錯視アート

ポップアートとは、日常ありふれたものをコラージュするなどして、新たな見せ方・捉え方をする芸術運動のことです。錯視ポップアートは、日常よく目にするものを用いて錯視を作る試みです(2003年5月8日北岡が創設 ^^;)。パロディ作品と同じで、他人様の著作権には気をつけるように致しておりますが、問題がありそうなものはすぐ削除致します。

2012年12月4日より


「でっカー ベタ踏み坂隠し」

手前のクルマをコピペして奥に置くと、大きく見える。

Copyright Aliyoshi Kitaoka 2017 (October 3)

理論心理学会第66回大会(オンライン by 帝京大学)(オンライン視聴可能期間:2020年12月7日-12月20日 )のご案内https://t.co/ZbJpLonZff
参加申し込み締め切りは、11月25日

会員
一般:3000円
学生:2000円
非会員
一般:4000円
学生:2000円

講演1.「錯視とはなにか」by 北岡明佳
あります。 pic.twitter.com/OehwPmIzsE

— Akiyoshi Kitaoka (@AkiyoshiKitaoka) November 13, 2020

この錯視(注1)は、「遠くにあると知覚される対象の網膜像の知覚は、近くにあると知覚される対象の網膜像よりも若干大きく見える錯視」です。私は「回廊錯視」と呼んでおりますが、「大きさの恒常性」(注2)と呼ぶ「大きさの恒常性錯視」説を採用するなら、説明としては腑に落ちますが、大きさの恒常性の表れというのであれば、なぜこの程度のわずかな違いでしかないのかは十分説明できません。「わずかな」と言っても、大きさの恒常性の強力な効果に比べればという意味であって、大きさの錯視としては錯視量(錯視の強さ。注3)が格段に多いです。大きさの錯視は、その錯視量が1割もあれば(網膜像が同じ長さ・大きさのものを比較して、知覚される長さ・大きさの差が、一方を1.0とすると1.1あるいは0.9もあれば)相当強力ですが、この錯視はもっと錯視量は多そうですので(私は正式に測定したデータを持っておりません)、十分驚ける錯視であると言えます。

注1:錯視とは、視覚性の錯覚のことです。

注2:大きさの恒常性とは、「同じ対象は、近くで見れば網膜像は大きくなり、遠くから見れば網膜像は小さくなりますが、大きいものになったり小さいものになったりしては見えず、同じ対象なら視距離が違って網膜像の大きさが違っても、その真の大きさは一定であると知覚することです。

注3:錯視量の測定のやり方ですが、物理量ではないので定規では測定できません。心理量の測定にはいろいろ方法がありますが、マグニチュード推定法が簡単です。たとえば、下のオリジナルのクルマの横幅を100とします。心の中で、100という大きさと仮定するのです。そこで、上のコピーのクルマの横幅を見積もります。2割増しくらいに見えるのであれば、「120」と回答します。私は130くらいかな~。ということは、私には遠くのものが3割増しの大きさに見える錯視ということになります。知覚心理学では、たとえば10人あるいは20人の観察者の測定値を平均したものを、その錯視の強さとして論文や学会や発表することが多いですが、錯視は個人の体験ですから、一人一人のデータにも意味があります。自分の錯視量が平均値からズレていても、自然な個人差であり、全く問題ありません。

<November 16, 2020>

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/sugoku-dekai (BuzzFeed, November 16, 2020)

https://maidonanews.jp/article/13938233 (神戸新聞 2020年11月17日)


Do you perceive a wide corridor or only a stretched photo?

— Akiyoshi Kitaoka (@AkiyoshiKitaoka) December 24, 2019

「チューリップの写真傾き錯視」

縦列が右に傾いて見える。元の画像は下図。

Copyright Aliyoshi Kitaoka 2016 (January 31)


「ウユニ湖風の合成写真」

元の画像は下図。

Copyright Aliyoshi Kitaoka 2014 (October 9)



「電車の顔の大きさ錯視」

左右の写真は同じであるが、左の電車の「顔」が右のより大きく見える。斜塔錯視と関係があると北岡は考える。

Copyright Aliyoshi Kitaoka 2013 (May 13)

117系オリジナル色の湖西線電車@京都駅。乗りたいわあ。山科まで乗ったりして。うぐいす色に塗るのはやめてくれ~。


「でっカー 富士3」

青いクルマの画角は同じであるが、左のが大きく、右のが小さく見える。もちろん真ん中がオリジナル。

Copyright Aliyoshi Kitaoka 2012 (December 4)


錯視ポップアート3

錯視ポップアート2

錯視ポップアート1


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