日常生活で見られる錯視を収集してみました。

2004年10月17日より


「願宗寺の錯視」

天井の蛍光灯をつけると、まっすぐなはずの横の桟が傾いて見える。具体的には、(1)蛍光灯部分が天井方向に引っ込んで見え、(2)蛍光灯の付いている桟と平行な(左右とも)2番目と3番目の桟をつなぐ横の桟も外側が天井方向に傾いて見える。

蛍光灯を消すと、これらの錯視は起きない。

2005年9月3日
Copyright Nishiwaki Osho 2005

この錯視は、新潟県上越市の願宗寺(浄土真宗本願寺派)にある。阿弥陀如来のお導きか。

北岡明佳のコメント: (1)は視覚的ファントムで桟の手前に面が知覚され、そのため奥行き対比が起きたものと私は考察する。(2)はブルドン錯視と考えられる。ブルドン錯視の実例の報告はひょっとして世界初ではないだろうか。


「ノートルダム大聖堂昇天錯視」

上から4列は昇天する方向に動いて見える・・・ような気がする。神のお導きか。

2005年9月3日

撮影日は2005年8月29日


「千鳥格子錯視」

格子が歪んで見える。

2005年6月10日
Copyright Shojiro Nagata 2005 (June 10)

Kolam/PsyKolo紋様を研究されている長田昌次郎先生より


「ホテルの床が凸凹に見える錯視」

実物はもっと凸凹感が大きいらしい。

2005年6月9日
Copyright Shojiro Nagata 2005 (June 9)

Kolam/PsyKolo紋様を研究されている長田昌次郎先生より


「カラーレーザープリンタの消耗品の写真が揺れて見える錯視」

タイトルの通りで、横に動いて見える。

2005年6月2日

北岡がカラーレーザープリンタのホームページに発見


「ホテル名が揺れて見える錯視」

ホテル名の列が揺れて見える。

2005年5月28日

松本市の片桐さんがホテルチェーンのホームページに発見

北岡明佳のコメント: 私もそんな気がする。


「パンジー拡大錯視」

パンジーの花が拡大して見える。

2005年5月21日

比叡山ガーデンミュージアムにて


「オランダ高層ビル高層階広がり錯視」

寸胴のはずなのに、ビルの上の方に行くほど広く見える。

2005年3月31日
Copyright Stephen G. Murray 2005 (March 31, 2005)

イギリス人Steveによる。ロッテルダムにて。

北岡明佳のコメント: この錯視を基本図形にすると下図の通り。垂直な棒が、左から、右・左・右・左・右に少し傾いて見える。(動く錯視も入っているなあ)

これはポップル錯視(下図)かな、と。下図では、垂直に配列しされたガボールパッチが、左から、右・左・右・左・右・左に少し傾いて見える。

Popple, A. V. and Levi, D. M. (2000) A new illusion demonstrates long-range processing. Vision Research, 40, 2545-2549.

Popple, A. V. and Sagi, D. (2000) A Fraser illusion without local cues? Vision Research, 40, 873-878.


「ロンドン地下鉄広告傾き錯視」

エスカレータで動いていると広告が傾いて見える。止まるとあまり効果がない。 (協力 F. Verstraten)

2004年11月25日
Copyright Hiroshi Ashida 2004 (November 25, 2004)

イギリス滞在中の蘆田宏氏(京都大学文学研究科助教授)より。ロンドンにて。 蘆田先生のページ

北岡明佳のコメント: 京都市営地下鉄の国際会館駅の長いエスカレーターの壁のタイルもそんな感じに見える。


「ターンテーブルの錯視」

ターンテーブルの近くでは、線路が広がって見える。

2004年10月17日

梅小路公園にて


街角錯視のページ


トップページ