応用社会心理学への窓
応用社会心理学とは何でしょう。日本の心理学界ではまだまだ馴染みの無い言葉ですが、社会問題と密接に関わる社会心理学の領域だということは言えるでしょう。社会問題と結びつかない社会心理学などあるのかと疑問に思うかもしれませんが、自己意識や対人関係の問題などがそれにあたり、それが「社会心理学」の現実です。前述のように、応用社会心理学はまだまだ未発展の学問領域ですから、逆に考えるとこの領域を作っていくことができるのです。一般には、環境問題や政治・法の問題との関連を考えることが多いですが、立命館大学文学部心理学科応用社会心理学研究室では、以下のようなテーマに取り組んでいます。
血液型性格判断(なぜ信じるのか・歴史的展開=現代のエスプリ『血液型と性格』、共著『オール・ザット・血液型』など参照
うわさ(地震予知流言、当たり屋チラシ流言、ワンギリコールに注意流言)=現在著書準備中『うわさの社会心理学』
法と心理学(特に目撃証言・耳撃(みみげき)証言の信憑性)=現在、編著書準備中『法と心理学のフロンティア』
消費行動(CD売上げの研究・お小遣いの使い方の研究)=現在研究に着手したばっかり。
ハラスメントに気づこう!=実証研究はしていませんが、社会問題を心理学的に考える素材になります。