上海の寄宿生幼稚園
文責 宮下 太陽
訪問日 3月1日(月)午前中
訪問者 サトウ先生、山本先生、溝口先生、高橋先生、山田先生、周先生、竹生さん、高さん、片さん、森下さん、山田先生の娘さん、内田さん、山口さん、宮下
訪問の流れ
校長先生から簡単な説明→朝の体操を見学→3班に分かれて園内見学→部屋で園の紹介ビデオ→校長先生の話しと質疑応答(In English)
校長先生の話しと質疑応答の要約
1950年設立(当初は人民解放軍の子供を主にあずかっていた)
寄宿生の幼稚園
月曜から金曜まで幼稚園、土・日は自宅。
財政
基本的に国からの経費(校長先生の発言)
園児の親からのお金→国→幼稚園
割合 4割 国 6割 親(補助金として4割国から出ているという意か?)
敷地面積
6400u(建物 2400u、緑 2700u 聞き間違いか?)
*規定では園児1人当たり10uのスペースを確保しなければならないがそれと比べるとかなり広い。
スタッフ
先生・保育士 65名(70%が4大卒、他は短大卒、男性教師が1名)
勤続10年以上のベテランスタッフから若い人までバランスよく揃っている。
医者 4名(2交代、24時間体制)
園児
280名 (主にこの区の公務員と教職員の子供)
クラス
全部で10クラス(1クラス先生2名・保育士2名)
先生 7:00〜16:00、16:00〜21:00の2交代制
保育士 7:00〜17:00、17:00〜7:00の2交代制
託児クラス(1クラス)
バイリンガル(1)*このクラスのみ寄宿生ではない。
小班(3クラス) 3歳半から4歳
モンテソーリ(1)、バイリンガル(1)、普通(1)
中班(3クラス) 4歳から5歳
モンテソーリ(1)、バイリンガル(1)、普通(1)
大班(3クラス) 5歳から6歳
モンテソーリ(1)、バイリンガル(1)、普通(1)
バイリンガル
午前中にnativeの先生が来ている。
モンテソーリ
担任を台湾から招いている。担任の先生は台湾のモンテソーリ教授法の資格を持っている。今後は台湾資格ではなく、国際資格をとる予定。(国際資格をもっている先生を採用するのか、今の先生に国際資格をとらせるのかは不明)
* このクラスの園児は名札を持っている。作業の途中でおやつや昼寝の時間となり作業の途中で、その場を離れるときに自分の名札を置いて、まだ作業中であることを示す。
園児の一日(一例by山本先生)
6:30 |
起床 |
14:30 |
起床 |
7:00 |
朝食 |
15:30 |
お風呂 |
8:00 |
体操 |
17:15 |
夕食 |
10:00 |
勉強 |
19:45 |
デザート |
11:45 |
散歩 |
20:00 |
就寝 |
12:00 |
昼寝 |
|
Q&A
Q 園児が家に帰りたがることはないのか?
A 本人よりも親があずけたのだから、多くの園児は最初は泣く。昼間はいろいろやることもありまだいいが、夕方になると寂しくなる。ここではできるだけ楽しく過ごせるようにいろいろと試みている。現在校長先生と周先生が共同で研究プロジェクトを行っている。例えばキャンディの絵を書いたりする(研究プロジェクトの詳細について僕はよく分からなかった)
Q 小学生になって寄宿生ではなくなると、その生活環境の変化で何か問題がでて来ることもあるのでは
A 一部の園児は、小学校も寄宿生の学校に行く。大半の園児は家に帰る事になるが、勉強などを通じてコミュニケーションをはかる(聞き間違いか?)
Q 中国で寄宿生の幼稚園があることに関して。
日本では親は子供がある程度大きくなるまでは、一緒にいてあげないと子供が可愛そうだという考えが広く流布しているが、中国ではどうなのか。
A 中国では親は一般的に共働きなので、社会的なneedsがある。一人っ子の家庭が多く、祖父母は一人っ子だからと甘やかす。また一人っ子の生活では身につかない仲間との
接し方などを学んで欲しい。寄宿生の考え方は1930年代頃からあった。当初は人民解放軍のお子さんをあずかっていた。
Q 入園させたいけどできなくて待機している人は何人ぐらいいるのか?
A 10人ぐらい。他のところにどんどん流れて行く。
Q 産休について
A この幼稚園では半年の産休を認めている。また代わりの人がいれば一年の育児休暇も可能能。
Q この幼稚園の卒業生の印象はどうか?
A 追跡調査はしていないのでわからない。ただそのような追跡調査は行う予定。
今の上海の副市長(女性)はこの幼稚園の出身者。