九大教育学部集中講義(心理学史)99.02.18.〜20.の日記的紹介(マイナーチェンジ中)
タイトル 「現場主義の心理学史」
カリキュラム(予定ではなく、実際にやったこと)授業案内はこちら
朝 | 昼〜夕・夜 | |
1日目 | なぜ心理学史か? | 心理学史研究の実際 |
心理学史の意義 | 例:血液型気質相関説の成立について | |
2日目 | 『通史 日本の心理学』から | 『通史 日本の心理学』から |
現代の心理学、戦後の学会設立状況 | 大正期の心理学の展開、「心理研究」 | |
3日目 | 『通史 日本の心理学』から | 日本の心理学史から世界の心理学史へ |
明治期の心理学受容、念写問題 | スライドでたどる世界心理学史 |
実習 (実習の様子は2日目のところでご覧ください)
2日目の午前 | 教育学部図書室(分館?)、文学部心理学研究室図書室を訪問して蔵書を見る。 |
2日目の午後 |
総合図書館にてシュトゥンプ文庫を見る。 インターネットにて心理学史関連サイトを見る。 |
3日目の夕刻 | 佐久間鼎がベルリン大学心理学実験室を模して作ったという旧・心理学研究室(現・埋蔵物調査センター)を見る。 |
単位認定
出席、授業中の小レポート、最後の口頭試問
以下は毎日のハイライト!
1日目 講義内容
『通史 日本の心理学』(北大路書房)を用いて、現代史からどんどん遡っていくというスタイルで話をしていきました。
一番最初に話した「心理学史の意義」について簡単に講義ノートを紹介します。
私が準備した講義ノートはこちら
果たしてうまく伝わっているでしょうか?学生さんのノートをちょっとだけ覗いてみましょう。
学生さんのノートはこちら
2日目 古い資料を見てみよう、触れてみよう
2日目は、現代の心理学状況について「ポップとアカデミック」と題して講義。その後は、現在から大正期まで日本の心理学シーンをさかのぼりました。午前、午後とも「実習」と称して古い資料に親しみました。
学生さんがとったノート(企画倒れ中)
実習の様子はこちら
3日目 打ち上げコンパ兼口頭試問?!
3日目は、まず、大正初年ころの「透視・念写」論争をとりあげました。話題の映画「リング」の登場人物、志津子と伊熊博士にはそれぞれ御船千鶴子と福来友吉博士というモデルが実在します。彼らが行った実験はどのようなもので、その解釈はどのようなものだったのでしょうか?その後さらに日本心理学史をさかのぼり、わが国で最初に自立した心理学研究者となった元良勇次郎とその弟子たちの活動についても取り上げました。
午後は、スライドを用いて世界心理学史を駆け足で見てみて講義はおしまい。
最後に書いてもらった「講義の感想」はこちら。
九大教授佐久間鼎がベルリン大学心理学研究室を模して設計した旧文学部心理学研究室を眺め、打ち上げコンパ兼口頭試問会場へ。
旧文学部心理学研究室の様子(準備中)。研究室の前の集合写真はこちら。
みなさんごくろうさまでした。