニュース・トップ・科学に

<June 26, 2014>


2014年6月30日(月)のJSTのニュースで取り上げられた。


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 29)

立命館大学リサーチオフィス衣笠の柚木一さんの静脈


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (July 30)


青い静脈発見! いや、ただの青かぶりの写真のようです。

立命館大学NEWS立命通信社記者の吉増鮎さんと駒形美緒さんの静脈

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (August 5)



「静脈錯視」

青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、せいぜい灰色であり、色の錯視(色の対比)だった!

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

写真は北岡の右足です。

静脈錯視発見の時のfacebookページ→ 



類似の錯視

一番右の正方形は灰色であるが水色に見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

この錯視を私が見つけたサイト


「静脈錯視:手」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低いオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 23)

写真は北岡の右手です。對梨成一氏撮影。



下2図は、物理的には青いピクセルはないことをスポイトツールなどで確めるための画像




「静脈錯視:腕」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低いオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)

Thanks to MK for your tremendous contribution!



「静脈錯視:腕 2」

青白く撮れた写真の場合でも、この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、彩度の低い黄色かオレンジ色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)


「静脈錯視:手の甲」

この手の青く浮き出て見える静脈は物理的には青くなく、ほぼ灰色あるいは彩度の低い黄色であった。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)



「静脈錯視:基本図形?」

ほとんど灰色の彩度の低い黄色の領域が青みがかって見える。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 24)



静脈錯視についての皆様からのご意見→ 





「静脈錯視を応用した静脈可視化ツール」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (上) After (下)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)


「北岡明佳の右手の掌の皮下静脈」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (右)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)


「北岡明佳の左手首付近の皮下静脈」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (右)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)


「北岡明佳の左手甲の皮下静脈」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (右)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 30)


「北岡明佳の注射のやりやすい方の左腕」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (右)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)

スマホ画像は粗くなる。


「北岡明佳の注射のやりやすい方の左腕」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (上) After (下)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)


「北岡明佳の注射のやりにくい方の右腕」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (右)  ナマでも結構見えているような気がするのだが・・・

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (April 27)



「北岡明佳のふともも」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (右)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 1)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 4)


Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 4)


「北岡明佳のふともも 2」

vein_visualization02JPEGb.exe

Before (左) After (中) それらの合成(右)

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 5)


「マウスのしつぽ」

vein_visualization02JPEG.exe

Before (左) After (中)

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 1)

Thanks to Chieko




静脈可視化ツールについての皆様からのご意見→ 


vein_visualization02JPEGb.exe

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 5)


問題点の整理(酒井英樹先生より、2014/7/2)

1)静脈や蒙古斑が青色に見えるか?(主観的に) ・黄色人種の日本人はほぼ確実 ・中国,韓国? ・欧米は肌の色のバリエーションが大きいが,顔色が青い,という表現は怪しい

2)測色的に青色か? 観測例 ・北岡のデジカメ測色 ・蒙古斑の測定値(視感,及び,測色計による測定,未発表) さらに,以下の2つの論文により,青色でないことは確実。 ・1996年の論文(光学シミュレーションと,CCDカメラ測定) ・土居らの光学シミュレーション

3)茶色,または,灰色である静脈や蒙古斑がなぜ青く見えるのか? (ここは未解明) ・色対比,色順応(retinex theory) ・記憶色 または,これらの複合的効果か?

4)世間での誤解 ・医学で静脈が青く彩色されていることによる誤解。 ・測色的に青いのか,をすっ飛ばして,青い理由を無理矢理説明してしまっている (例:子供の科学)。 ・肌の色,血管の色の測定が測色的に難しい。(1996年の論文を見ても分かるよ うに,簡単には測定できない。)

5)応用 ・色彩教育(身近な錯視の事例) ・静脈の検知,ほか。 (銀行などで本人確認のために使われている静脈認証は,赤外線カメラだそうです)


北岡の疑問 (2014/7/2)

静脈は青くないと既にわかっていながら、なぜそれが常識になっていないのか?



「錯視的青のリング」

本図はすべて少し赤みの入った黄色の色相の画素でできているが、青みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)




「錯視的青のリング 2」

本図はすべて少し赤みの入った黄色の色相の画素でできているが、青みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)

< 誘導色の彩度が低くても効果がある。>




「錯視的水色のリング」

本図はすべて赤の色相の画素でできているが、水色を帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)




「錯視的赤みのリング 2」

本図はすべて水色(シアン)色の色相の画素でできているが、赤みを帯びたリングが知覚される。

produced Akiyoshi Kitaoka 2014 (May 31)



「両眼立体視による静脈錯視の増強」

静脈錯視は単眼視よりも両眼立体視で見た方が効果が大きい。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (December 2)



「両眼立体視による静脈錯視の増強の単純な図形によるデモ」

円内はすべてオレンジ色の色相で彩られているが、青いリングが知覚される。その効果は隣同士の図を融合することによる両眼立体視によって強くなる(ように思う)。

Copyright Akiyoshi Kitaoka 2014 (December 3)



すべて赤の色相でできているが、青いリングが知覚される。



すべてシアンの色相でできているが、赤いリングが知覚される。


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