日本基礎心理学会・平成26年度第1回基礎心理学フォーラム 「アートと感覚の接点」 指定討論

Akiyoshi Kitaoka: Department of Psychology, Ritsumeikan University, 56-1 Toji-in Kitamachi, Kita-ku, Kyoto, 603-8577, Japan

since May 21, 2014


日本基礎心理学会・平成26年度第1回基礎心理学フォーラム 「アートと感覚の接点」 指定討論
【日時】
2014年5月25日(日) 14時 〜 16時30分

【場所】
東京大学本郷キャンパス文学部1番大教室
アクセスマップ:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
キャンパスマップ: http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html

【趣旨】
アートやデザインは私たちの“感覚”の延長線上にあります。今回の2014年度第 1回フォーラムでは,日本を代表するグラフィックデザイナーである勝井三雄さんをお迎えして,ご自身の作品やこれまでの経験を通して,アートやデザインを創作する立場から,色彩や形など,視覚造形から見えてくる感覚(sensation)の諸相と,デザイナーの内なる感覚(sense)によってもたらされる表現の諸相について,お話し頂く予定です。物の見え方の不思議を追求し,アートやデザインに応用することから見えてくる,アートと感覚の接点について,勝井三雄さんのご講演とご参加の皆さんとのディスカッションを通して考えてみたいと思います。

【講演】
勝井三雄(グラフィック・デザイナー)
 「ヴィジュアルデザイナー勝井三雄にとっての色彩」
佐藤雅彦(メディアクリエーター,東京芸術大学)
 「認知科学と表現」(ビデオ出演)
佐藤隆夫(東京大学)
 「ボケの機能とアートの関係」

【指定討論】
北岡明佳(立命館大学)

【参加資格等】
参加費無料・参加申込不要。
どなたでも聴講できます。


 本発表のデモ錯視画像では、円盤は明るいところでは時計回りに、暗いところでは反時計回りに回転して見える(色依存のフレーザー・ウィルコックス錯視)。この記述の通りに見えるデモをするのは必ずしも簡単ではない。なぜなら、ディスプレーと印刷物では、2つの錯視の効果が異なるからである。ディスプレーは明るい時の錯視のデモに向いており、印刷物は暗い時の錯視のデモに向いている。

 そこで、本発表では、ディスプレーとしてiPad Air を用いて最大の明るさと最低の明るさで錯視の比較を行なう。一方、印刷物として、ピクトリコプロ・ホワイトフィルムにEPSON PX-5Vで印刷した画像を、カメラ撮影用照明(Yongnuo YN160s)で照らして観察する場合と、画像に覆い等をかぶせて暗くして観察する場合を比較する。


北岡明佳 (2014) 「色依存で照明依存の静止画が動いて見える錯視」 (第7回錯覚ワークショップ・2014年3月12日(水)15:20-16:20・明治大学中野キャンパス 6階セミナー室3) 発表に使用したウェブページ

北岡明佳 (2013) "Mechanisms and functions of visual illusions" (Invited Talk II, Joint Workshop on Machine Perception and Robotics, 2013年11月1日(土)13:10-14:10, 立命館大学朱雀キャンパス) 発表に使用したウェブページ


最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視・タイプV  回転錯視番外篇 色のフレーザー・ウィルコックス錯視



 より


「サングラスの男」

垂直・水平エッジが傾いて見えるとともに、動きも感じられる。

ちょっと前にデザイナーの勝井三雄先生に気に入って頂きまして、このバリエーションを勝井先生退任展(武蔵野美術大学, 2001)や印刷博物館(2002)で展示して頂きました。

Copyright A.Kitaoka 2000


本フォーラムの紹介のスレッド


M.C.エッシャー財団・安野光雅・河口洋一郎・坂根厳夫・福田繁雄(監修) 超感覚ミュージアム 超感覚ミュージアム事務局発行・株式会社コーパス監修 (1999) pp. 62-63 JPEG 




表紙


Kitaoka, A. (2014). Visual illusion in ARTPOP and pop art. Japanese Journal of Psychonomic Science, 32(2), 232-234. PDF


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