学内誌「Unitas」掲載
文学部助教授(心理学科) 佐藤 達哉
普及過程に関する社会心理学的アプローチ
研究テーマを一言で言えば普及の社会心理学。
心理学という学問が日本に入って展開していく過程を見れば心理学史になり、根拠のない話が広がる過程を見ればうわさの研究になり、歌手の歌の売れ方・衣服の売れ方の過程を見れば流行の研究になる。人間の心や行動に関することは、知られていないことが多いので、何を対象にしても新しく、面白いし、拡がりもある。
キャッチフレーズは「かろやかなフットワーク、ゆるやかなネットワーク」。個人でできないことを力をあわせてやる。しかし組織だけに固まらず、横のつながりを大切にしていくべき。学生のみなさんに望むのは人の足をひっぱらないこと。そうすれば自分がやりたいことも大らかにできるようになる。
東京都立大学大学院博士課程中退、同大学助手、福島大学行政社会学部助教授を経て、4月より本学へ。趣味と仕事は同じ、というか、自分が面白いと思えることを仕事にするようにしている。渡邊芳之氏との共著・共著書「図解・心理学のことが面白いほどわかる本」の中国語訳が出たのが最近うれしかったことの1つ。著書は他に「知能指数」「通史 日本の心理学」「うわさの謎」「目撃者の証言」「子育て不安・子育て支援」など多数。
現在、教職員・学生院生・保護者の方々と、同好の「芋煮メーリングリスト」会員を募集中。ピンときたらsatot@lt.ritsumei.ac.jpまで。