「錯視を起こす脳のメカニズムを考える」  錯視とは視覚性の錯覚のことであり、大脳視覚皮質が引き起こす現象と考えられる (錯視の種類によっては網膜説も根強い)。錯覚とは、実在する対象の真の性質とは 異なる知覚のことである。どちらかというと、十分与えられるわけではない情報から 対象の真の性質が再現できることの方が不思議なのであるが、特定の刺激配置になると 発生する知覚の歪み(錯視)も不思議なものである。今回のプレゼンテーションでは、 いろいろな錯視の例を示しつつ、それぞれの錯視に脳のどの領域がどのように関与して いるかを考えてみたい。