QoLからSEI-QoLへ
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SEIQoLはThe Schedule for the Evaluation of Individual QoLの略で、意訳すると、個々人のQoLを評価するための面接スケジュールというような感じになります。SEIQoLは、他のQoL尺度とは異なり、あらかじめ決まった項目がありません。個々人が大切な領域を5つ選び、それらの領域がどれだけ満たされているかによってQoLを把握しようとするものです。開発者はアイルランドのボイル教授です。SEI-QoLの考え方の背景には心理学者・ジョージ=ケリー(G.Kelly)の思想の影響を見て取ることが可能です。このページでは、QoLという考え方がどのようなものであり、どのように測定されるのか、ついて参考になる文献などをあげると共に、深く考えるための文献も紹介します。そして、最後にSEI-QoLに関するページを紹介します。

QoLについて考える

佐野文男 2001 QOL指標 北海道医報第971号 平成13年5月1日

日本保健医療行動科学会年報 Vol.3 特集 クオリティ・オブ・ライフと保健医療 (1988年)

上田 敏 ???? WHO 国際障害分類改訂に関する国際共同研究−特に「障害の主観的次元」の導入に関連して 第8回 ヘルスリサーチフォーラム  2001年度

加藤憲 2004 わが国における QoL 測定の現状と課題 平成16年9月4日 東海ヘルスケアクオリティ研究会

黒田 晶子・神田 直 2007 EuroQolにおけるQOL効用値とVisual Analogue Scaleの関係 脳卒中患者についての検討 日本老年医学会雑誌  Vol. 44 , 264-266.

日本総合診療医学会(旧総合診療研究会)の 診断・尺度のための日本語調査票リスト15


QoLの歴史を知る

Arthur Cecil Pigou 1920 The Economics of Welfare. London: Macmillan
(気賀健三他訳『ピグウ厚生経済. 学』東洋経済新報社, 1965)

S. Wood-Dauphinee 1999 Assessing Quality of Life in Clinical Research From Where Have We Come and Where Are We Going?  Journal of Clinical Epidemiology,  52, 355-363.

Jordan Matthew Prutkin, B.S. 2002 A History of Quality of Life Measurements. A Thesis Submitted to the Yale University School of Medicine in Partial Fulfillment of the Requirements for the Degree of Doctor of Medicine. Department of Internal Medicine, Yale University, School of Medicine, New Haven, CT.

Maune S, Kurz K, Meyer J, Ross D, Kuchler T, Schmidt CE. 2005 Quality of life assessment in otorhinolaryngology. History, measures and methods. Otolaryngologia polska. The Polish otolaryngology, 59(4):489-504.

Jaap M. VanLaar 2005 Measurement of quality of life, functional and disability indexes in SSc. First EULAR/EUSTAR Scleroderma Course. The EULAR Scleroderma Trials and Research group (EUSTAR).


QoLについて深く考える

立岩真也 1998 大切で危ないQOL

1998/09/27「第3回21世紀医学フォーラム――QOLを考える」(於:京都)で報告
21世紀医学フォーラム編集委員会編 19990531 『21世紀医学フォーラム――QOLを考える』 pp.142-147

立命館大学「生存学」生成拠点 生活の質・生命の質 Quality of Life 

日本神経学会治療ガイドラインのうちの「ALS治療ガイドライン」の中の「VII.QOL評価


SEI-QoLについて考える

独立行政法人国立病院機構新潟病院 副院長 中島孝先生による当面のSEIQoLのホームページ
同じく中島先生による参考になる文献のページ

中島孝 2005 難病の生活の質(QOL)研究で学んだこと―課題と今後の展望 、JALSA(日本ALS協会)、64、51-56.



サトウタツヤ(社会心理学研究室)